【ネクストゴール600万円に挑戦中】 花の百名山・霊峰 伊吹山が大ピンチ!【伊吹山植生復元プロジェクト】|ふるさと納税のガバメントクラウドファンディングは「ふるさとチョイス」
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【ネクストゴール600万円に挑戦中】 花の百名山・霊峰 伊吹山が大ピンチ!【伊吹山植生復元プロジェクト】

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 7,116,500

237.2%

目標金額:3,000,000

達成率
237.2%
支援人数
253
終了まで
受付終了

滋賀県米原市(しがけん まいばらし)

寄付募集期間:2023年11月1日~2024年1月29日(90日間)

滋賀県米原市 × YAMAP

プロジェクトオーナー

令和5年7月、滋賀県米原市にある伊吹山は豪雨に見舞われ、登山道が崩落したことにより、麓からの登山ができない状況です。
この根本的な原因は2000年代から増加しているニホンジカによる食害です。
伊吹山の再生に向けて、シカの捕獲、軟弱化した伊吹山南側斜面の土砂流出防止、伊吹山ならではの豊かな植生の保全と復元に取り組みます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

目標達成のお礼と、セカンドゴールに向けた支援のお願い

おかげさまで目標金額300万円を達成することができました!
皆さまからいただきました多大なるご支援に感謝申し上げます。

当初の目標金額は達成しましたが、伊吹山の植生復元プロジェクトは1年で終わるプロジェクトではなく、今後、中長期にわたって取り組むこととなります。
植生復元に向けた取組を加速させるため、次なる目標「ネクストゴール600万円」に挑戦します。

『花の百名山・伊吹山を未来へ』

引き続き、ご支援をお待ちしております。

【画像:伊吹山での土砂流出防止に向けた植生マットの試験施工】

目標達成のお礼と、セカンドゴールに向けた支援のお願い

牧野富太郎も愛した霊峰・伊吹山

多くの観光客が訪れる伊吹山(山頂付近)

滋賀県と岐阜県の境にある伊吹山は、年間約25万人が登山や山頂のハイキングに訪れる人気の山です。YAMAP「2022年に登られた山ランキング」では近畿圏で第2位に輝き、最近ではNHKの朝の連続ドラマ小説のモデルとなった牧野富太郎が愛した山としても注目を集めています。

ルリトラオノ

琵琶湖国定公園に属する伊吹山は、特有の地理・気象が育む「植物の宝庫」として知られ、別名「花の百名山」ともいわれています。ルリトラノオ、イブキコゴメグサなど伊吹山にしかない固有種も多く存在し、その貴重な植生から山頂付近は「伊吹山頂草原植物群落」として国の天然記念物に指定されています。

キバナノレンリンソウ

また、伊吹山には織田信長による薬草園の伝承もあり、西洋にしか生息しないはずのキバナノレンリソウ、イブキノエンドウなどが存在しています。植物だけでなく、伊吹山には生態系の頂点に位置するイヌワシ、ツキノワグマ、ニホンカモシカやヒメボタルなど、貴重な動物も生息しており、豊かな生態系を有しています。

米原小学校校歌

古事記のヤマトタケル伝説に登場するなど古来から霊峰として崇められている伊吹山。今も「伊吹」を冠した校歌は愛知・岐阜・滋賀で300校以上あるといわれ、地元や周辺地域からも愛され、親しまれている山です。

危機に瀕している伊吹山

7月豪雨により登山道の崩落がみられる伊吹山

令和5年7月14日午後3時ごろ、伊吹山の南側斜面はゲリラ豪雨に見舞われました。
わずか20分間のことでしたが、斜面の各所から土砂が大規模に流出し、登山道が崩落してしまいました。
この登山道の崩落により、伊吹山は現在も麓からの入山が禁止されています。
※伊吹山ドライブウェイを使って9合目から山頂をハイキングすることはできます。

懸念されていた土砂の流出

ここで知っていただきたいのは、伊吹山で起こった登山道の崩落は、以前から「懸念していた事項」だったということです。
下の2枚の写真をご覧ください。

2004年
2023年

どちらも伊吹山南側斜面を撮影したもので、上が2004年、下が2023年の現状です。見比べていただくと、明らかに緑地が減少して地面が露出していることがわかります。
この大きな原因は、ニホンジカの食害によるものです。
今、伊吹山はシカの食害により大きな危機に直面しています。

シカによる被害状況

伊吹山でのシカによる食害は、約20年前の2000年代から少しずつ見られ始めました。
2012年から、対応策として山域での鹿捕獲事業を継続してきましたが、その後も鹿の数は増え続け、約7年前の2016年頃から、植物の種類が減少するだけでなく、根まで食べる鹿の被食圧と踏圧を受けて、植物の量が急速に減少していきました。

