ミドリ安全株式会社 様
interview ミドリ安全株式会社
Date 2023 . 12 . 19
1952年設立のミドリ安全株式会社は、「安全・健康・快適職場への奉仕」を社是として、安全靴やヘルメットなどの安全衛生保護具を中心に、オフィス・ワーキングユニフォーム、産業用防護服、空気清浄機やエアフィルタなどの環境改善機器、医療機器などの製造と販売を手掛けています。特に創業当時からの主力商品である安全靴や耐滑靴、小さく折り畳めるヘルメット「フラットメット」、扇風機付きの作業服「クールファン」などの人気商品で知られています。
目的
課題
効果
田邉 義尚 様
情報システム部 部長
寺田 有花 様
情報システム部
AssetViewの導入前、ミドリ安全株式会社は拠点数が130ヶ所、従業員数は1300名、保有するPCは4000台を超えていました。IT資産管理については、各拠点でExcel台帳により管理し、それを本社が収集するという方法を採用していました。すべて手入力で行っていたため、担当者の負担が大きく、状況をリアルタイムに把握するのが困難だったといいます。
田邉氏
特にWindowsアップデートが悩みのタネでした。月例のアップデートが業務中にかかると、ネットワークに負荷がかかりすぎて、朝の1〜2時間はネットワークが使えない、処理が重くなるといったトラブルが起きていました。
同社では、USBメモリなどの外部記憶装置の管理についても、それぞれの拠点ごとに管理者が台帳を使って行っていました。しかし、拠点ごとにサーバーが置かれたオンプレミス環境から、基幹システムをクラウド化することになり、より厳格な情報管理が必要になったといいます。
寺田氏
USBについても台帳で管理していましたが、USBメモリを実際にPCに挿したかどうかまでは把握できていませんでした。USBを使った情報漏洩が近年話題になっていたこともあり、機械的にしっかりと管理する必要がありました。クラウド化によってファイルの移動やUSBの持ち出しがどの拠点でも可能になってしまうため、全社的な強固な対策が必要でした。何かあったときのために操作ログの取得も要件としてありました。
IT資産管理の拡充を求められていた同社の情報システム部は、部内でのブレインストーミングなどを通じて、IT資産管理ソフトの導入が最適解であると判断、それから約1年かけて入念にソフトの選定を行いました。
寺田氏
AssetViewのことは取引先から推薦されました。最終的に3社に絞り、それぞれの特徴やメリットを挙げて、徹底的に比較検証しました。AssetViewを選んだのは、機能的であるのはもちろんのこと、自社に必要かつ最適な機能を選択して導入が可能で、コストパフォーマンスに優れていたからです。
IT資産管理ソフトの選定にあたって数カ月間のトライアルを行った同社。AssetViewのUIの使いやすさも印象的だったといいます。
寺田氏
私を含めた情報システム部のメンバー5名がAssetViewを使用しました。チームには若手が多く、社歴の浅い社員もいますが、分かりやすいマニュアルも含めて、AssetViewの使いやすさは非常に安心感がありました。
ミドリ安全株式会社では、AssetView導入後、さまざまな効果が現れたといいます。それまでは各拠点の担当者がIT資産の状況についてExcel台帳に逐一記入する必要がありましたが、インストールするだけでハードウェアの情報が取得できるため、管理負担が大幅に軽減しました。
田邉氏
従業員のPCにはAssetViewを必ず入れる形で運用しています。入力などの単純作業を極力排除して、本来の業務にリソースを特化したいという目的を達成できました。
情報システム担当者の頭を最も悩ませていたWindowアップデートの問題も、AssetViewの導入で解決しました。更新済みのPCが何台あり、古いバージョンのものが何台あるかなど、配布後の更新状況も管理画面上で可視化されるため、更新管理がスムーズに行えるようになりました。
寺田氏
WSUS不要でWindowアップデートを簡単に管理できる点もAssetViewの魅力です。現在は、業務時間中に更新がかかることを防ぎ、更新はすべて夜間に終わらせるよう設定しています。ネットワークに負荷がかかることもなくなり、情報システム部の毎月の悩みも解消されました。
基幹システムのクラウド化に伴い、懸念されていた情報漏洩対策にも効果が出ているといいます。それまでは拠点長が目を光らせる形で管理していましたが、AssetViewの導入により、全社的にシステマチックに管理できるようになりました。
寺田氏
USBメモリを使う際には必ず申請を行うようにして、社内のUSBがどれくらいあって、誰がどのような目的で使用しているかを管理しています。ファイル操作についても、ログのチェックができるので、何かあった場合に早急に対策して被害を抑えられる仕組みができています。
人々の安全安心に貢献するという社是のもと、同社は今後も機能的でユニークな製品の開発・製造に取り組んでいきます。海外にも拠点が広がる中、情報システム部は業務拡大に合わせてIT資産管理とセキュリティの向上に余念がありません。
寺田氏
現在はミドリ安全と一部の関連会社のPCにAssetViewをインストールしている状況ですが、グループ会社、関連会社にも適用範囲を拡大して、グループ全体でセキュリティ水準を形成することを目標としております。
田邉氏
基幹システムの変更と同期して、今まではローカルで目に見える範囲で管理をしていればよかったところ、今後は幅広くシステム的にセキュリティに取り組んでいく必要があります。今は道半ばですが、そこをしっかりと推し進めていきたいです。
設立: 1952年(昭和27年)6月
資本金:14億5,432万円(2023年10月末時点)
事業内容: 安全靴、ヘルメット等安全衛生保護具、オフィス・ワーキングユニフォーム・産業用防護服、空気清浄機・喫煙所システム・エアフィルタ等の環境改善機器、医療機器・救急用品、絶縁監視システム等の電気計測・設備機器の製造・販売
社員数:1,648名(2023年10月末時点)