「より快適な毎日を、より多くの方々に」~イケア・ジャパン株式会社~ | ワケルネット - 仙台市ごみ減量・リサイクル情報総合サイト

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「より快適な毎日を、より多くの方々に」~イケア・ジャパン株式会社~

 こんにちは、ワケルキャンパスです。今回は、スウェーデン発祥の家具量販店「イケア・ジャパン株式会社」様がサステナブルな活動を行っていると聞き、「IKEA仙台」様にお邪魔して、取材してきました。

会社概要

 イケア・ジャパン株式会社は、本社を千葉県船橋市に構え、2002年7月8日に設立してからホームファニシング製品の販売をはじめとする様々な事業を行っています。イケア・ジャパン株式会社では従業員を、一緒に仕事をする協力者という意味を持つ「コワーカー」と呼び、その総数は3,900人(2022年8月時点)です。扱う商品数は9,500点で毎年およそ2,000点が入れ替わり、年間来客数は2,753万人を超えます。全国に13店舗を展開し、今回お邪魔したIKEA仙台は、東北地方唯一の店舗として重要な役割を果しています。そんなIKEA仙台のコワーカーである米野さん、黒沢さんに、どんなサステナブルな活動をされているのかお話を伺いました。

IKEA仙台の屋上には驚きの秘密が!?

 まず黒沢さんに案内されたのは屋上の駐車場でした。一見ただの屋上駐車場に見えましたが、よく見てみると一面にソーラーパネルが設置されています。IKEA仙台では、ソーラーパネルによって総電力使用量(2023年度実績)3,054,249kWhのうち659,168kWhを発電することができるそうです。太陽光発電を利用することによって、イケア店舗内の電力を20%以上も削減したそうです。IKEA仙台ではソーラーパネルを2,200枚設置し、その発電量は550kW、最も効率よく発電できる時期は4月、5月で、この2か月間は総電力使用量のうち36%も発電したそうです。さらにIKEA仙台では、CO2が発生する電力は使用せずに再生可能エネルギーにより発電された電力のみで構成されており、再生可能エネルギー+ソーラーパネルによる発電で全ての電力を補っています。

IKEA仙台 2F

 2Fに行くとすぐ目の前に現れたのは、「IKEA Family」の広告です。IKEA Familyとは年会費・入会費無料のメンバーになるだけで、商品を特別価格で購入できたり、クーポンが貰えたりとお得にショッピングを楽しめるというお客様に寄り添ったものです。しかし、米野さんはこのこと以外にもIKEA Familyには大切な役割があると説明してくださいました。それは、社会的・経済的に困難な状況下にある子どもたちやそのご家族に対し、活動する支援団体への支援です。この支援金は、お客様がお会計でIKEA Family会員番号を提示されるたびにイケア・ジャパンが10円を積み立てることによって生まれています。「より快適な毎日を、より多くの方々に」というイケアの願いを実現した取り組みです。
 2Fには、大きな家具や生活を彩る雑貨等が陳列されているのに加え、省エネに特化した電球や繰り返し使える充電式の電池、様々な容器のサイズを展開し、様々な食品を保存でき、中身が見やすい食品ロスを減らすタッパーなど、エコに関する商品を扱うブースがあります。その他にも、売り場にあるほとんどの商品説明に環境に配慮した点が記載してあるなど沢山見受けられました。
 また、IKEA仙台の2Fにはスウェーデンらしさを取り入れたレストランがあります。環境問題に取り組むIKEAでは、レストランで提供する食材にもこだわっています。お肉とそっくりなエンドウ豆由来のたんぱく質を使用したメニューや、1Fビストロで販売している豆乳を使用したプラントソフトクリームなど、環境にやさしいだけでなく、一般的な牛乳を使用したソフトクリームと変わらない味でお客さんに楽しんでもらえるよう工夫しているそうです。

IKEA仙台 1F

 1Fは大きな倉庫のようになっており、沢山の商品の在庫がおいてありました。どんなに大きな商品も持ち運べるサイズの段ボールに収納されています。それは、持ち運べるサイズにしてお客様ご自身で商品をピックアップ、組み立てをしていただくことで輸送コストを抑え、家具の値段をできる限り低価格にし、より多くのお客様に提供したいという思いからだそうです。
 レジ横にはサーキュラーマーケットというコーナーがあります。こちらの家具はお客様がご不要になった家具をイケアが買い取り、メンテナンスを施して安く提供したり、ディスプレイに使った商品などが販売されています。家具に第二の人生を与えたいという願いと、資源を無駄にせず余分なごみを出さないという環境のことを考えての取り組みです。レジを出ると軽食を提供しているスウェーデンビストロがありました。レジを出た後にスウェーデンビストロがあるのは、最後にお手ごろな価格で軽食を楽しんでいただいて「今日1日お得に買い物ができたな」と思い、帰ってもらいたいという意味があるそうです。

取材をしてわかったこと

 「より快適な毎日を、より多くの方々に」というイケアのビジョンを実現するために、イケア・ジャパン及びIKEA仙台では様々なサステナブルな活動を行っていることがわかりました。IKEA仙台ではコワーカーの方々がごみを約11種類に分別して捨てているなど、私たちが見えない部分でも多くのエコな取り組みをされています。そもそもイケアの商品開発には、地球の限られた資源のなかで行う製品づくりという項目があり、イケアのホームファニッシング製品の原材料は、再生可能素材、リサイクル可能素材、もしくはリサイクル素材です。イケア・ジャパンでは製品や資源の価値を永続的に再生できる能力を持つことを最終的な目標に掲げています。イケア・ジャパンは、お客様に寄り添うという点と地球環境のことを考えたサステナブルな活動という点で他企業の見本になるような会社であると感じました。今回紹介しきれなかったイケア・ジャパン、IKEA仙台が行うサステナブルな活動はまだまだあります。ぜひ、イケア店舗に足を運んで頂き、イケアが行うサステナブルな活動を体験してみてください。