東海・北陸地方の注目すべき劇場・ホール・会館と特色/ホームメイト

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東海・北陸地方の注目すべき
劇場・ホール・会館と特色/ホームメイト

愛知県、岐阜県、三重県からなる東海地方と、新潟県、富山県、石川県、福井県からなる北陸地方の、注目すべき劇場・ホール・会館と特色を紹介します。

東海地方の主な劇場・ホール・会館

東海地方の主な劇場・ホール・会館

演歌歌手たちのコンサートやイベントを中心に行なっている「中日劇場」や海外アーティストも公演を行なう「日本ガイシホール」で有名な愛知県。そんな愛知県において注目したいのが、「七ッ寺共同スタジオ」です。

反時代的なアングラ文化の勃興期であった1972年に開設された小劇場で、その時代の影響を受けた表現活動や集会、活動が行なわれていました。

現在は、プロデュース公演や提携公演のほかワークショップも開いており、今もなお名古屋圏における、演者たちの表現活動の場となっています。

なお、映画化もされた小説「怪人二十面相・伝」の著者である劇作家・演出家、北村想を輩出しました。

岐阜県にある文化普及支援施設「可児市文化創造センター」は、可児市文化芸術振興財団が管理運営を行なっています。ala(アーラ)と呼ばれており、施設内には主劇場と小劇場が備わっています。「宇宙(そら)のホール」と名付けられた大ホールはバルコニー席もある本格的な劇場で、交響楽団による公演も行なわれます。また、舞台から客席後方までの距離は約23メートルに抑えられており、鑑賞しやすい空間になっています。小劇場は「虹のホール」と呼ばれています。客席は最大311席で、演劇や小コンサートに適しています。そのほか岐阜には、劇団四季も公演を行なう「長良川国際会議場」、岐阜県立のコンサートホール「サラマンカホール」などがあります。

三重県の有名なホールといえば、「三重県文化会館」です。著名人がコンサートや公演のほとんどがここで行なわれていると言っても過言ではありません。

一方、津市にある「津あけぼの座」は、2006年に設立された小劇場で、客席数はなんと50席。演者の熱を身近で感じることができます。ここでは、"繋がる劇場""育む劇場""体験する劇場"の3つを運営コンセプトに、各種公演やワークショップ、劇場の長期貸出しなどを行なっています。なお、津あけぼの座よりも少し規模が大きくなった「津あけぼの座スクエア」(客席数150席)が2012年にオープンしました。

北陸地方の主な劇場・ホール・会館

宝塚歌劇も公演を行なう「金沢歌劇座」や、1972年に全国初の独立した公立能楽堂として建てられた「石川県立能楽堂」などがある石川県。その中でも注目なのが、「能登演劇堂」です。

ここが開館したきっかけは、日本を代表する実力派俳優、仲代達矢が主宰する俳優養成所「無名塾」が、石川県七尾市(旧:鹿島郡中島町)で合宿を行なっていたことです。「無名塾」は現在も、ここを起点に全国公演を行なっています。

舞台設計には仲代が監修として携わっており、舞台後壁が開閉式になっています。これは日本で唯一の装置で、野外舞台を設営することもできます。

新潟県にある「りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館」は、コンサートホール、劇場、能楽堂という3つのホールを有する大型施設です。

コンサートホールは、客席が舞台を360度囲むアリーナ形式です。音の響きが良くなるよう、壁と天井が曲面で造られるなど細部にもこだわっています。舞台中央には国内最大級のパイプオルガンも設置されており、交響楽に適しています。

多様な舞台芸術を展開できるマルチホールとされているのが、劇場です。迫り、本花道、オーケストラピットを設置することもでき、演劇やミュージカル、歌舞伎などさまざまな演目に適応します。

能楽堂は、伝統的かつシンプルな造りです。舞台正面の鏡板を外せば中庭を望むこともでき、屋内ながら野外の雰囲気を味わうこともできます。

新潟県ではその他、コンサートや各種イベントが行なわれる複合一体型コンベンション施設「朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター」や、能公演も行なわれる「長岡市立劇場」などが活躍しています。

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