インタビュー
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.10
クルマ好きな芸能人、著名人インタビュー[歌手・山本譲二]
各界の著名人から好きなクルマの話を聞き出す当コーナー。今回のゲストは、颯爽とメルセデス・ベンツVクラスの後席から降りてきてくれた、演歌歌手の山本譲二さん。昭和、平成、令和と時代を引っ張ってきた大スターに愛車のお話を伺おうとインタビューを敢行したのですが、え! 後席専門なんですか!?
(掲載されている内容はグー本誌2022年4月号の内容です)
山口県出身。1974年にデビュー。1980年には「みちのくひとり旅」でミリオンヒットを記録した。以後も、数々の賞を獲得し、NHK紅白歌合戦にも多く出場している。
早くまた家族全員で乗れるといいなと思ってます
グー 山本さんとクルマとの最初の接点はどんなことでしたか?
山本 子どもの頃、父親がトラックの運転手をやっていて、その後、トラックを降りてからタクシーの運転手になったんです。
グー お父様は運転のプロだったんですね! では、山本さんも幼少時からクルマ好きで?
山本 いや、クルマには興味なかったですね(笑)。でも、父が運転していたタクシーの車名が「コンテッサ」だとは知っていましたよ。
グー それを知っている子はあまりいないですよね(笑)。では、青年時代はどうでしたか?
山本 「東京に行って歌手になりたいけ、(サラリーマン辞めて)東京に行かせて!」って父に嘆願したんですけど、「バカいえ、運転手の息子が歌手になんてなれるわけないやろ!」と猛反対ですよ。
グー あらら、いきなり暗雲が……。
山本 けどね、「自分は一生懸命野球をやって甲子園へ行って、父さんの夢を果たしたんだから」と説得したら、上京を許してくれたんです。
グー なるほど、それで歌手への道が開けたんですね。
山本 ただひとつだけ条件があって、「お前がクルマの免許を取ったら絶対に運転手になる」と。それに「運転手は割りに合わない商売だから、絶対に免許は取るな」っていうのが父との約束でした。
グー え、それでは免許証は?
山本 今も取ってないんです。父との約束だから(笑)。まぁ取ってたらスピード出すだろうし、たぶん3回くらい死んでます(笑)。
グー それはビックリです……。では後席専門のクルマ好きということで(笑)、最初の愛車はなんだったんですか?
山本 最初はオヤジ(北島三郎さん)からプレゼントしてもらったの。
グー そ、それはまた剛気なお話ですね(笑)。
山本 31歳のときに、オヤジから「もうそろそろクルマ欲しいだろ」って言われて、何に乗りたいって言うから、「ベンツがいいです!」って答えたんです。
グー おお、高級車ですね!?
山本 そう、そしたらオヤジが「白でも赤でも青でも黒でも、何色でも買ってやる」って簡単に言うから、俺が「ベンチじゃないですよ。ベンツです!」って(笑)。
グー いや〜、おふた方とも豪快ですね(笑)。
山本 で、メルセデス・ベンツ560SELをもらって、それが一番最初だね。
グー では2台目は?
山本 次は自分で買ったんです。ワシのマークがついたトランザム。
グー かっこいいですね!
山本 それが青空駐車してて、大雨が降ったら水浸しになっちゃってね(笑)。それでも初めて自分で買ったクルマだから可愛いし、きれいに直しましたよ。
グー では、結構長く乗られたんですか?
山本 いやそれがね、ある日オヤジから「今から来れるか」って呼び出しの電話があったんで、スタッフに運転してもらって中央道を走ってたの。そしたら急に前のトラックから鬼の金棒みたいな鉄の塊がボンと落ちてきてさ……。
グー なんと!?
山本 この鉄が俺とスタッフの間にズボッと刺さって。それで、もうトランザムはだめですよ(笑)。
グー 怪我はなかったんですか?
山本 無事だったけど、オヤジを待たせてることが気になっちゃって。
グー そっちですか(笑)。
山本 仕方ないからその場でヒッチハイクしてオヤジの家まで乗せてってもらってね。なんとかお待たせしないで済んで、2人で競艇へ行きました(笑)。
グー 競艇って!(笑)
山本 そのあとはずっとベンツ一筋でしたね。特に内装が豪華だったAMGは気に入っていて、長く乗りましたよ。
グー では、現在の愛車を選んだ理由を教えてください。
山本 ウチは娘が2人いるんですけど、その旦那や孫を合わせて7人なんですよ。一緒に出かけるときに2台で行くのが面倒臭くてね(笑)。
グー ファミリーのためですか!
山本 ただコロナ禍で、7人一緒に乗ったのはたったの2回だけなんです。これならAMGでよかったじゃんて(笑)。まぁ、早くまた家族全員で乗れるときが来るといいなと思ってますよ。
世界に数台しかない希少車が六本木で起こしたトラブル?
大御所だから知っている超高額車ワールド
やはり大人物の周囲には大人物が集まるというもので、山本譲二さんの周囲には高額車のオーナーも多いという。「ランボルギーニは知り合いが乗ってるけど、バリバリうるせえの。飛行機じゃねえんだからってね!(笑)」。さらに、「オヤジ(北島三郎さん)や五木(ひろし)さんなんかはやっぱりいいクルマたくさん持ってるよね。そう、オヤジは『クレネ』っていう世界に数台しかないクラシックカーみたいなのを持ってるんだけど、以前それで一緒に六本木へ行ったときにエンジンがかからなくなってさ。俺はクルマを降りて後ろから押したよ(笑)」といったエピソードもお話ししてくれました(笑)。
山本譲二さんの思い出に残る愛車たち……
メルセデス・マイバッハ Sクラス
中古車中心価格帯:630万〜1000万円
ダイムラー・クライスラー社が運営する世界最高級ブランド「マイバッハ」の上級サルーン。北島三郎さんの愛車で、山本さんも憧れる一台。
フェラーリ 812スーパーファスト
中古車中心価格帯:3650万〜4650万円
フェラーリ12気筒エンジン搭載車の最新モデル。その上品かつ美しいスタイリングに、山本さんも「免許持ってたら絶対買ってる」。
メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型)
中古車中心価格帯:330万〜900万円
現行型で3代目となる3列シートを備えたミニバン。山本さんの現在の愛車「V220d」は、ターボディーゼルエンジンを搭載するモデル。
※中古車価格はグーネット 2022年2月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。