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地域に役立つ貢献活動を続ける~フードドライブ運搬協力事業者の声② 日本たばこ産業株式会社

JT(日本たばこ産業株式会社)では、パートナーの皆さまとともに行う地域社会への貢献活動を「RethinkPROJECT」と総称し、「心みたされるよりよい明日」の実現に向けてRethinkをキーワードにこれまでにない視点や考え方を活かしながら、地域社会の様々な課題に向き合い、活動をしています。

なかでも仙台市に拠点がある宮城支社は、支社独自の取り組みとして、仙台市が運営するフードドライブに運搬協力事業者として参画しています。仙台市フードドライブとは、まだ食べることができるにも関わらず捨てられてしまう食品ロスを削減するために、事業者と協力して、自宅などで余っている食品を持ち寄りフードバンク団体に寄付する取り組みです。運搬協力事業者は、市民から回収拠点に持ち寄られた食品を、フードバンク団体に運搬する役割を担っています。

そこで今回は日本たばこ産業宮城支社の菊池あづさ課長代理にお話をお伺いし、活動内容や取り組みに対する想い、また同社が取り組むさまざまな社会貢献活動などについてお聞きしました。

日本たばこ産業株式会社 宮城支社 課長代理 菊池 あづさ さん

―――フードドライブ運搬協力事業を始めたきっかけについて教えてください。

菊池さん

「宮城支社における『RethinkPROJECT』では、地域社会への貢献の重点領域として『格差是正』『災害分野』『環境保全』を掲げてさまざまな活動に取り組んでいます。フードドライブ運搬協力事業は『格差是正』の領域のひとつとして取り組みを行っています。

フードドライブ運搬協力事業の始まりは、別の社会貢献活動で仙台市とのつながりができたことがきっかけでした。それが、たばこ販売協同組合や弊社が共催で行う『ひろえば街が好きになる運動』という、一般の方に参加していただく清掃活動です。」

―――『ひろえば街が好きになる運動』とはどんな取り組みですか?

「受付テントで受付してからトングで周辺のゴミを拾い集め、テントに戻って拾ったゴミを分別していただくことで“ひろう体験を通して捨てない気持ちを育てる”という取り組みです。仙台では七夕まつりの際にペデストリアンデッキで実施したりしています。この運動に仙台市からの後援を受けたことでつながりができ、市が運営するフードドライブの運搬協力事業の情報を受けて、2020年に仙台市と協定を結び、活動に参画しています。」

JR仙台駅前のペデストリアンデッキを会場に実施された「ひろえば街が好きになる運動」の様子。

―――フードドライブ運搬事業では、どんなことを行っていますか?

菊池さん

「弊社では月1回、商業施設に設置された5ヶ所の回収拠点に行って市民の皆さんから寄付していただいた食品を回収して、フードバンク団体の『フードバンク仙台』さんに運搬しています。」

イオン仙台幸町店に設置されたボックスを回収する菊池さん。この日はコンテナボックス3箱分の食品を回収しました。

―――どのような体制で活動に取り組んでいますか?

菊池さん

「私がメインの担当なのですが、活動がある日は運搬に協力できる社員を募って、数名で手分けして取り組むことが多いですね。社内で協力体制を整えて、支社全体で関わっています。」

―――フードドライブのボックスには、どのような食品が入っていますか?

菊池さん

「飲料、缶詰、乾物など幅広いですね。お子様が持ってこられるのか、お菓子が入っていることもあります。また春や新米の時期になると、お米を持ってこられる方も多いですね。時々、30kgの米袋が入っていたりもしますよ。回収拠点にはコンテナボックスが設置されていて、そこに食品を置いていただくのですが、毎回複数のボックスがいっぱいになるぐらい食品を寄付していただいています。」

この日はカップ麺やお菓子、赤ちゃん用の食品が回収されました。

―――市民の皆さんにたくさん協力していただいているんですね。

菊池さん

「この活動をしていると、食品を持ってきてくださる方の“フードロスをなくそう”“お困りの方に寄付しよう”という温かい気持ちを強く感じます。私自身もそれに感化されて、食べ物を買う時の気持ちが変わりましたね。フードロスをしないように、必要なものを必要な分だけ買うことを心がけるようになりました。」

―――菊池さんご自身の変化もあったのですね。

菊池さん

「私の他にもさまざまな社員がこの活動に関わっていますが、やはりフードロスに関する意識が高くなっているように感じます。社内でフードバンクに寄付するために食品を持ち寄る機会があるのですが、かなりの量が集まるんですよ。」

―――社員の皆さんも行動で表してくれているんですね。ところで御社はさまざまな社会貢献活動を行っていますが、フードドライブ運搬協力事業の他にも取り組まれていることはありますか?

菊池さん

「はい、重点課題3領域の『災害分野』の領域では、仙台防災未来フォーラム等で地域の地形を表した段ボールジオラマを活用した防災授業を展開したりもしています。また、今年弊社敷地内に防災喫煙所を新設しました。普段は一般的な喫煙所として利用していただけるのですが、屋根にソーラーパネルが付いていて、有事の際はどなたでも充電ができるように開放する予定になっています。

宮城県で設置第一号となった防災喫煙所。有事の際は充電ステーションとしての役割も担います。

菊池さん

「『環境保全』の領域では、近隣の企業や商店街と協力して、月1回清掃活動を実施しています。

また、この清掃活動でつながっている企業の方と一緒に、有志がビーチクリーン活動に参加したりもしています。」

―――さまざまな活動に取り組んでいらっしゃるのですね!どれもが地域に根ざした取り組みであることが分かりました。

菊池さん

「ありがとうございます。今後も地域の方々が気持ちよく生活できるような環境づくりや、フードドライブ運搬協力事業のように困っていらっしゃる方に対して役に立てるような貢献活動をしていきたいと思っています。」

取材協力:日本たばこ産業株式会社 宮城支社

ほかにも多くの運搬協力事業者の方々にご協力いただいています。(敬称略)

有限会社宮城中央保険

株式会社パソナ

一般社団法人アート・インクルージョン

BTM株式会社

リコージャパン株式会社

社会福祉法人つどいの家

東急リバブル株式会社

社会福祉法人あおぞら

明治安田生命保険相互会社

宮城ダイハツ販売株式会社