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レンズが重たいならボディを持っていけばいいじゃない


カメラ3台と行く登山。




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山に持ち出すレンズが重たくて辛い問題

ここまでのあらすじ

カメラネタ。

ちょい前に書いた「山にカメラ持ち出す際のレンズが重たいんだよね」って話の続き。

SIGMA sd Quattro H(SDQH)に合わせる広角レンズ(SIGMA 12-24㎜ F4 DG HSM | Art)がまぁ重たいのよね。

さらに周辺機器を合わせると2kgぐらいになっちゃって、なんとかならんかなぁとぼやいてました。

www.for-toru.com





レンズが重いならボディ持っていけばいいのでは?

そんな時に目に留まったのがSIGMA fp L。





ご存じの通りシンプルかつ小型なボディのおかげで重量は427gとフルフレームながらも超軽量。

またマウントには最新のLマウントを採用しており、沢山のレンズ群から選ぶことが出来ます。

しかも最新の光学技術が用いられているわけで、性能もより良いしその上、小型・軽量。



…ん?

これ問題の超広角の代わりにfp L とLマウント広角レンズを組み合わせたほうが軽くなるのでは?

ついに気がついてしまったのです。

そんなわけで今回このfp Lをレンズの代わりに持っていくにあたってのメリットデメリットについて考えてみます。





ちなみに無印fpではなくfp Lとしているのは高画素の方を持ち出したいからです。

プリントすることを考えたり、SDQHと合わせるならばLの方が適任と判断しました。




fp Lを使った場合を想定してみる

まずは広角をfp Lに任せてしまうとどうなるのかを考えてみました。

メリット・デメリットそれぞれあるはずです。




fp Lを追加で持ち出すメリット

軽くなる

まずは問題となっている重量面について。

コンパクトなfp Lと最新レンズを組み合わせることで軽量化は実現できそうです。



上にも書きましたが、fp Lの重量は427g。

しかもこれはバッテリーとSDカード込みの重量となってます。

で、これにどのレンズを合わせるかで話が変わってくるのですが、





Lマウントとなると私の大好きなSIGMA 16-28㎜ F2.8 DG DN | Contemporaryを選べるんですよね。







このレンズは発売前のプロモーションにて使わせていただいたレンズです。

16㎜スタートのF2.8通しのズームレンズなのにその重量は450g。

SAマウント基準で考えるとホントとんでもレンズとなってます。

詳しくは過去の市川が動画で説明してますのでよろしければ。


www.youtube.com






fp Lとこのレンズで考えた時の重量は877g(※フード無)。

今回重量で問題となっているレンズは1.2kgなのでこれだけで既に約300gの軽量化を達成できちゃいます。

うーむ、最新のテクノロジーの恩恵はデカい。




更に16-28mmのレンズ形状は出目ではない一般的なレンズ先端形状です。

つまりフィルターも丸型が利用可能。

NDについてはSDQHの標準ズームで使用している82㎜径を流用できるので角形のNDも不要、

さらにハーフNDについても100mm径が利用できるので周辺機材の軽量化も可能です。

このあたりまだ正確な数値出せてませんが、ざっくり1.5kg前後に抑えられるのではと考えてます。




撮影の制限が無くなる

fp Lを持ち出すことで上限200のISO感度制限から解放されます。

SDQHが搭載するFoveonセンサは高感度が苦手。

ノイズ出やすく200でも使いたくないのが本音です。




対するfp Lが搭載するのは一般的なベイヤー配列のセンサです。

高感度にも強いため上のような制限は不要、ISO4桁台もドンとこいとなってます。

(無論影響は出ますがSDQHと比べたらもう雲泥の差ではあります)






