電気自動車(EV)の電力で医療器材を洗浄から滅菌まで行うことが可能か否かを確かめる実証実験を行いました|国立大学法人 浜松医科大学

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電気自動車(EV)の電力で医療器材を洗浄から滅菌まで行うことが可能か否かを確かめる実証実験を行いました

2024年10月02日

 9月26日(木)、本学プールサイドで、本院材料部 彦坂看護師、地域医療学講座 吉野特任教授、次世代創造医工情報教育センター 齊藤准教授らが、電気自動車(EV)の電力で医療器材を洗浄から滅菌まで行うことが可能か否かを確かめる実証実験を行いました。
 地震災害が発生して水・電気が使用できない状況下では、医療器材の洗浄・滅菌が出来ずに医療継続が困難になる可能性があります。医療器材が必要なあらゆる場所での医療継続に資するため、電気自動車からの電力でプールの水を浄水し、洗浄から滅菌まで行うことが可能か否かを確かめる目的で行ったものです。
 実験は浜松市やNCC株式会社、ASP Japan 合同会社、浜松日産自動車などが協力しました。電気自動車から電力を引き、プールサイドに設置した医療用洗浄水精製装置でプール水を浄水し、その水を使用して使用済み医療器材を超音波洗浄し、その後滅菌装置で滅菌を行いました。浄水されたプールの水で滅菌前洗浄が可能か、安定した電力が供給できるか、洗浄・滅菌の一連の動作が可能であるか、各種検証ツールを用いて確認しました。  

実証実験の様子

電気自動車(EV)による実証実験の様子