石崎学長メッセージ
SDGsの達成に向けて
持続可能な開発⽬標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030 年までの国際⽬標であり、17のゴール及び169のターゲットから構成されています。
現在、世界は人工知能(AI)などのサイバー技術が現実の空間と融合して「Society 5.0」といわれている「高度情報化社会」へと移行する大きな変革の時代にあり、持続可能な社会において人々が幸せに暮らせるよう、SDGsを達成することが求められています。
このような急速に変化する時代において、国際社会が一丸となってSDGs達成に向けて取り組む必要がある中、本学は、SDGsの実現に向けた学問の探求及び教育研究の諸活動を通じて、豊かな人間性と高い専門能力を持った人材を養成すると共に、科学技術イノベーション(STI for SDGs)の更なる活用を推進していきます。
The Sustainable Development Goals (SDGs) are international goals from 2016 to 2030 listed in the 2030 Agenda for Sustainable Development adopted at the United Nations Summit in 2015. There are 17 goals and 169 targets.
Currently, the world is in an era of major changes in which cyber technologies such as artificial intelligence (AI) are fused with the real space to shift to the “advanced information society” called “Society 5.0”, and a sustainable society. It is required to achieve SDGs so that people can live happily in Japan.
In such a rapidly changing era, the international community needs to work together to achieve the SDGs. Through academic exploration and educational and research activities for the realization of the SDGs, we will train human resources with humanity and high professional abilities, and promote further utilization of science and technology innovation.
国立大学としての役割
国立大学は、「知の拠点」として全国に配置され、大規模な基礎研究や先導的な教育研究により、社会をリードする人材を養成してきました。本学は、「地域に根ざし、知的創造を通じて世界の最先端へとチャレンジし、21世紀を切り拓く大学」を目指しています。
地域での学びを通じて、世界レベルでの課題解決に繋がる活動を行い、世界を駆け回る人材を育成していく、この思いは、まさにSDGsが目指す世界共通の課題の解決に向けた理念と一致しています。本学の諸活動によりSDGsが達成するよう、積極的に取り組んでいきます。
National universities are located nationwide as “bases of knowledge,” and have cultivated human resources who will lead society through large-scale basic research and leading education and research. Our university aims to be a “university that is rooted in the community, challenges the world’s leading edge through intellectual creation, and opens up the 21st century.”
Through learning in the region, we will carry out activities that lead to problem solving at the world level and develop human resources who can run around the world. This idea is exactly in line with the idea of solving global problems that the SDGs aim for. I will. We will actively work to achieve the SDGs through the activities of our university.
主な取組
本学では、一例として、次に紹介する取組や活動が行われています。これらの活動を推進していくことはもちろん、教職員、学生がSDGs達成の意識、意欲を一層高めるよう取り組むとともに、地域社会における活動の支援となるよう、情報発信や地域と連携した普及・啓発活動を行っていきます。
SDGs達成を目指す教育研究活動に、これからもご支援いただきますよう、お願い申し上げます。
At this university, as an example, the following initiatives and activities are being carried out. In addition to promoting these activities, we will work to further raise awareness and motivation of faculty members and students to achieve the SDGs, and disseminate information and promote and enlighten activities in collaboration with the local community so that they can support activities in the local community.
We ask for your continued support for educational and research activities aimed at achieving the SDGs.
【2021年4月1日現在】
1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
- 昆虫を用いて特殊な装置なしにワクチンやタンパク質製剤を生産する
- 西太平洋地域における、保健・医療職教育の改革(特に多職種連携とその教育)の促進事業
- コンテクスト解析から見える10代の妊娠の背景~相談員をエンパワメント~
- 女性の生産的雇用と働きがい向上に資する卵の質の本質的理解に向けた試み
- 大脳白質梗塞の予防法・治療法開発を目指して
- 保健活動に資する特定健康診査・保健指導・レセプトデータの分析
- 『シャーガス病制圧のための統合的研究開発』病原体の遺伝子解析、治療薬創製でシャーガス病から人々を守れ!