シカの食害によって山の斜面が裸地化してしまい、地面の保水力が低下することで降雨時に土砂が流出する斜面の土壌浸食が次第に広がっていきました。
特に登山道も通る伊吹山南面は、歴史的にも採草地として利用されてきたことから森林化しておらず、結果的に土壌浸食に拍車をかけることとなりました。

以前から小規模な土砂流出は発生しており、その都度登山道の補修や土砂流出の対策を行ってきました。
しかし、今年7月の豪雨は、“わずか20分間”ですが、大量の雨水が降り注ぎ、地中に保水することができなかったため、かねてより懸念されていた大規模な土砂流出となり、登山道が大規模に崩落するという結果に至りました。

伊吹山を守るためには中長期的な対策が必要

崩落した登山道については、滋賀県と地元が連携して自然景観を大幅に損ねることのないよう留意しながら、令和5年9月から3か月間の予定で登山道修繕を実施されています。
しかし、登山道が修繕されても、落石や大規模な土砂流出の危険が取り除かれたわけではありません。
土砂流出の防止対策や根本的な原因となっているシカの捕獲、シカから伊吹山の植物を守る対策や失われつつある植生の復元など、やらなければならないことはたくさんあります。これらの取組は一朝一夕で効果がでるものではなく、行政や様々な関係団体が協力し、役割分担しながら中長期的に取り組まなければならない問題です。

米原市の取組

危機に瀕している伊吹山の再生に向けて本市や滋賀県、地元の方々やボランティア団体が連携しながら取り組むこととしています。米原市では、次の2点を主導的に担い、「伊吹山植生回復プロジェクト」として具体的な取組を実行します。
(1)増えすぎたシカの捕獲
(2)山頂付近の植生の保全と復元

(1)増えすぎたシカの捕獲

伊吹山に生息するシカ

岐阜県野生動物管理推進センターが実施した伊吹山におけるニホンジカの生息状況調査によると、令和4年6月の1平方キロメートル当たりの生息密度は31.5~61.1頭となっています。
一般的に適正とされているニホンジカの生息密度が約3~5頭といわれていることから、伊吹山のシカが増えすぎている現状がわかります。

大型囲いわなによるシカの捕獲

また、伊吹山でシカが増加した背景には地球温暖化の進展が影響していると考えられます。伊吹山のような多雪地では、シカは冬季を過ごすことができず、死亡率が上がり、個体数がある程度抑制されてきましたが、地球温暖化の影響により伊吹山の積雪量が減少し、シカが生息しやすい環境へと変化したと考えられます。

植物・動物・人のバランスを保つ

伊吹山の貴重な植生や生態系を守っていくためには、現状を鑑みれば増えすぎたシカを捕獲することはやむを得ない状況です。しかし、シカも伊吹山に生息する動物であり、伊吹山の生態系の一部です。
大切なことは、増えすぎたシカを適正数に戻し、動物、植物、人の最適なバランスを保つことです。
危機に瀕している伊吹山の植生や生態系を守るために、シカを一定数捕獲することになりますが、何卒皆様のご理解を賜りますようお願いいたします。

(2)山頂付近の植生の保全と復元

保護ネットを食いちぎろうとするシカ

シカは1日に1頭当たり5kgの草を食べるといわれています。シカは多数の固有種を育む山頂付近の植物も食い荒らしており、現在進行形で貴重な山頂付近の植生が失われています。シカの捕獲と同時に、現在の植生を守り、回復させることも大きな取組の柱です。

シカが噛みちぎった獣害柵ネット

シカによる食害を防ぐため、以前から化繊繊維性のネットを張って植生の保全に取り組んでいますが、シカの体当たりや風雨による破損のため、柵内に進入するシカが絶えない状況です。このため、これまでより強固な金属製の獣害柵への更新が喫緊の課題となっています。

2008年の伊吹山山頂お花畑

伊吹山の山頂付近は、今、徹底的に守らなければ南側斜面と同様の大規模な土砂流出被害が発生しかねない状況です。
速やかに対策を取り、昔のような美しい花々が咲き乱れる景観の復元を目指して取り組んでまいります。

伊吹山を守るため、皆様のご協力をお願いします。

伊吹山と天野川

伊吹山から流れ出る水は、古来から今に至るまで脈々と人々のくらしを支え、びわ湖の最初の一滴となって近畿1,450万人の暮らしを支える琵琶湖へと注いでいます。
伊吹山をあずかるまちとして、伊吹山を守ることは、びわ湖を通じて下流の方々の暮らしを守ることでもあります。
多くの皆様から愛される伊吹山を豊かな植生と生態系が息づく魅力的な山として守っていくため、皆様のご支援をお願いいたします。

寄付金の使い道

(1)増えすぎたシカの捕獲
 使い道:高標高域でのシカの捕獲費用 
(2)山頂付近の植生の保全と復元
 使い道:金属製の獣害柵の設置 
※目標金額に達しなかった場合、自己資金で事業を実施します。また、目標金額以上の寄附を頂いた場合、金属制獣害柵の設置拡大経費として活用させていただきます。

