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たい肥化方法

ダンボール式

ダンボールを使って生ごみを堆肥化してみましょう

生ごみを処理するのにダンボールを使って簡単に出来る方法があります
空気が好きな好気性菌の働きで驚くほど早く生ごみが分解されます

ぜひ皆さんで試してみて下さい

用意するもの
  • ダンボール箱(10kg入りのみかん箱など)
  • ガムテープ
  • 新聞紙  2日分
  • 土台
  • かき混ぜ用のへら
  • 腐葉土2.5kg,米ぬか1kg,籾殻燻炭(臭い消し)適量(0.5kg)
ダンボール箱の底をガムテープで補強します。(かき混ぜやすいように底が深くないもの)ダンボールは通気に優れています。
ダンボールの底に新聞紙2日分又は,ダンボールを敷いて二重にします。
腐葉土2.5kg,米ぬか1kg生ごみが少ない家庭は,分量を半量に減らします。籾殻燻炭(もみがらくんたん)を加えると消臭効果があります。腐葉土や米ぬかには空気の好きな好気性菌が沢山含まれています。
床と箱の間に3~5cmの隙間を作ります。木片やダンボールの台などを工夫して下さい。
雨のあたらないところに設置します。
へらなどで底までよくかき混ぜます。生ごみを入れない時でも毎日かき混ぜましょう。
基材は乾燥しているので最初に使う際はコップ1杯~2杯の水を加えます。微生物が働くには適度な水分(握ると固まるが,すぐ崩れる状態)が必要です(湿度約60%)。
処理量の目安は1日300g~700g程度(基材が半量の場合は処理量も半量)です。水を切ってから入れます。温度があがり,十分かき混ぜることで多目の生ごみも処理できます。
生ごみを入れて十分かき混ぜます。

時々米ぬかを追加します。
生ごみを入れ初めてから2~3日頃から温度が40~50度に上がり生ごみが分解されます。入れた量,生ごみの種類,気温によって温度が変化するか調べてみてね。
1ケ月間に約9キロの生ごみを投入したもの。量はほとんど変わりません。2ケ月程度は使用できますが,だまになってきたら新しい基材に交換します。使い終わった基材は同量以上の土と混ぜて1ケ月以上熟成させてからたい肥として利用できます。
ポイント大きく切ったキャベツの芯,大根,白菜は形がなくなるのに数日かかり,細かく切った方が分解が早く進みます。生ごみを大量に入れると臭いが出る場合があります。腐った生ごみ,大きな骨,貝殻は入れないで下さい。臭いがでてしまったら,換気の良いところで十分にかくはんします。

ダンボール式生ごみたい肥化用基材セット取扱店

新しくダンボール式たい肥化を始める時や継続したい時に,下記取扱店で,たい肥化に必要な基材をセットで購入できます。

(セット内容:腐葉土,米ぬか,もみ殻燻炭) 

令和2年4月1日現在

取扱店(施設)名住所電話番号備考
ワークつるがや宮城野区鶴ケ谷5-22-1395-7966 社会福祉法人 仙台つるがや福祉会

屋外容器

屋外設置型生ごみ堆肥化容器

屋外設置型生ごみ堆肥化容器の上手な使い方
空気を好む(好気性)微生物を利用して,たい肥を作る容器です。
設置方法
  1. 日当たり・水はけのよい場所に設置する。
  2. 水はけが悪い場合には,底に適当な大きさの石を敷き埋めると水はけがよくなり,モグラなどの侵入防止にも効果があるようです。
うまく発酵させるコツは水気を切る(最大のポイント)。生ごみを細かくする(微生物が働きやすいように)。新しい生ごみのみを使う(腐ったものは入れない)。
容器中身の水分が多い場合には,水分調整のため枯葉や草刈した雑草を干したもの,乾燥させた土を投入すると効果があります。※湿度約60パーセント(茶殻を手でしっかり絞った位)の水分量が適切です。水分が多いと腐敗しやすく,悪臭の素になります。
生ごみ・土を投入した都度軽くかき混ぜ,生ごみと土や空気が充分触れ合うようにします。その後,表面から生ごみが出ないよう(虫が寄りにくいよう),土をかぶせておきます
ポイント
  • 生ごみと土をかき混ぜる
  • 水切りをしっかり
  • ときどき切り返しをする
  • 腐葉土を入れると良い
  • 防虫ネットを使う
利用(投入)できる 生ごみは?

