筆先が長く、しなやかでまとまりが良く、思い通りに描きやすい!
- 「鼬毛(ゆうもう)」の毛質は、保水性・弾力・鋭さなどのバランスに優れています
- 「鼬毛 長極細筆」は、筆先が長いので塗料含みが良く、長く描き続けられます
- 筆先の腹が少し膨らんでいるので、腹を使って広い面の塗装もできます
- 細く尖った先端を使えば、細かな塗り分けもできます
●神ふでの概念を覆す、天然の宝物
天然毛は含みの良さと毛先のまとまり力が抜群。
かつ滑らかでコシがあり、まさしく「天然の宝物」です。
毛の種類ごとに毛質が異なり、その特徴を最大限に活かした模型用の筆を作りました。
天然の毛なので溶剤への耐久性は弱いものの、水性塗料との相性は抜群で、その描き心地の良さはクセになります。
ぜひ天然毛ならではの上質な描き味をご体感ください。
●長く細い筆先は保水力と繊細さを兼ね備えている
短い筆先はコントロールしやすい反面、塗料と水分が早く尽きるので頻繁に補充しなければなりません。
その点、長い筆先なら塗料と水分を潤沢に蓄えられるので、一筆でのびやかに描くことができます。
また、短い筆先よりも長い筆先のほうが穂先が尖っているので、慣れれば、より繊細な描画ができるようになります。
●天然毛が有機溶剤で傷みやすい理由
- 毛の80%以上はタンパク質でできており、残りの十数%は水分、さらに数%はCMC(細胞膜複合体)という脂質でできています。有機溶剤はタンパク質は溶かしませんが、脂質であるCMCは溶かしてしまいます。
CMCは毛の細胞同士の接着剤としての役割と、毛の中の水分や栄養分の流出を防ぐ役割があるため、これが溶けてなくなってしまうと、毛の細胞が剥がれたり栄養分が流出したりして、毛が傷んだ状態になります。
●天然毛がアルカリ性に弱い理由
- 天然の毛の成分の大半はケラチンというタンパク質でできており、タンパク質はアルカリで分解されます。
また、毛の表面はキューティクルというウロコ状の組織で覆われていますが、このキューティクルは酸性で「閉じ」、アルカリ性で「開く」という性質があります。
キューティクルが開くと毛の内部に水が入りやすくなり、侵入した水によって毛を形作っている水素結合が外れてしまうため毛が脆くなります。