- お値段以上の価値が感じられる明瞭でクリアな中高音
- 進化したおしゃれなデザイン(立て置き時の安定感UP+細部の質感UP)
- 低音の深みが増し、芯を感じられる音になった
- 前作から低音が改善されたが、サイズ感を超えるような重低音が出るわけではない
総合評価 |
|
9.5/10 |
---|
こんにちは、猫居です。
今回レビューするのはMarshallのワイヤレススピーカー、Willen 2。
前作Willenは
- 明瞭な中高音が魅力のサウンド
- Marshallのアンプを思わせるおしゃれデザイン
- どこにでも持ち出せる片手サイズのコンパクトボティ
といった特徴を持った手軽に良い音が楽しめる優秀なBluetoothスピーカーでした。
そんなWillenが『2』となってどのように進化したのか。
音質の違いや使い勝手の変化をチェックしていきたいと思います。
*本レビューは国内正規代理店の完実電気さんよりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
完実電気:Marshall - Willen 2
Marshall Willen 2 vs Willen 比較レビュー
スペック比較表
Willen 2 | Willen | |
価格 | 18,990円 | 16,980 円 |
連続再生時間 | 17時間 | 15時間 |
アンプ |
38WクラスDアンプ |
10WクラスDアンプ |
コーデック | SBC/AAC/LC3 | SBC |
防塵・防水性能 | IP67 | IP67 |
機能 | マルチポイント プリセットイコライザー Auracast(対応予定) 急速充電(20分充電→5.5時間再生) |
プリセットイコライザー 急速充電(30分充電→2時間再生) |
値段が前作より2,000円高くなっていますが、アンプがパワーアップし連続再生時間もUP。
機能面も急速充電が実用的になり、2台同時接続可能なマルチポイントに対応するなど利便性がUPしています。
Willen 2の外観チェック
Bluetoothスピーカー本体
前作より重さ37.5g、厚み4.5mmほどUP。
見た目にはほとんど差は無く、相変わらずコンパクトなスピーカーですが、手に持ってみると結構重厚感が増したように感じます。
【画像9枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
⇠⇠⇠
外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用USB Type-Cコード
- 説明書類
前作Willenとのデザイン面の違い
商品写真を見た時点では全く同じデザインなのかな?と思っていましたが、実際に手に取ってみると細部に違いが有りました。
質感も向上しているように感じます。
音質比較
デフォルトのMarshallサウンドを含む3種類のプリセットが用意されています
プリセット【Marshall】
前作Willenはイコライザーで低音を強調してもそれほど低音が出ないよとレビューしましたが、Willen 2はしっかり土台を感じられる低音が出るようになっています。
深みが増し、しっかりと芯が感じられるという感じ。
ただ、量感的なバランスは崩れておらず、相変わらずのバランスの良いサウンド。
従来から魅力だった明瞭な中高音もそのまま。若干こちらも力強さが増したかな?感じます。
低音の質感がUPしてもWillen 2の魅力はやはりクリアで通りの良いボーカルですね。
値段やサイズ感を超えた良い音だと思います。
逆に低音はサイズ感を超えるような重々しい重低音が出たりはしません。
総合的には前作の特徴を受け継ぎつつ、よりブラッシュアップされた良い音になったと感じました。
プリセット【押す】
低音と高音が強調された、いわゆるドンシャリ寄りの音になります。
前作は低音の芯が細かったのでこのプリセットを選んでもあまり効果を感じられませんでしたが、今回はしっかりと効果を感じられます。
特に男性ボーカルは力強さがぐっと増して良い感じです。
プリセット【音声】
Podcast用といった感じ。
中域に更に特化するというよりは低音と高音を下げて全体的に緩めの音に。
刺激感の少ない、ながら聴きに適した感じの音となります。
マイク性能・通話品質について
かなりクリアな音声です。
違和感の少ないボイスで、静かな環境ではストレスなく通話できました。
ただ、周囲の騒音はそこそこ拾ってしまうようです。
なのであまり騒がしい場所での通話には向かないかもしれません。
操作性・使い勝手の変化
操作方法について
コントロールノブで全ての基本操作が行えるので直感的に操作が可能です。
見た目が良いだけでなく実用性も高いのがこのスピーカーの良いところ。
基本的には前作と同様の使い勝手ですが、少し変わっていた部分もありました。
前作Willenはコントロールノブの長押しで電源ON/OFFも操作するようになっていたのですが、Willen 2では電源ボタンが追加されて独立しています。
厚みが増して倒れにくくなった
スピーカーの厚みが若干増してが低音増強につながったようですが、それ以外のメリットも。
前作Willenはデスクの端っこなど、倒れたら落下してしまうような位置には置かないほうが良いとレビューした通り、ちょいとつつけば…どころかテーブルが揺れたりすればすぐに倒れてしまうくらい立てて置いた時不安定なのがデメリットでした。
しかし、今作Willen 2は立てて置いたときの安定感がかなりアップしています。
テーブルが揺れたくらいでは倒れたりせず、ちょっとつついても耐えられる安定感があるので立て置きしやすくなりました。
専用アプリ「Marshall Bluetooth」の機能
主な機能
- プリセットイコライザー
- バッテリー保護機能*1
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
*1バッテリー保護機能
バッテリー保護機能の強度を高めるほどバッテリー持ちが良くなります
その他
マルチポイントは割り込み不可
マルチポイントの挙動について。
Willen 2のマルチポイントは割り込み不可でした。
Willen2 遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 247ms(SBC) 309ms(AAC) |
309ms(AAC) |
低遅延時 | - |
- |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
低遅延モードはありません。
なのでそこそこの遅延があり、ゲームなどで使うには少し厳しいかと思います。
動画視聴はYoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものは問題ありません。
総評
前作Willenとの主な違いまとめ
- 低音の芯が太くなり、より良い音になった
- スピーカーの厚みが増したことで立て置きしたときの安定感UP
- マルチポイントに対応
- 連続再生時間+2時間、急速充電の効率UP
- お値段2,000円UP
おしゃれで使い勝手が良くて音が良い、積極的に持ち出したくなる優秀なワイヤレススピーカーです。
前作の特徴であった中高音が非常に綺麗になるという良さはそのままに、低音の質感がUP。深いところまで出るようになり、芯のある音になりました。
前作より厚みが4.5mm増していますが、その分だけ低音が出るようになって音質UP、立てて置いたときの安定感もUP。
前作レビューでデメリットに挙げた2点が改善されてより良いスピーカーとなりました。
低音性能がUPしたことは公式にも触れられていますが、サイズ感を超えるようなゴリゴリの重低音は出ませんのでそこだけ注意ですね。
重低音より綺麗な音で聴きたいという方におすすめです。
特にボーカルはサイズ感を超える通りの良さ、クリアさで満足度が高いと思います。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。