○利用できる生ごみ野菜,果物,肉,さかな,魚の骨, 茶ガラ,コーヒーのカス,卵の殻, エビの殻,穀物,パン 残飯(揚げ物・煮物・みそ汁の具)×利用できない生ごみ大きな骨,液体(醤油,牛乳など),貝殻,腐った生ごみ

【製作・監修】
環境サークル「ラベンダーの会」(※解散しています)

仙台生ごみリサイクルネットワーク

屋内容器

屋内設置型生ごみ堆肥化容器

屋内設置型生ごみ堆肥化容器の上手な使い方
ぼかし(EM菌・発酵促進剤など)を利用して,生ごみをたい肥化する容器で,密閉型容器とも呼ばれています。
ぼかしは,米ぬか・籾殻等により,生ごみ発酵に有効な嫌気性(空気を嫌う性質)微生物を培養した状態のものです。他に「発酵促進剤」「菌体」「微生物資材」「微生物基材」「微生物基材」「バイオ菌」などと呼ばれています。屋内型容器では,この嫌気性微生物の力を借りて,一次発酵(処理)を行います。

うまく発酵させるコツは水気を切る(最大のポイント)。できるだけ細かくする(微生物が働きやすいように)。新しい生ごみのみを使う(腐ったものは入れない)。水に濡らさない工夫も大切です。
しっかりと水切りをしてください。
成功の最大のポイントが水切りです。水分が多いと生ごみが腐敗しやすく,いやな臭いの素になります。

みかんの皮,コーヒーかすを入れると消臭効果があります。生ごみのぬか漬けを作る感覚で,ぼかし(生ごみ500gに対し10g~20g)をふりかけた後,軽くかき混ぜます。嫌気性(空気を嫌う)微生物が活躍するので,ふたはしっかり閉めて下さい。いったんふたを閉めた後,ふたの端を少し開け「プシュッ」と空気を抜くのが裏技です。

液肥(生ごみから出る液体)を抜かずにおくと,容器の中が水分過剰になり,腐敗しやすくなります。液肥にはたくさんの微生物と栄養分が含まれているので,植物などに散布すると良い肥料になります。庭木などにまく場合は,原液では強すぎるので,500~1000倍に薄めてお使いください。
容器がいっぱいになったら,夏場は2週間,冬場は1ヶ月程度,直射日光の当たらない所に置いて発酵・熟成(ふたは閉めたまま)させます。
※「ぼかしあえ」=生ごみにぼかしを混ぜ,一次発酵してぬか漬け状態になったもの
ポイント
  • 生ごみを小さく切る
  • 水切りをしっかり
  • ぼかしと生ごみをよく混ぜる
  • ふたはしっかり密閉
  • 液肥はこまめに取る
利用(投入)できる 生ごみは?

○利用できる生ごみ野菜,果物,肉,魚,魚の骨,茶ガラ,コーヒーのカス,卵の殻,エビの殻,穀物,パン 残飯(揚げ物・煮物・みそ汁の具×利用できない生ごみ大きな骨,魚の腑,ニンニク,玉ねぎの皮,筍の皮,粉末(小麦粉),液体(醤油,牛乳),貝殻,乾麺,腐った生ごみ

ぼかしあえの二次処理の仕方
  • 屋内設置型(密閉容器)での一次処理は,空気を嫌う微生物を利用しましたが,二次処理は空気を好む(好気性)微生物の働きで,完熟たい肥を作ります。
  • 発泡スチロールの箱やプランター・屋外型たい肥化容器を利用したり,直接土に埋めるなどの方法があります。
発泡スチロールの箱を利用する場合
  • 大きめの発泡スチロールの箱やプランター
  • 生ごみのぼかしあえ(一次処理の終わったもの)
  • 土(黒土,腐葉土,古いプランターの土や畑の土などを日に当てて殺菌・乾燥させたもの)
ぼかしあえを土と混ぜる
ぼかしあえ1に対し土2を入れてよくかき混ぜる。
(米ぬか・腐葉土・熟したたい肥も一緒に入れると分解が早まります)。表面にぼかしあえが出ないように土をかぶせる。雨が入らないようにふたをしておきますが,天気の良い日はふたを取り,上下よくかき混ぜ切り返しをする。布や網戸の網などをかぶせておくと,虫除けに効果がある。
天気の良い日は切り返しをして酸素を入れる
5日目くらいから表面に白カビ(放線菌など)が生え,繁殖して繊維質を分解する。 分解の際には温度が上がり(45度~60度),この時期を過ぎると生ごみの形は無くなり,1~2ヶ月で完熟たい肥ができあがります。
土(畑)に利用する
ぼかしあえと土をよく混ぜます。

 
ぼかしあえの初期の頃は,二酸化炭素やアンモニアガスを出すため,直接花苗や種に施肥すると芽が出なかったり,枯れてしまうことがあります。
ぼかしあえを直接花壇や畑・プランターに埋める場合には,植物から少し離して埋めてください。

【製作・監修】
環境サークル「ラベンダーの会」(※解散しています)

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