- 世界の協定校と共通課題NCDsに対する取組みを通した外国人との共生
- 遺伝子改変動物を利用したGABAニューロンの特性の解明を目指して
- 自動車運転能力の正確な評価による交通事故の予防を目指して
- 国際交流を通じた世界に貢献する保健分野のグローバル人材の育成
- 開発途上国の保健人材育成とmHealthのための遠隔手法の開発
- インドネシア女性の健康向上プロジェクト:地域格差の是正を目指して
- 治験におけるリモートSDVシステムの開発
- 高透過能を有する高エネルギーX線を用いた軽元素の定量手法の開発
- グローバルフロンティアリーダー(GFL)生のためのSDGs意識向上プログラム
- 非ヒト霊長類(マーモセット)を用いた脳神経研究基盤の確立 -高次脳機能障害、精神・神経変性疾患の病態解明と治療法開発へ向けて
- ゲノム編集を応用したエピゲノム疾患の解明を目指して
- 先進放射線医療の高度化に資する大規模集積型放射線計測システムの開発
- 超スマート社会を実現する分野融合領域におけるグリーンエネルギー・環境イノベーション技術の開発とその応用
- ミトコンドリア機能改善経路の同定と新規心不全治療薬の開発
- 全身性強皮症に伴う手指潰瘍・レイノー現象に対する B 型ボツリヌス毒素局所注入療法の実用化を目指して
- フッ素材料科学のブレイクスルーと新機能創出(F-マテリアル)
- 難治療性がんにおけるバイオマーカーと分子標的治療の探索
- 機械学習によるデータマイニングおよび多階層オミックス解析を活用した難治性疾病の病態解明と新規治療法の開発
- 糖尿病根本治療へ向けたヒト膵島を用いたトランスレーショナルリサーチ
- 国際宇宙ステーション「きぼう」利用宇宙実験とその先へ
- DNA修復反応を中心としたゲノム医科学ネットワークの確立による 発がんメカニズムの統合的理解と新たながん医療シーズの開拓
- 先導的がん医療の汎用と重粒子線医学の高度化展開、および革新的がん未来医療の開発のための総力的がん医療イノベーション研究(重粒子線医学研究センター)
- 脂肪酸の量と質に着目した生活習慣病の予防戦略の構築
- 閉塞性肺疾患の分子サブ表現型解析
4 質の高い教育をみんなに
- 読み書きに難しさのある学習者への英語教育:多様な学びの保障
- コンテクスト解析から見える10代の妊娠の背景~相談員をエンパワメント~
- 「まゆだまの10年 (2013~2022年)」で女性の能力強化を支援!
- データサイエンスの学習機会促進を目指して
- ネパール農村部における教育格差の決定要因:教育関連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に関して
- 国際交流を通じた世界に貢献する保健分野のグローバル人材の育成
- 聴覚障害に関わる支援人材育成を目的とした遠隔手話教育システムの構築
- インドネシア女性の健康向上プロジェクト:地域格差の是正を目指して
- グローバルフロンティアリーダー(GFL)生のためのSDGs意識向上プログラム
- ダイバーシティ&インクル-ジョン、人権尊重
- SDGsを活かした「グローカル人財」としての外国人留学生への就職支援
5 ジェンダー平等を実現しよう
- コンテクスト解析から見える10代の妊娠の背景~相談員をエンパワメント~
- 「まゆだまの10年 (2013~2022年)」で女性の能力強化を支援!
