書店情報
古書店が集まる古書市の楽しみ/ホームメイト
複数の古書店が一堂に会する古書市。いろいろな分野の古書が集まるので、欲しい本を購入する、絶好の機会です。
海外からも人が集まる大イベント
古本市で最も有名なのが「東京名物神田古本まつり」でしょう。昭和35年から50年以上も続いている、古書店街挙げての一大イベントで、読書週間に合わせて開催されます。青空掘り出し市は、古書店街の歩道に書棚が並び、書店と書棚に囲まれた「本の回廊」は約500メートルにもおよびます。約100万冊の大バーゲンは東京都内だけでなく、日本全国から、また海外からも訪れる人がいます。一定金額以上購入した場合、送料無料のサービズもあるので、あれもこれもとたくさん購入しても、重くて持てないという心配はいりません。期間中には「特選古書即売展」、「じんぼうチャリティーオークション」のほか、講演や対談などのイベントも行なわれます。秋の一日、古書に囲まれ、古書にまつわる講演を聞き、古書ざんまいできるイベントです。
イベントも楽しい「京の三大古本まつり」
京都には、京都古書研究会主催の「京の三大古本まつり」があります。
「春の古書大即売会」は、ゴールデンウィークに開催され、約1900平方メートルの広い会場に50万冊もの古書が並ぶ、屋内最大級の即売会です。「京都コーナー」では地元京都に関する古書が充実しているので、京都を知りたい人は訪れてみてはいかがでしょうか。
「下鴨納涼古本まつり」は、世界遺産・下鴨神社糺の森に古書店のテントと約80万冊の古書が並びます。開催期間が夏休み中ということもあり、児童書コーナーや子供が楽しめるイベントもあります。
「秋の古本まつり」では、読書週間中、知恩院の境内が約20万冊の古書で埋め尽くされ、チャリティーオークションや子供も楽しめるイベントもあります。初日の開店前には、全国で唯一の書物に感謝する「古本供養」が行なわれます。古本供養とは、読まれずに書棚で埃を被っている本や役目を終えてしまわれている本などに感謝する法要です。供養には誰でも参加でき、供養を済ませた古書は、古本まつりに出品されます。
古書に親しむ第一歩
ほかにも、神社仏閣の境内、講演、百貨店や書店のイベントコーナーなどでも、古本市はたびたび開かれています。規模はあまり大きくないものが多いですが、いろいろな分野の古書が集められており、わざわざ古書店に行かなくても古書に触れることができるので、今まで古書にあまり親しみがなかった人でも、利用しやすいイベントです。
スケジュールチェックも忘れずに
古本市に行きたいと思ったら、いつ、どこでやっているのかを、早めにチェックしたいものです。「日本の古本屋」の「全国即売展情報」では、日本各地で行なわれる古本市や展示即売会のスケジュールを確認することができます。また全国古書籍商組合連合会加盟の札幌、東京都、神奈川県、石川県、名古屋市、大阪府、兵庫県、福岡県の組合では、それぞれの地域の古本市情報をホームページに掲載しています。大規模な古書市では、その古書市のホームページやブログもあるので、あらかじめ確認しておけば、古本市がより楽しめることでしょう。(参考資料;「日本の古本屋」、「BOOK TOWN神保」、「古本好きのための古本祭、古書即売会ガイド」、「京都古書研究会ブログ」「知恩院」)