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味の素AGF株式会社 サステナビリティ推進部 木戸啓之さん、 東北支社 営業企画グループ 宮本 潤一さん
22022.02.08
スーパーのインスタント飲料コーナーを歩いていたら、ちょっと珍しい店頭POPを見つけました。POPには「この1本ではじめよう 地球にいいこと。」と書いてあります。味の素AGFが販売する『「ブレンディ®」ザリットル』という商品で、1リットルの水にさっと溶かすだけでさまざまなフレーバーの飲み物が楽しめる、個包装のスティックタイプのパウダードリンクであることが分かりました。
確かに、PETボトル入りの飲料から『「ブレンディ®」ザリットル』に替えれば、その分飲んだ後に出るPETボトルを減らすことができます。また、パッケージには「紙を使ってエコ~この商品の包装材料(スティック)には、一部紙を使用しています。」と書かれたマークも表示されていました。
どうやら飲み物を飲む時に『「ブレンディ®」ザリットル』を選択することで、さまざまな「地球にいいこと」があるようです。詳しいことを、オンライン上で味の素AGFに聞いてみることにしました。
木戸さん
「私たちはこれまで、お客様をはじめさまざまなお立場の方に対して“この商品があって良かった”と思われるような商品を開発してきました。『「ブレンディ®」ザリットル』も、さまざまな社会課題の解決に貢献することを目指しました。
例えば、PETボトルの飲料は大きくて重たいので、お客様が買って自宅に持って帰るのは大変ですし、自宅での保管場所に困ることもあります。また飲んだ後のPETボトルがかさばる、環境配慮の点でも気になる、というお声もいただいていました。特に最近は新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、家庭ごみの増量は大きな課題になっていますよね。
また物流の観点でも、大きくて重たいものより小さくて軽い方が環境への負荷は少ないですし、小売店でも店頭陳列の負荷を軽減することができます。そうしたさまざまな社会課題を解決したいという背景から『「ブレンディ®」ザリットル』が誕生しました。」
——商品のパッケージには「紙を使ってエコ」という表示もありました。
木戸さん
「そのマークは“できるだけ環境にやさしい商品を購入したい”というお客様のニーズに応えるために、AGFグループが独自に作った環境マーク『ほっとするエコ』マークです。表示にある通り、『「ブレンディ®」ザリットル』は発売当初からスティックの材料の一部に紙を使用しています。
『「ブレンディ®」ザリットル』は2022年3月にリニューアルを予定していまして、スティックに使われる材料の割合が変わります。プラスチックより紙を使用する割合を増やしていて、同サイズの弊社スティックに比べてプラスチック使用量を約40%削減することができました。」
——プラスチックの使用量をより減らせるように改良されたのですね。
木戸さん
「ただ、プラスチックは減るけどその分CO2が増えてしまったりするとやっぱり環境に良くないよね、ということになりますので、CO2の排出量も意識しながら試行錯誤して仕様を決めています。
AGFグループでは包装包材を設計する時に環境への影響を点数化して評価する『環境配慮包装包材設計ガイドライン』があるので、これを指標にして環境にやさしい包材設計をしています。」
——商品についての消費者からの反応はいかがですか?
木戸さん
「手軽で便利とか、ありそうでなかったとか、いろいろなお声をいただいています。家庭内から出るごみの総量が減りました、というお声もいただいています。」
——商品開発の際に着目した社会課題の解決に貢献されているのですね。
宮本さん
「それだけでなく、この商品がプラスチックごみ削減の啓発活動に貢献した例もあります。海洋プラスチックごみ問題解決に向けてマイボトルの利用を促進する仙台市の『マイボトルキャンペーン』に弊社も参画しまして、その際に街頭での啓発活動として『「ブレンディ®」ザリットル』をサンプリングしていただきました。またキャンペーン期間中に『「ブレンディ®」ザリットル』を仙台市内で販売した額の1%を、仙台市に寄付しました。
今回はこの商品をとおして、市民の皆さんに “日常におけるプラスチックの使用について一度考えてみませんか”というきっかけにできればということで使っていただきました。この事例は、弊社では店頭での訴求から一歩進んだ取り組みと捉えられていて、仙台市以外でも静岡や福岡など、全国各地で行政様との取り組みが広がっています。」
——商品のポテンシャルの高さを感じる事例だと感じます。こうしたプラスチック削減に関する取り組みは、今後どのように続けていかれるのですか?
木戸さん
「ご存じのように廃棄されたプラスチックによる環境汚染は近年大きな社会問題になっています。メーカーとして、プラスチックの使用量を減らしたり、リサイクル可能なものに変えたりしていくことは、今後も継続して続けていかなくてはいけないことと考えています。
ただプラスチックは食品を製造しお客様にお届けするに際して、安全性や品質を担保するために大事な材料です。そうした本来の機能を損なわない範囲で、使用量の削減や使い方の工夫をしていく予定です。
たとえば、現在一部の容器包装で使用している再生プラスチックや植物性プラスチックの使用の可能性を探ったり、リサイクルしやすいように単一素材のプラスチックに変更したり、ということが考えられています。
こうした取り組みを進めて、2030年にはプラスチック廃棄物ゼロ、つまり有効利用されずに環境に流出するプラスチックをゼロにすることを目標に掲げています。」
——お話を通して、企業としてプラスチックの使用に関しての責任を全うされる姿勢を感じることができました。ありがとうございました。
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