温泉・スーパー銭湯情報
泉質による分類/ホームメイト
温泉は、色や肌ざわり、匂い、味などにそれぞれ違いがありますが、最も分かりやすく成分を表したものを「泉質」と呼びます。泉質は、温泉水に含まれている成分や含有量などによって大きく9つに分けることができます。
自分にとってどの泉質が合うかは、実際にその温泉に浸ってみて、自分の肌や目で確かめるしかありません。そうして自分好みの泉質を発見することが、温泉の醍醐味でもあります。
単純温泉
単純温泉は、日本の温泉のうち最も多い泉質で、透明で無味無臭です。通常その名前から、中身が薄く、効能があまり期待できないと思われがちですが、まったくの誤解です。含有成分が薄く広く含まれており、からだへの刺激が穏やかなので、お年寄りや心臓に不安のある方など、あらゆる人におススメできる泉質です。実際、名湯として親しまれている温泉には単純温泉が多いです。
塩化物泉(食塩泉)
塩化物泉は、海に囲まれた日本では単純温泉の次に多い泉質で、お湯をなめると塩辛い味がします。塩分が毛穴をふさいで発汗を抑えるため、保温効果が高く、「熱の湯」とも呼ばれています。
炭酸水素塩泉(重曹泉)
アルカリ性温泉である炭酸水素塩泉は、肌をなめらかにする効果があるため、「美人の湯」などと呼ばれています。湯上がり後に清涼感がありますが、その反面、湯冷めしやすいので注意しましょう。
硫酸塩泉
硫酸塩泉は無色透明で単純温泉に似ていますが、やや黄色味がかったり、苦味があったりするものもあります。血圧を下げる作用があるほか、痛みを和らげる作用もあります。
二酸化炭素泉(炭酸泉)
二酸化炭素泉は、炭酸ガスが溶け込んだ無数の泡が肌につくことから、「泡の湯」とも呼ばれています。皮膚の毛細血管を拡張させるため、血液循環がよくなり、保温効果があります。飲用すると炭酸飲料のような爽快感が楽しめます。
- 効能
- 高血圧症、動脈硬化症、切り傷、やけど など
- 代表的温泉
- 入之波温泉(奈良県)、小屋原温泉(島根県)、長湯温泉(大分県)
含鉄泉(炭酸鉄泉、緑ばん泉)
含鉄泉は、湧き出したときは無色透明ですが、空気に触れ酸化が進むにつれて茶褐色に変色します。お湯をなめると、渋味や酸味があります。保湿効果が高く、飲用すれば鉄分の補給にもなります。
硫黄泉
硫黄泉は、卵が腐ったような硫化水素ガス特有の匂いがします。お湯の色は白濁や青白濁、灰色などさまざま。すべすべ感があり、万病に効くと言われるように多くの効能をもちます。
酸性泉
酸性泉は、火山の噴火口付近に湧くことが多い、日本特有の泉質。刺激臭があり、酸味があります。殺菌力・抗菌力が強い反面、肌への刺激が強いため、敏感肌の方は入浴後、真水で温泉を洗い流すとよいでしょう。
放射能泉(ラジウム・ラドン泉)
ラドンを含有する温泉で、数が少なく貴重な温泉です。温泉に含まれるラドンは気体で、体内に摂取されたあと、すぐに呼吸とともに排出されるので、放射能といっても安全です。吸入が最も効果的な活用法です。