- 女性の生産的雇用と働きがい向上に資する卵の質の本質的理解に向けた試み
- ネパール農村部における教育格差の決定要因:教育関連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に関して
- 医学・医療分野での女性の活躍を促進
- 国際労働基準から考えるジェンダー平等とディーセント・ワーク
- インドネシア女性の健康向上プロジェクト:地域格差の是正を目指して
- ダイバーシティ&インクル-ジョン、人権尊重
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 微小エネルギーを利用した小型MEMS環境発電技術の創出
- 自然環境と調和しながら、快適さを損なわない暮らしのための発電装置
- 非可食の植物成分から機能性化学品をつくる環境にやさしい技術の開発
- 色素増感太陽電池の開発
- 高透過能を有する高エネルギーX線を用いた軽元素の定量手法の開発
- 「Sメンブレン」プロジェクト(スーパー・メンブレンの創製と自律システム化)
- 超スマート社会を実現する分野融合領域におけるグリーンエネルギー・環境イノベーション技術の開発とその応用
8 働きがいも経済成長も
- 昆虫を用いて特殊な装置なしにワクチンやタンパク質製剤を生産する
- 女性の生産的雇用と働きがい向上に資する卵の質の本質的理解に向けた試み
- 国際労働基準から考えるジェンダー平等とディーセント・ワーク
- ダイバーシティ&インクル-ジョン、人権尊重
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 微小エネルギーを利用した小型MEMS環境発電技術の創出
- 昆虫を用いて特殊な装置なしにワクチンやタンパク質製剤を生産する
- 病院情報インフラの無停電化ならびに強靭化による災害時診療能力の増強
- 非可食の植物成分から機能性化学品をつくる環境にやさしい技術の開発
- 社会資本の根幹を成すコンクリ―ト構造物の耐火性向上を目指して
- 社会インフラ構造物の持続可能に必要な非破壊検査に関する研究
- 非可食バイオマス資源からのバイオベースプラスチックで気候変動対策
- 色素増感太陽電池の開発
- 高透過能を有する高エネルギーX線を用いた軽元素の定量手法の開発
- 地域企業の研究・開発・問題開発に科学分析力で支援する
- 非ヒト霊長類(マーモセット)を用いた脳神経研究基盤の確立 -高次脳機能障害、精神・神経変性疾患の病態解明と治療法開発へ向けて
- 「Sメンブレン」プロジェクト(スーパー・メンブレンの創製と自律システム化)
- 超スマート社会を実現する分野融合領域におけるグリーンエネルギー・環境イノベーション技術の開発とその応用
- フッ素材料科学のブレイクスルーと新機能創出(F-マテリアル)
- 国際宇宙ステーション「きぼう」利用宇宙実験とその先へ
- 先導的がん医療の汎用と重粒子線医学の高度化展開、および革新的がん未来医療の開発のための総力的がん医療イノベーション研究(重粒子線医学研究センター)
10 人や国の不平等をなくそう
- 読み書きに難しさのある学習者への英語教育:多様な学びの保障
- 民族紛争解決の心理学―平和で公正かつ包摂的な社会の構築に向けて
- 聴覚障害に関わる支援人材育成を目的とした遠隔手話教育システムの構築
- ダイバーシティ&インクル-ジョン、人権尊重
- SDGsを活かした「グローカル人財」としての外国人留学生への就職支援
- ネパール農村部における教育格差の決定要因:教育関連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に関して
11 住み続けられるまちづくりを
- 病院情報インフラの無停電化ならびに強靭化による災害時診療能力の増強
- 社会資本の根幹を成すコンクリ―ト構造物の耐火性向上を目指して
- アジアモンスーン地域諸国のための低コスト土砂災害警戒システムの開発
- 社会インフラ構造物の持続可能に必要な非破壊検査に関する研究
- 国際交流を通じた世界に貢献する保健分野のグローバル人材の育成
- SDGsを活かした「グローカル人財」としての外国人留学生への就職支援
- 超スマート社会を実現する分野融合領域におけるグリーンエネルギー・環境イノベーション技術の開発とその応用
12 つくる責任つかう責任
- バイオプラスチックの普及による持続可能な社会の構築を目指して
- 非可食の植物成分から機能性化学品をつくる環境にやさしい技術の開発
- 非可食バイオマス資源からのバイオベースプラスチックで気候変動対策
- 地域企業の研究・開発・問題開発に科学分析力で支援する
- 海洋分解性プラスチックが拓く持続可能な未来社会
- フッ素材料科学のブレイクスルーと新機能創出(F-マテリアル)
13 気候変動に具体的な対策を
- アジアモンスーン地域諸国のための低コスト土砂災害警戒システムの開発
- 非可食バイオマス資源からのバイオベースプラスチックで気候変動対策
- 環境配慮行動を促進する新変数の検討―仮想世界ゲームを用いた研究
- 環境配慮行動における二者間の相互作用の検討
14 海の豊かさを守ろう
- バイオプラスチックの普及による持続可能な社会の構築を目指して
- 発電微生物による高効率水循環社会の構築を目指して
- 直接設置型底質改善技術による底生環境のすこやかさの生育
- 海洋分解性プラスチックが拓く持続可能な未来社会
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
- 民族紛争解決の心理学―平和で公正かつ包摂的な社会の構築に向けて
- インドネシア女性の健康向上プロジェクト:地域格差の是正を目指して
- 高透過能を有する高エネルギーX線を用いた軽元素の定量手法の開発
- グローバルフロンティアリーダー(GFL)生のためのSDGs意識向上プログラム
- SDGsを活かした「グローカル人財」としての外国人留学生への就職支援