小学校情報
小学校の宿題とテスト/ホームメイト
小学校では、夏休みなどの長期休暇以外にも日常的に宿題が出されます。この宿題に関して、「10年前よりも量が増えた」という報告があります。理由としては2011年(平成23年)度から新学習指導要領が小学校で施行されたことによって、教科書のページ数が増えたこととに関係しているようです。さらに、同要領の目標のひとつが子どもの考える力や判断力、表現力などの育成にあることから、これらの力を養うには授業に加えて家庭での復習が必須と考えられていることも要因でしょう。
ここでは宿題やテストについて、取り組む意味や目的をご紹介します。
宿題の意味
小学校で出される宿題は、授業内容を復習するという意味があります。さらに、自宅で勉強する習慣を付ける、という目的も含まれています。
毎日決まった時間に勉強する習慣を身に付けた子どもとそうでない子どもではその後の学力に差が出るという調査結果もあり、家庭で宿題をすることで「自分から学ぶ習慣」を育めることが期待されています。また、それと同時に面倒なことも我慢して行なうといった忍耐力の育成も目指しています。
テストの意味
小学校では、定期的にテストが行なわれています。これらは週に数回「小テスト」という形で出されるものもあれば、全国統一小学生テストなど大手の塾などが主催して全国区での学力を判断するものまで様々です。このテストの目的は、それまでの授業の内容をどれだけ理解しているかを調査するため。教科書や授業で配布されたプリントの内容を元にした出題が中心で、基本的には学校で習ったことやそれらを応用して解く問題が軸となります。これにより、学年やクラスでの自分の学力順位が示され、自分の苦手ポイントを見極める機会を得ることもできます。
塾などのテストでは受験対策として教科書よりも進んだ内容が出題されることもあり、通常の小学校のテストと比べると内容が難しくなっている場合が多いようです。
テストで良い点数を取るには、日頃からの復習が第一。ドリルなどを用いて応用力も鍛えましょう。直前のテスト対策の基本は、それまでの授業の復習や先生が示したテスト範囲の見直し。そのために日頃の授業でノートを細かく取っておくことが大切です。
6年生の学力テスト
2007年度(平成19年度)より文部科学省による全国学力テストが実施されています。このテストはすべての小・中学校が参加するのが原則。小学校と中学校それぞれの最終学年の段階で受けます。ただし、「競争原理の導入になる」といった理由で拒否する学校もあり、私立学校の参加も6割程度に留まっているのが現状です。
このテストは算数と国語、理科の3科目で実施され、それぞれの知識力を問う問題と知識活用力を問う問題の2種類に分かれています。学力を問うだけでなく子どもの学習・生活のアンケート調査も併せて行なうのも特徴です。実施日程は自治体や学校によって若干異なります。
このテストを行なう意義は、子どもの学力が客観的に把握できること。他、成績が上位の自治体や学校を知ることで、その自治体・学校の教育方法を参考にしやすくなるという点にあります。