この度、よしながふみ先生が今年度の文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞されることが決定いたしました。芸術選奨文部科学大臣新人賞は、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11分野において、その年に優れた業績をあげ、新生面を開いた方に贈られます。
 
よしなが先生は、『大奥』や『きのう何食べた？』で描いている、固定化した社会的価値観への問いかけ、その変化を促す役割を高く評価されメディア芸術部門の新人賞受賞に至りました。
 
『大奥』は2004年８月号から2021年２月号まで16年間にわたりメロディで連載。江戸時代に謎の疫病で男子が激減し、将軍までもを女性が担う世界を描いています。
『大奥』はこれまでにも第５回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞、2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、第56回小学館漫画賞少女向け部門を受賞。完結したのちの今年度は第42回日本SF大賞を受賞しました。
よしなが先生の作品には他にも『西洋骨董洋菓子店』、『こどもの体温』、『愛すべき娘たち』、『フラワー・オブ・ライフ』など、登場人物に世代や性別を超えて深く共感できる作品が多くあります。
 
私たち読者を常に支えてくれるような素晴らしい作品の数々を生み出してくださっているよしなが先生。
 
今回の受賞に、弊社一同心よりお慶び申し上げます。
よしながふみ先生、本当におめでとうございます。
 
 

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