Facility Guide
薬剤部のホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
浜松医科大学は1974年に設立され、医学部附属病院は1977年より診療を開始いたしました。新棟が2010年より入院棟として稼働し、薬剤部の調剤室なども入院棟に移転しています。外来棟については、2013年度に改修が終わり、薬剤部の外来部門(お薬渡し口、薬物治療管理室)を設置しています。
薬剤部は、開院以来40年に渡りまして、調剤、医薬品の供給、その他の薬剤業務を担うことによって、薬物治療の質と安全の向上に寄与し、そして患者さんや地域の皆さまの健康な生活の確保に努めてまいりました。私どもは、
「患者さんや社会の皆さまにとって、より良い医療(薬物治療)を実現します」
を薬剤部のビジョン(ゴール)としております。そして、次の4項目を薬剤部の基本方針としております。
1. 患者さんや他の医療関係者から信頼されて活躍できる薬剤師を目指します
2. 大学病院の診療、運営および経営と、地域医療に対して積極的に貢献します
3. 薬剤業務に加えて、医学・薬学および看護学生への教育や研究活動を充実させます
4. 職員や学生がやりがいとあたたかさを感じ、生き生きと働き学ぶことができる薬剤部にします
薬剤部内の各室及び業務体制としまして、入院棟の地階の西側フロアに、医薬品管理室(医薬品の購入・保管及び法的管理等の薬務)、調剤室(内用薬・外用薬の処方せん調剤、注射薬調剤)、製剤室(がん化学療法のレジメン管理、抗がん剤と高カロリー輸液の無菌製剤処理、院内製剤・特殊無菌製剤)、臨床薬剤業務室を配置しています。
外来棟1階にはお薬渡し口を設けて、外来患者さんに薬をお渡しすると共に服薬説明を行っています。お薬渡し口から近い場所に、治験薬管理室、医薬品情報管理室(DI室)、薬物治療管理室(試験研究室)、副薬剤部長室、教授・薬剤部長室を配置しています。
外来・入院の全ての患者を対象としてがん化学療法のレジメン管理や抗がん剤の無菌製剤処理が行える体制を取っています。全ての病棟に専任薬剤師を配置し、病棟薬剤業務と薬剤管理指導業務を通じて入院患者さんの薬物治療に関わっています。また、入院棟1階の手術部、集中治療部(ICU)、先端医療センターの新生児特定集中治療室(NICU)においても、専任の担当薬剤師が医薬品や薬物治療の管理に携わっています。
さらに、薬剤部では、医薬品安全管理を担当する副薬剤部長をジェネラルリスクマネージャーとして、医療安全管理室に配置して、特定機能病院における安全対策強化に取り組んでいます。感染制御・栄養サポート・糖尿病療養指導・緩和ケアなど、病院内の様々なチーム医療に参画しています。また、PET検査に用いる放射性医薬品の調製及び品質管理も行っております。
以上のような多岐に渡る業務を効率よく実施すると共に、科学的思考に基づいた業務構築やその根拠(エビデンス)づくりにも積極的に取り組んでいます。将来の医療・薬剤業務を担う学生や若手薬剤師の研修研究の指導にも力を注いでいます。2018年には准教授が着任し、研究・教育活動の体制を拡充するとともに、治療へのフィードバックをより多く行える体制を取っております。
これからも、私どもは、患者さんと地域や医療関係者の方々のご期待に応える薬のプロフェッショナルであり続けるように努力いたします。皆さまからの厚いご指導とご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
2022年3月
浜松医科大学医学部附属病院
教授・薬剤部長 川上純一