広島大学日本語教育基金に対して頂いたご支援については、本学が長年培ってきた日本語教育の知見を活かし、海外における日本語の普及・発展、本学の認知度向上による優秀な留学生の獲得に資する事業等に使用させていただきます。
理事・副学長 (グローバル化担当)ごあいさつ
本学はこれまで、日本語教育分野における様々な取り組みを、国内他大学に先駆けて実施してまいりました。
例として、1985年の国費日本語・日本文化研修留学生の受入開始、翌86年には教育学部に国内初の日本語教員養成を主目的とした「日本語教育学科」の設置、90年の「留学生センター(2010年に「国際センター」に改組)」の設置による組織的な日本語教育の提供体制を整備などがあげられ、留学生への日本語教育・日本語教員養成の2つの側面において、大きな成果をあげています。
その間、今日までの約40年にわたり、数多くの親日・知日外国人材を輩出することにより、日本と海外諸国の友好関係の維持、発展に重要な役割を果たし続けています。近年、海外における日本語学習者数は飛躍的な増加を遂げており、1984年のおよそ50万人から379万人(2021年)にまで増加しています。(国際交流基金「海外日本語教育機関調査」より)
現在では、学内共同教育研究施設「森戸国際高等教育学院」を中心に、留学生を対象とした習熟度別の日本語科目の開設、国費留学生の受入(研究留学生に対する日本語予備教育の実施並びに日本語・日本文化研修留学生の受入)、海外大学所属の大学生向けの短期日本語・日本文化プログラム等を通じ、日本語教育を通じた国際貢献に取り組むと共に、海外における日本語学習熱の高まりに対応すべく、日本語教員向けの指導スキル向上セミナーも実施するなど、時代と共に多様化するニーズに対応しています。
今後は、わが国で加速する少子化を背景に、卒業・修了後の日本国内でのキャリア形成も見据えた外国人留学生獲得が重要となり、日本語教育に対する社会の期待が一層高まることが予想されます。 そのような状況下で、これまでの取組によって得られた日本語教育分野における知見を最大限活用し、海外における日本語の普及・発展、本学の認知度向上による優秀な留学生の獲得等の日本社会に裨益する取り組みを促進すべく、基金の趣旨にぜひご賛同いただき、皆様の温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
広島大学理事・副学長 (グローバル化担当) 金 子 慎 治
基金の使途
具体的には、以下の事業の実施・運営により、海外における日本語の普及・発展、本学の認知度向上による優秀な留学生の獲得を通じた社会貢献を目指します。
1.海外日本語作文コンクール等、海外日本語学習者を対象としたイベントの開催
2.日本語教育の海外展開
3.海外日本語教員のスキルアップ支援
4.その他、日本語・日本文化を中心とした国際交流関連事業
NEWS
2024年10月、「第1回広島大学ベトナム人の日本語作文コンクール」表彰式をベトナム・ハノイにて実施しました。
表彰式にはおよそ120名が参加し、優秀賞各賞および優秀指導教師賞の表彰を実施し、盛況のうちに終了しました。基金への温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。今後も、広島大学は海外における日本語の普及・発展に貢献すべく、取り組んでまいります。
(同コンクールの詳細は特設ウェブサイトよりご覧いただけます。)
最優秀賞・日本大使賞授賞式の様子
優秀指導教師賞受賞者によるスピーチ
寄付単位
(1) 個 人 一口 1,000円
(2) 法 人 一口 10,000円