救急救命士の養成機関/ホームメイト

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救急救命士の養成機関/ホームメイト

経験を積んだ優秀な消防士の中から厳選される救急救命士には、どうのようにすればなれるのでしょう。さらに、目指すための方法と厳しい訓練と学習を積む養成の場について見ていきます。

消防士から目指す

消防士から目指す

救急救命士として消防の救急隊で活躍するためには、2つの道があります。

まず、消防士になって経験を積んだあと救急隊員となり、救急救命士となる方法です。この場合は、最初に消防士となり消防学校を卒業したあと、消防署に配属されます。

救急隊員になるためには、推薦を受けたのち、消防学校で救急標準課程という講義と実習を約2ヵ月(250時間以上)にわたって受けます。ここでは救急隊員としての必要な知識や技術を学びます。規定の課程を修了して認可されると救急隊員になることができます。

そして救急業務をこなしながら、救急隊員として一定期間の実務経験を積むと、救急救命士の国家試験受験資格を得ることができます。一部地域の消防署では、消防士長以下の階級で50歳未満などの条件を設けているところもあります。

受験資格を取得した隊員は、養成所で6ヵ月・25単位以上の講義や実技訓練を受けます。ここでは、救急救命士に必要な知識を習得する一方、医療機関での実習、傷病者との接し方や観察、病院での手術の見学などを行ないます。また、救急車に同乗して行なわれる実習も受けます。すべてを修了して国家試験に合格したのち、救急救命士の資格を取得できます。

国家資格を取得してから目指す

もうひとつは、文部科学省が指定する養成コースのある大学と、厚生労働省が認定する養成所(専門学校)で救急救命士としての学習を習得する道です。この方法では、2年以上にわたり救急救命の知識と実技を通して基礎を学んだのち、国家試験の受験資格を取得することができます。

なお、これらの教育施設は、一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会の指定校(会員)です。大学では、杏林大学保健学部、国士舘大学体育学部帝京平成大学千葉科学大学危機管理学部など9校が挙げられます。

また、養成所には、2年制6校と3年制16校があります。概ね基礎分野(一般教養とコンピュータ情報処理、医用電子工学など)と専門分野(医学・看護学概論、解剖学、臨床検査、放射線医学、社会福祉、救急・災害医療など)、そして特論分野(救急医学、消防など)などを学びます。例えば、新潟にある専門学校では、救急救命士の基礎学習と消防職員となるために受ける公務員試験の対策を盛り込んだ特別講座、実際の救急現場で使用している機材を利用した基礎的な実習などが受けられます。

いずれの養成機関も、卒業すると国家試験の受験資格を取得したのち、国家試験に合格すると救急救命士の資格を取得できます。その後、消防士となるための採用試験を受けて救急救命士を目指します。

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