コンビニ情報
多様化するコンビニ店舗形態/ホームメイト
ライフスタイルや嗜好の多様化、出店場所の地域性などに、より細やかに対応するため、店舗づくりや販売する商品構成など、独自の形態のストアをオープンさせているコンビニチェーンもあります。また、環境配慮型や自治体のアンテナショップがオープンするなど、そのスタイルは広がりを見せています。中でも近年、ニーズが高まっているのは調剤薬局との提携です。多様化する店舗スタイルについて、下記にご紹介します。
多様化する出店場所、出店事例
各コンビニチェーンでは下記のような様々な出店場所に合わせて、店舗のスタイルや販売する商品構成を工夫し、店舗ごとにより細やかなニーズに対応しています。
コンビニエンスストアの様々な出店事例
・病院、学校、企業への出店
・市役所、官公庁など行政機関への出店
・ホテルへの出店
・ビル、複合施設への出店
・ガソリンスタンドに隣接する形での出店
・空港、駅ナカ、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアへの出店
コンビニ+ドラッグの新業態
コンビニエンスストアが手掛ける新業態の中でも、近年話題となっているのが、ドラッグストアとのコラボレーション店舗です。各コンビニエンスストアチェーンは、薬事法改正を機に大衆薬の販売に参入しましたが、有資格者の確保など壁が高いこともあり、ドラッグストアと提携する道が増えているようです。ドラッグストアとの提携により、薬や健康食品などに関心の高い高齢者や女性客などを中心に顧客の囲い込みを図る他、今後は家族経営の薬局や薬の販売店などに向けてフランチャイズ加盟を促進したいという狙いもあるようです。
セブン‐イレブン 薬の販売
セブン‐イレブンでは、2009年(平成21年)、コスメやドラッグを扱う(株)アインファーマシーズとの共同出店という形で、新業態店舗をオープンしました。
アインファーマシーズが展開するコスメやドラッグを扱う「アインズ&トルぺ広小路プレイス店」に隣接する形で、店舗内では両店舗の往来ができ、ワンストップでコンビニエンスストアとコスメ&ドラッグショップを利用できるようになりました。
ファミリーマート 薬の販売
ファミリーマートでは、2012年(平成24年)5月にドラッグストアヒグチ産業と提携し、医薬品を扱う新店舗の出店に乗り出しました。さらに2012年(平成24年)の12月には、2年後に500店舗に拡大したいという方針を明らかにするなど、薬販売の新業態店舗へかける期待は高まっているようです。
ローソン 薬の販売
ローソンでは、2008年(平成20年)にクオール(株)と業務提携、2012年(平成24年)には資本提携を結び、さらなる提携の強化を図ることで、調剤薬局併設型店舗を拡充しています。
2009年(平成21年)5月に(株)マツモトキヨシホールディングスと提携し、医薬品を扱う新店舗の出店に乗り出しました。
新たなコンセプトストア
多様化するライフスタイルに合わせて、各コンビニエンスストアチェーンでは、新たなコンセプトを明確に打ち出した新ブランドのショップをオープンしています。
ファミマ!!
通常の路面店舗とは客層が異なるオフィスビル、ホテルなどの施設内店舗を中心に、生活シーンに適応した商品を展開。毎日通う客が多いことから、日々の楽しさを提案する商品構成、オフィスワークを楽しくする商品の販売、ロゴマークや店舗デザインもスタンダードなショップとはがらりと変え、落ち着いた環境などをより重視しています。
ナチュラルローソン
女性を中心に「美しく健康で快適な」ライフスタイルをサポートする、新コンセプトストアです。自然の恵み、実り、収穫、大地の香りなどをモチーフにしたシンボルマークで、「ナチュラルローソン」でしか販売していないフードも多数ラインアップ。プレミアム感とくつろぎの演出をテーマに、ナチュラルモダンな雰囲気の店づくりになっています。
ローソンストア100
スーパーのような幅広い品ぞろえ、コンビニの利便性、100円(105円)ショップならではの均一価格を融合し、生鮮食品、惣菜、日用品など日常生活の必需品を100円(税込み105円)で販売するショップです。