結婚式場情報
結婚式での引菓子/ホームメイト
引菓子は、結婚する二人の幸せをゲストの家族に持ち帰ってもらうといった意味が込められています。定番のバウムクーヘンのほかにも、最近は味にこだわった焼き菓子や目にも鮮やかな和菓子など様々な引菓子が登場しています。大切なゲストに、二人がじっくりと選んだ逸品を贈りましょう。
引菓子とは
引菓子とは、引出物に添えて贈るお菓子のことです。ゲストの家族に向けた贈り物としての要素も強く、1,000~1,500円程度のものを選ぶのが一般的です。洋菓子でも和菓子でも大丈夫ですが、日持ちがするものを選びましょう。
ゲストに喜ばれるものを贈りたいと、有名パティスリーのギフトや二人のオリジナル菓子など、引菓子にこだわるカップルも増えています。ちなみに、引出物は「両家からのお礼の品」として、引菓子は「新郎新婦からのお礼の品」として贈ることが一般的であり、それに伴って熨斗(のし)の表記が変わりますので注意しましょう。
バウムクーヘン
引菓子の定番として不動の地位を誇るバウムクーヘンはドイツで生まれたお菓子で、ドイツ語でバームは「木」、クーヘンは「菓子」を意味します。ケーキ生地を何層にも分けて焼き上げるため、輪切りにするとその断面が木の年輪のように見えることからその名が付けられたといわれています。
その切り口が「長寿」や「繁栄」をイメージさせ、「二人がともに歳を重ねていけるように」との意味もあり、結婚式の引菓子に欠かせないアイテムとなっています。
そのほかの洋菓子
クッキーやフルーツケーキといった焼き菓子がセットになったものを引菓子に選ぶカップルも多いです。最近では引菓子用のギフトを用意しているパティスリーも増えており、味や見た目にこだわるカップルから支持されています。また、マカロンや有名ショコラティエによるチョコレート菓子など、高級感のある洋菓子も人気です。
和菓子
米粉に水飴や砂糖を混ぜ、型に押し込んで乾燥させた「落雁(らくがん)」や、紅白まんじゅうなどが一般的です。「めでたい」の語呂合わせから、鯛をかたどったお菓子もよく選ばれています。また、金平糖はつくるのに長い工程を必要とすることから、これから新しい家庭を築く夫婦の姿を連想させるとして引菓子の定番品となっています。甘いものが苦手なゲストなら、年齢を問わず喜ばれるあられやせんべいを選ぶのも良いでしょう。
引菓子の起源
引菓子の起源は、平安時代にまでさかのぼります。当時は武士の間で大切な客人に馬を贈る習わしがあり、「馬を庭先に引き出して渡す」贈り物であることから「引出物」の名が付けられました。その後、馬は金品や品物へと代わり、結婚などお祝いの席に出席した人へ贈るお礼の品物を指すようになりました。それらの引出物とともに、「幸せのお裾分け」としてお菓子を贈るようになったことが、引菓子のはじまりだといわれています。
最近では実にバラエティ豊かな引菓子ですが、皇室の結婚式では「ボンボニエール」と呼ばれる陶器でできたお菓子入れに金平糖を入れたものを引菓子とするのが伝統となっています。