「Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)」に研究成果が公表されました
2024年10月28日
私たちの体を構成する細胞には、遺伝情報を格納する「細胞核」という重要な構造があります。この細胞核は通常、細胞の中央付近に存在しています。このことは細胞内で核を中央に運び、維持するための力が働いていることを意味しますが、どのような仕組みで、どのくらいの大きさの力が働いているかは長年の謎でした。
今回、本学光医学総合研究所尖端研究支援部門先進機器共用推進部の研究技術専門職員である合田真博士、国立遺伝学研究所の木村暁教授らで構成される研究グループは、この謎を解明する大きな一歩を踏み出しました。研究グループは、強い遠心力(重力)がかかった試料をリアルタイムで観察できる特殊な光学顕微鏡「遠心偏光顕微鏡(CPM)」を使って細胞を撮影することで細胞核を中央に留めておく力を計測することに成功しました。
本研究成果は、2024年10月17日に「Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)」にオンライン出版されました。
論文情報
論文タイトル: |
Live-cell imaging under centrifugation characterized the cellular force for nuclear centration in the Caenorhabditis elegans embryo |
DOI: | 10.1073/pnas.2402759121 |
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