市長からのメッセージ

写真

米原市は、滋賀県最高峰1,377mの伊吹山をお預かりしています。独自の生態系による貴重な植物が多くみられ、四季を通じて登山者に人気の山です。
この伊吹山が今、危機に瀕しています。大切な伊吹山を守り、次の世代へと引き継いていくために、地元自治体としてできることは自ら、積極的に取り組みますので、皆様のご支援をよろしくお願いします。

米原市長 平尾 道雄

おススメのお礼の品をご紹介

NANGAのシュラフ、ダウンジャケット

米原市に本社があり、近江真綿の布団をルーツに持つNANGA。
数量限定ですが、こだわりの厳選したダウンを使用したシュラフやダウンジャケットをご用意。シュラフはエントリーモデルからハイエンドまでご用意していますので、お好みに合わせてお選びください。

写真
  • 2024年02月05日 08:18

    伊吹山植生復元プロジェクトへのたくさんのご支援ありがとうございました!

    目標金額を大きく上回るたくさんのご支援をいただき、本当にありがとうございます。
    また、ご支援とともにたくさんの応援メッセージもいただき、心温かいご支援に深く感謝申し上げます。

    皆さまから寄せられた貴重なご寄付は、伊吹山の貴重な植生を守り、未来へつなげるための費用として活用させていただきます。

    現在の伊吹山は、真っ白な雪に覆われ、冬の雄大な伊吹山の景色を望むことができます。

    雪深い今の季節は、作業はできませんが、残雪となる4月になると、雪害を避けるためにいったん降ろした植生防護ネットの再設置や冬の間に植生防護柵の内側に入り込んだシカを捕獲する作業など、関係団体の皆様とともに本格的な作業を再開する予定です。

    引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます

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  • 2023年12月13日 11:46

    伊吹山植生復元プロジェクトのロゴマークができました!

    伊吹山の現状や植生復元プロジェクトを広く知っていただくためのシンボルとしてロゴマークを作成しました。

    ロゴマークには、人間の手のひらの上に伊吹山と伊吹山を代表する植物であるルリトラノオなどのお花畑、伊吹山に生息するシカや猛きん類のイヌワシなどが描かれており、シカが急増し、崩れてしまった生態系のバランスを取り戻すことで、動物と植物そして人が最適なバランスが取れた状態を目指すことを表しています。


    『花の百名山・伊吹山を未来へ』


    今後、このロゴマークを活用して、伊吹山の植生復元に向けた支援の輪が広がるよう取り組んでまいります。

    応援よろしくお願いいたします。

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  • 2023年12月13日 11:19

    目標金額達成!ご支援ありがとうございます!

    11月1日から開始しました「花の百名山・霊峰 伊吹山が大ピンチ!【伊吹山植生復元プロジェクト】」のガバメントクラウドファンディングが目標金額300万円を達成することができました。
    皆さまからいただきました多大なるご支援に感謝申し上げます。

    ガバメントクラウドファンディングの当初の目標金額は達成しましたが、伊吹山の植生復元プロジェクトは今後、中長期にわたる取組となります。植生復元に向けた取組を加速させるためにも、引き続きご支援を募集することといたしました。


    既にご支援をいただきました皆さまにはお礼申し上げるとともに、皆さまの想いをさらに受け止め、伊吹山での取組をより多くの方々に伝えていけるよう、次なる目標「ネクストゴール600万円」に挑戦します。
    なお、寄付金は、金属製制獣害柵の設置拡大経費として活用させていただきます。

    『花の百名山・伊吹山を未来へ』

    引き続き、ご支援をお待ちしております。

    ※画像は、11月に伊吹山で実施した植生マットを活用した植生回復試験の状況です。

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滋賀県米原市

米原市は滋賀県東北部地域の中心に位置しており、 日本百名山のひとつである伊吹山とその南には霊仙山がそびえ、総面積の63%を占める森林にたくわえられた水は、清流姉川や天野川となって地域を流れ、母なる琵琶湖に注ぐという、水と緑に包まれた自然豊かな地域です。伊吹山のお花畑、姉川の清流、三島池のマガモ、天野川などのホタル、鮎、醒井のハリヨと梅花藻など美しい自然、また、貴重な動植物の宝庫です。

歴史では、伊吹山と醒井の居醒の水を舞台にしたヤマトタケル伝説や、古代豪族息長氏の舞台となるほか、中山道と各宿場、平安時代の高僧・最澄、室町時代の大名佐々木道誉(京極高氏)、戦国時代を代表する秀吉、三成などが活躍するなど歴史の舞台にも登場し、数多くの史跡を残しています。

また、滋賀県唯一の新幹線停車駅「米原駅」を有するほか、東海道本線、北陸本線、近江鉄道が乗り入れるとともに、主要道路として名神高速道路、北陸自動車道ICが立地するなど、近畿・中部・北陸を結ぶ大動脈の結節点であり、広域交通の要衝となっています。