書店情報
拡大するオンライン書店/ホームメイト
アメリカで生まれたオンライン書店「アマゾン」は、ユーザーからの圧倒的な支持を得て規模を拡大していきました。それと競い合うように、他社もオンライン書店の事業に乗り出しました。アメリカから始まり、世界へと広がっていったオンライン書店の足跡をたどってみましょう。
世界へ進出するアマゾン
1995年、アメリカでオンライン書店としてのサービスを開始したAmazon.comは、国外へも進出し、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、日本、中国、イタリア、スペイン、ブラジルを加えた10ヵ国で運営されるようになりました。日本では、2000年に日本法人となる「アマゾンジャパン株式会社」が設立され、オンライン書店「Amazon.co.jp」として書籍の販売をスタートしました。
続出する日本のオンライン書店
Amazon.co.jp設立以前の1996年、日本でオンライン書店を展開した草分け的存在が「紀伊國屋書店BookWeb」です。リアル書店での売上げ日本一を誇る書店による参入でした。その後も、1999年にはセブン&アイグループのネット通販サイト「セブンネット」が、2000年には日本法人を設立した「アマゾン」、楽天と日本出版販売が出資した「楽天ブックス」(後に楽天が買取)がオンライン書店をオープンしました。その後も、後続のオンライン書店がどんどん増えてきています。各社の競争は熾烈化し、送料無料、ポイント加算、電子書籍を販売する電子書店への参入など、新たなサービスが次々と誕生しています。
オンライン書店の売上高を見てみると、1位のアマゾンが1,920億円(前年比23・1%増)、2位の楽天ブックスが370億円(12・7%増)、3位のTSUTAYAオンラインショッピングが190億円(14・4%増)となっています(2011年、通販新聞社の推計より)。リアル書店が出版不況にあえぐ一方で、オンライン書店は順調に売上げを伸ばしているといえます。
ネット通販系
主なオンライン書店は以下です。
- Amazon.co.jp(アマゾン)
- 楽天ブックス(楽天)
コンビニ系
主なオンライン書店は以下です。
- セブンネット(セブンネットショッピング)
- エルパカブックス(ローソンHMVエンタテイメント)
書店系
主なオンライン書店は以下です。
- 紀伊國屋書店BookWeb(紀伊国屋書店)
- TSUTAYAオンラインショッピング(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)
- hontoネットストア(トゥ・デイファクト)
(参考資料:「コトバンク」「知恵蔵2013」「日経トレンディネット」『Amazonの取扱説明書』『メディア用語を学ぶ人のために』)