ジオイドとは
ジオイド 水は、高いところから低いところに流れます。地図に記される高さ(標高)は、水道などのインフラ整備や、津波や洪水等から命を守る上でとても大切な情報ですが、実はその標高は地形の起伏だけでは決められません。平らに見える地表面でも、重力の分布が一様でなければ、水は流れます。そのため、正確な標高を知るためには、見た目の高さ(地形の起伏)に加えて、重力の分布も把握する必要があります。
標高、重力、ジオイドの関係(イメージ図) 日本の標高の基準は、測量法で平均海面と定められています。この平均海面を仮想的に陸地へ延長した面をジオイドといいます。 国土地理院では、重力測量や水準測量の結果などから、地球を仮想的に表した楕円体表面からジオイドまでの高さ(ジオイド高)を決めています。衛星測位で決まる高さ(楕円体高)からジオイド高を引くことで、簡単に標高を求めることができます。 楕円体高、ジオイド高、標高の関係 全球のジオイド高。水平方向に対して鉛直方向を1万倍に誇張、千島海溝や日本海溝に凹みが見える。 |