- 完全ワイヤレスイヤホンでトップクラスの高音質
- ノイキャンも充分に効く
- 通話品質が異常に良い
- 音量調節をイヤホン側で出来ない
- 専用アプリなど便利系機能はほぼ無し
総合評価 |
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7.5/10 |
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追記:イヤホンが片方だけ充電不良になる症状で2度壊れたので評価を下方修正。95⇒75
完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
コレクターならではの『比較』を意識した視点でイヤホンの特徴をお伝えしていきます。
今回レビューするのはDENONのノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンAH-C830NCW(Amazonリンク)。
DENONのサウンドマスター山内さんがチューニングを担当したTWSです。
2021年10月頃の発売なのですでにある程度評価は固まっているかと思いますが‥
今更購入したのでレビューしてみます。
まずは結果から。
メイン機能評価
音質 |
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9/10 |
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ノイキャン |
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8/10 |
外音取り込み |
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8/10 |
装着感 |
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8.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
音質は最高。
プラス1万円出しても満足できるレベルです。
ノイズキャンセリングも思っていたより全然効きます。
専用アプリなどの便利機能はほぼありませんが、装着感も良く通話品質も良いなどイヤホンの能力はすごく高いです。
正直あまり期待していなかったのですがものすごく良いイヤホンでした。
音質面は同価格帯で音質評価の非常に高いfinalのZE3000との比較。
ノイズキャンセリングは手持ちの多数のANCイヤホンとの比較を通してイヤホン能力の詳細をお伝えいたします。
目次より各項目をご覧ください。
AH-C830NCWのスペック評価
連続再生時間 |
約4.8時間(ANC使用時) 約19時間(ケース込/ANC使用) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX4 |
機能 |
ノイズキャンセリング機能 外音取り込み機能 装着検出センサー Google Fast Pair対応 (Android端末と即ペアリング) |
専用アプリで出来ること |
専用アプリ無し |
機能はノイズキャンセリング・外音取り込み機能・装着検出センサーのみ。
(Android端末の場合はGoogle Fast Pair対応も)
装着検出センサーによりイヤホンを外すと自動で再生停止、着け直すと自動で再生再開します。
そんな機能よりワイヤレス充電でもつけてくれた方がよかったのですが。。
連続再生時間もぎりぎりの許容範囲。
ただ見た目に表れない性能として混雑時の音切れに非常に強いです。
最近はどのワイヤレスイヤホンもある程度Bluetooth接続が強くなってこの部分はあまり気にしなくなっていましたが、AH-C830NCWは特に強い。
通話品質も異様に良いです。
とはいえ多機能なTWSが買える価格帯ですので音質が相当良くなければ選択肢に入らない内容ではありますね。
AH-C830NCWの付属品
付属品リスト
- 説明書
- USB給電ケーブル
- イヤーピース各サイズ
- 充電ケース
AH-C830NCWの音質評価
音質評価 |
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9/10 |
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同価格帯で1万円台の完全ワイヤレスイヤホンでは音質No1のZE3000と比較していきます。
-音の傾向
どちらも広大な音場と均整の取れたサウンドが印象的です。
また音の繋がりの非常に良く、個別の音域評価以上に総合の評価は高くなります。
ZE3000との大きな違いは高音域の解像度と低音の響きですね。
ZE3000の方が高音域に明瞭感があり、低音は輪郭がくっきりしてキレがあります。
一方AH-C830NCWはウォーム寄りで低音はある程度の緩さを残して心地よく広がります。
高音は丸みがありトゲトゲしさは感じないシルキーな仕上がりです。
-相性
ZE3000はある程度どんな曲もこなすのに対してAH-C830NCWはあまりスピード感ある曲はそれほど得意ではありません。
苦手とまではいかず、普通に聴けるんですけどね。
ジャズやクラシックとの相性が最高。
ゆとりある大人のサウンドといった感じです。
-どっちが良い音?
どちらの方が良い音かといえば個人的にはZE3000の方が良いと思いますが‥
聴くジャンルによって感想は変わってくるでしょう。
それほどに僅差。
ノイキャン有りでこれほどナチュナルで違和感のない音作りがなされていることに驚きます。
ノイズキャンセリング評価
ノイキャン |
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8/10 |
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ノイキャン弱い弱いと口コミをあちこちで見かけていたので覚悟していたのですが‥。
(-28dbくらいかなーと)
実際に使ってみると予想に反して普通に効きます。
色々なノイキャンイヤホンと比較してみた結果、-40dbのものと同等程度の効果がありました。
(JBL LIVE FREE2・SOUNDPEATS Mini Pro HS・EarFun Free Pro2など)
低音ノイズを大幅にカット。
中高音ノイズはマイルドにするくらいの効き目ですが総合的にはかなりの効き目です。
-40dbは強力なノイズキャンセリングの基準といえる十分な効果。
おそらく発売当初の値段(2万円)でSONYのWF-1000XM4などと比較されて弱いと言われていたのかと。
ノイズキャンセリング時の圧迫感や音の変質なども極力抑えられていて使用感も良いです。
ノイズキャンセリングイヤホンの比較ランキングに関しては以下の記事をご覧ください。
⇒【ノイキャン完全ワイヤレスイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表】
外音取り込み機能評価
外音取り込み |
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8/10 |
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ややマイクで強調したような音。
違和感はそれほど大きくはありませんが、イヤホンをしていない時と同じような聞こえ方とはいきません。
高音が強調されてカサついて聞こえます。
レジ対応やちょっとした会話に使う分には問題ないでしょう。
装着感評価
装着感 |
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8.5/10 |
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かなりのフィット感です。
吸い付くような‥というと大げさかもしれませんが凄い。
ブレる心配もなくガッチリフィットします。
その割に圧迫感もそれほど無いので快適度は高いです。
物理的なノイズキャンセリング(パッシブノイズキャンセリング)の効果の高さもかなり高く、音漏れも少ないです。
防水性能もあるので多少運動に使っても全く問題ありません。
安定感抜群。
使い勝手についての実感メモ
AH-C830NCWの操作方法
L側 | R側 | |
1タップ | モード切替 ・ノイズキャンセリング ・外音取り込み機能 ・ノーマルモード |
再生/停止 |
2タップ | - | 曲送り |
3タップ | - | 曲戻し |
・操作性
音量の操作をデバイス側からしないといけないのがやはり不便。
L側の2・3タップが余っているのだからそこに音量操作を割り当ててくれれば‥。
タップする位置はイヤホン部ではなくスティック部。
・携帯性
ヒンジ部分がややチープなのが少し気になる。
コンパクトさは充分で持ち運びはしやすい。
ケースからイヤホンを取り出すのにコツがある。
横からつまむと滑って取り出しにくいので縦につまみ出す。
・便利機能
Android端末と即座にペアリングできるGoogle Fast Pairは便利。
一度ペアになれば次からはイヤホンを取り出した瞬間に接続されている。
総評
購入前の想像ではノイズキャンセリングはおまけ程度で、ZE3000とAH-C830NCWの1万円台完全ワイヤレスイヤホンの音質No1決定戦になると予想していました。
しかし実際は実用的なノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載。
音質面では僅かにZE3000の方が良いかな?と思うものの、総合的にはAH-C830NCWの方がオススメできます。
値下がりして値段差がなくなったのが大きいですね。
音質最重視でノイズキャンセリング以外の余計な機能はいらないって方には最高のコストパフォーマンスとなるかもしれません。
個人的にもお気に入りの1つに追加。
1万円台TWSの中でも特にオススメのイヤホンとなりました。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。