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旅客船の特徴/ホームメイト
旅客船は、旅客の輸送のみを行なう船のことです。旅客船のことを総称して客船とも呼びます。旅客船の定義としては、12人以上の旅客を乗船させて運航する船舶であることが船舶安全法で定められています。海上運送法・港湾運送事業法においては、13人以上の旅客定員の船舶とも定められています。ここでは、旅客船の特徴について紹介します。
旅客船の種類
旅客船には様々な種類があります。高速船は、その航行速度の速さが特徴の旅客船です。一般的な船形をしている船舶や、ホバークラフトや水中翼船があります。
クルーズ客船と呼ばれる旅客船は、海上のクルーズを目的とした旅客船です。クルーズ客船の船内には、ホテルのような客室やレストラン、多目的ホール、サロンなどの豪華な施設だけでなく、医師も常駐しており、長期間にわたる船旅をサポートしています。海上を移動する豪華ホテルと呼ばれる旅客船も多く就航しています。
レストラン客船は、湾内などを航行しながら、船上で3時間余り過ごすことができるもので、遊覧船は、湖や港湾内を周遊しながら海上の景色を楽しむ旅客船のことです。遊覧船の一般的な航行時間は約1時間で、観光地の目玉として就航しています。旅客船には、内航航路と外航航路があり、内航航路は、日本国内を航行しており、外航航路は海外に向けて航行しているものを指します。
クルーズ客船の代表格「飛鳥Ⅱ」
クルーズ客船は、乗船する旅客に対して快適な船旅を提供する目的をもった船舶です。日本国内において、最も大きな(2013年9月時点)クルーズ船は、郵船クルーズ株式会社が運航している「飛鳥Ⅱ」です。「飛鳥Ⅱ」は、総トン数50,142トン、全長は240.96メートルです。旅客定員は最大で940名、乗船している乗務員の数は約440名です。船内には、462室にも及ぶ客室はもちろん、大浴場のグランドスパや、屋外プールのシーホースプール、フィットネスセンターやサロンなどがあります。レストランもメインダイニングから和食専門レストラン、カフェやバーまで様々な種類があります。内航航路のみならず、外航航路も運航している豪華クルーズ客船です。
観光客を楽しませる遊覧船
遊覧船は、旅客のみが乗船して湖や川、港湾などの景色を水上から楽しむために航行しています。主に観光目的で運航されており、船舶も趣向を凝らした形になっています。船内は、開放的でオープンデッキや開口部の大きな窓を設置しているのが一般的です。大型の遊覧船では、船内で食事をしながら遊覧を楽しむことができます。このような遊覧船は、レストラン船と呼ばれています。