紙類回収の現場から③ | ワケルネット - 仙台市ごみ減量・リサイクル情報総合サイト

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紙類回収の現場から③

古紙リサイクルが楽しくなる!遊びの要素を盛り込んだアプリが登場 株式会社ステップスナイン

仙台市内のさまざまなスーパーマーケットや施設には、家庭から出た古紙を回収するリサイクルステーションがあります。お買い物のついでに段ボール・新聞チラシ・雑誌や雑がみなどの古紙を持ち込むことで、専用カードまたはリサイクルステーション対応の電子マネーカードにポイントが貯まり、お買い物に利用することができるお得な仕組みです。

2023年4月、リサイクルステーションの会員向けウェブサイトが『ぐるっとポン』というネーミングでリニューアル。古紙のリサイクルに応じてデジタルガチャが引ける機能が加わったアプリサービスとして運用を開始しました。店頭で貯まるポイントに加えて『ぐるっとポン』だけのポイント「コイン」ももらえ、電子マネーなどに交換することができます。

リサイクルにガチャというお楽しみ機能が付いたこととポイントがダブルで貯まるお得さで注目を集め、サイトのPV数は月間110万PV、スマートフォンアプリは2万DLを達成しました(2023年10月現在)。

このリサイクルステーションと『ぐるっとポン』を運営しているのは、仙台市内に拠点を持つSKグループです。古紙回収業と廃棄物処理業を起点に、現在は地域社会の課題解決を共創するグループとして、事業活動と社会貢献活動の両輪で社会課題の解決に取り組んでいます。

そこで今回は、SKグループでリサイクルステーションと『ぐるっとポン』の運営・管理を担う株式会社ステップスナインの矢野陽祐さん、村上奈菜さんにお話をお聞きし、『ぐるっとポン』開発の経緯やアプリの内容、リサイクルステーションの運営などについてお答えいただきました。

左より、株式会社ステップスナイン エコ活事業部 村上 奈菜さん、矢野 陽祐さん

左より、株式会社ステップスナイン エコ活事業部 村上 奈菜さん、矢野 陽祐さん

―――『ぐるっとポン』を開発された経緯について教えてください。

矢野さん

「『ぐるっとポン』は、お客様が日常的に楽しく古紙のリサイクルに参加できるようにと開発されたアプリです。“リサイクル”や“森林保護”といった社会問題に関する言葉には、自分にはちょっと遠い話のように聞こえてしまったり、理解が難しく感じたりしてしまう側面があると思います。そこで、より多くの方にリサイクルを自分ごととして捉えていただくためには、もっと普段の生活に寄り添って、遊んだり楽しんだりしながら参加できる仕組みが必要ではないかという考えのもとでブランディングしていきました。」

―――ネーミングやアプリのデザインも、リサイクルのイメージとは少し離れて楽しそうな印象ですね。

矢野さん

「リサイクルのアプリというと、グリーンの配色で‥というのが定番ですが、あえてその文脈から離れて、おもちゃのような感じに見えるポップな配色とデザインにしました。ネーミングの『ぐるっとポン』は古紙リサイクルとは離れているような印象がありますが、“Good Route”=紙がめぐるルート、といった意味が込められています。」

カラフルな配色で楽しい雰囲気を醸し出している『ぐるっとポン』のページ。

―――アプリにログインしたりリサイクルステーションに古紙を持ち込んだりする“ミッション”を達成するとガチャ券がもらえて、「カミガチャ」を回すことができますね。ガチャで当たると、電子マネーなどに交換できるコインか、デジタルクーポン型のギフトがもらえるのでアプリを開くのが楽しくなります。ポイントも店頭とアプリのダブルで貯まるので、お得感もありますね。

村上さん

「ありがとうございます。リニューアル前はリサイクルステーションを利用された際やコインを交換いただくときのみサイトを開くお客様が多かったのですが、リニューアル後は週に何度も立ち上げてガチャを回してくれるお客様がとても増えました。日常的にアプリを開くメリットを感じていただけ、お客様が楽しむことに寄与できたと思います。」

古紙リサイクルやアプリログインなどでカミガチャ券をためて「コインガチャ」か「景品ガチャ」に挑戦!

古紙リサイクルやアプリログインなどでカミガチャ券をためて「コインガチャ」か「景品ガチャ」に挑戦!

―――『ぐるっとポン』で貯めたコインは個人の電子マネーなどに交換することができますが、他にも地域の子どもたちのコミュニティや災害支援・環境保全活動に100コイン=100円として寄付することもできる仕組みになっています。古紙リサイクルを起点に、支援が必要な方に善意を届ける素晴らしい取り組みだと感じます。

村上さん

「弊社は“事業活動と社会貢献活動を両輪で回していこう”というグループ理念のもとにさまざまな活動を行っているので、アプリにもそうした理念が行き届いていると思います。地域向けにはスポーツチームや習い事、子ども食堂などの子どもたちのコミュニティに、災害支援・環境保全活動ではトルコ地震被災者支援、ウクライナ支援、モロッコ地震被災者支援、植林活動への寄付ができるようになっています。『ぐるっとポン』を通して、お客様が社会や環境に対して支援の意識を持っていただけることをとてもありがたく感じています。」

―――では『ぐるっとポン』を利用するには、どうしたらいいですか?

矢野さん

「まず新規会員登録が必要になるので、パソコンでサイトのトップページにアクセスしたり、スマートフォンでダウンロードしたりして、会員登録をお願いいたします。また、スーパー店頭で会員登録キャンペーンを随時開催しているので、そちらからでも登録可能です。リサイクルステーションには『ぐるっとポン』にアクセスできるQRコードが付いているので、そちらからご自身で登録することもできます。」

全国のスーパーの店頭などに設置されているリサイクルステーション。

全国のスーパーの店頭などに設置されているリサイクルステーション。

―――リサイクルステーションに古紙を持ち込むことで『ぐるっとポン』のコインやガチャ券が貯まりますが、古紙を持ち込む際、皆さんにお願いしたいことはありますか?

村上さん

「最近は通信販売でお買い物をする方が多く、それに伴い段ボールのお持ち込みが増加しています。段ボールをお持ち込みいただく際は、すべてたたんでビニールひもで縛って出していただくようお願いしています。また雑がみはリサイクルできるもの・できないものの判別が難しいというお声もきかれます。そこで、『ぐるっとポン』のご利用ガイド「リサイクルポイントシステムとは?」のページに、お持ち込みいただける古紙の種類や分別方法、まとめ方などを詳しく記載しました。古紙をお持ち込みの際は、ぜひこのページを参考にしていただけるようお願いいたします。」

古紙の正しい分別方法も『ぐるっとポン』で確認!アプリを開いてすぐに確認できるので便利です。

取材協力:株式会社 ステップスナイン

『ぐるっとポン』トップページ

https://grt-pon.jp/