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ハンドボールのドリブル/ホームメイト
バスケットボールでは頻繁に使われる「ドリブル」。しかし、ハンドボールでは手でボールを持って歩けるのは最大3歩と制限されている点や、ボールが床に弾みにくいつくりになっていることから、あまり積極的に使われないテクニックとも言えます。また、バスケットボールのドリブルのように、手のひらを上に向けて運ぶようなやり方をすると、ハンドボールでは「ダブルドリブル」という反則になってしまいます。
とは言え、ドリブルはハンドボールに欠かせない重要なテクニックのひとつ。ひとりの選手がドリブルを使って相手チームのディフェンスを引き付けることで味方チームの他プレーヤーをスムーズに動けるようサポートできます。キャッチングのときに不安定な姿勢で受け取った場合にも、ドリブルで前へ進む間に姿勢を直すことができます。強いチームは、オフェンスのときにドリブルで「間」を取り入れるのも上手です。
ボールハンドリング
ドリブルをするときはやや体を前に倒し、片手でボールを持ちます。体の前方に5本の指で強くボールを床に打ち付けます。こうすることで床からの戻りが早くなり、相手チームにボールを奪われる危険性が減ります。体の正面でボールを弾ませると走り込みにくいので、体の横で床に打ち付けます。ボールを右腕で打ち付けるなら、左脚を前に踏み出し、膝をゆるめて体を安定させます。床から戻ってきたボールは5本の指でキャッチします。
こうしたキャッチや打ち付け、スローなどで指先や手のひらを使ってボールを体の一部のように扱うことを「ボールハンドリング」と言います。ドリブルはボールハンドリングを上手にこなし、ボールを見ないで進めることが大切。これにより、他のプレーヤーを見て、パスを回したり相手チームの隙を突いたりできます。
ピボットについて
バスケットボールの試合で見られる「ピボット」は、片足を軸にして、もう一方の足で方向転換をするテクニック。バスケットボールでは軸足を動かさない間は、もう片方の足は何度でも動かせます。しかし、ハンドボールではピボットのような動きは可能ですが、軸足でない足が床を踏むたびに「1歩、2歩…」とカウントされてしまいます。ハンドボールは最大3歩しか歩けないため、ピボットのように軸足を固定していても、もう片方の足が床を4度踏むと「オーバーステップ」という反則になります。
他にも、空中でパスをキャッチするシーンでも、バスケットボールとの歩数カウント方法について比較されます。バスケットボールではキャッチ後に両足で着地すると、2歩とカウントされます。ハンドボールでは、同様の場面で片足ずつ着地すると最初に着地した足が0歩、次に着地した足が1歩目となり、さらに2歩まで歩けます。