これによりSDQHでは諦めていた星の撮影が可能になります。

上に書いた16-28mmとの組み合わせならば明るさや画角の面で困ることはほぼないはずです。



さらにSDQHで発生する朝夕の強い光源による緑被り現象ともおさらばできます。

これはまだ発生条件をきちんと把握できてないのですが、逆光に近い状態で時折出るんですよね。

またここでは書きませんが、実はfp達のいくつかの部分に可能性を感じているところがあります。

山で試してみたいことも多々あるため、より様々な撮影を体験できるかもと感じてます。




BKUP機として運用できる


以前よりなんとかしたいと思ってたのがバックアップ機。

万が一にSDQHに何かがあって撮影不可になった際にも代行出来る存在は必要と考えていました。

一応今でも動画機は携行しているので撮ることは出来るのですが画素数的に少々物足りないのです。





そんな訳で実は本年初頭、

登山に携行しているαのうちいずれかを高画素機に入れ替えようかと目論んでいたのです。

α7CRいいかもと思って実際に山で使わせていただきました。



いやー6100万画素をあのサイズで使えるのはいいっすね。

サイズはサブなのに中身はメイン同等、すごくいいなぁと思いました。

6100万画素でタイムラプス撮るとかもう熱いよね。

いいなぁ思ったんだけど値段がねぇ…。

結局その後fp達買ったので購入までは至らず。



ちなみにα7CRを使わせていただいた登山はこちらです。


www.youtube.com






とはいえ、幸いにして我が家にはfp Lがいます。

持っているものを使わんのはもったいないですし、多分センサはα7CRと同…(略

手持ちの資産を生かしつつすぐに実現するという点、fp Lを持ち出すのはよい選択なのかと考えました。




迷ったときにその場で選べる

ベイヤー機とFoveon機が両方あるというのは大変に恵まれているなと思うと同時に迷うことがあります。

一方使って撮ってるときに「もしもう一方で撮った時にどう写るのか」と気になってしまうんですよね。



特に多いのがfp (or fp L)を使用しているとき。

もしFoveon機で撮ったらどう映るんだろう…って考えちゃう場面が非常に多くあります。






こんな状態なので、じゃあ最初からFoveon機を持ち出そうってなっちゃってるわけなのですが、

両方持ち出すことでその場でどうしよっかなと考えることが出来るようになります。



無論Lマウントレンズはfp Lのみでの運用となりますが、

SAマウントレンズならばSA→Lのマウントコンバーターが利用可能。

標準ズーム域だけとはいえ、これをその場で決めれるのはデカい気がします。

写りや使い勝手を比べることでより深く知ることが出来るかもしれません。





レンズ交換頻度減&撮影機会増?


これは携行方法によっての話になるんですが、

広角はfp L・標準はSDQHに取り付けたままで携行すれば、

レンズ交換せずカメラ切り替えるだけで画角変更して撮影が出来るようになります。



山で移動中にちょっとレンズ変えて撮ってみたいなぁって場面ちょいちょいあるんですよね。

無論ここでどうしても撮りたいってときは交換して撮りますが、

ちょっとの興味本位くらいだと気になるけどまぁいいかぁとスルーする場合もちょいちょいあります。

何故ならばレンズ交換するまでとした後が面倒だから。





ザック下ろしてレンズ出してカメラ出してレンズ変えてレンズしまって撮ってレンズ変えてレンズしまってザック背負って…

レンズ交換から再び移動開始までのフローが長いんすよね。





そんな時、2台それぞれに異なる画角のレンズを付けておけばそれぞれですぐに撮影することが可能です。

まぁ撮らないでいいかなぁと思うこともあれば逆に撮っておけばよかったなぁと思うことあるのもまた事実。

二台それぞれのレンズを付けることで撮っておけばよかった~を防ぐことが出来るんじゃないかなと考えました。




fp Lを追加で持ち出すデメリット

いいことしかないなんてことはなく、無論デメリットもあるわけで…。


カメラが3台になる

fp L持ち出すと山行時に携行するカメラが3台になることになります。

しかも全て機種もバラバラなため、運用時に少々面倒なことになりかもしれません。





特に大変そうなのがバッテリー。

みんな違うバッテリーを使用することになるため、用途によって必要本数を見極めなければなりません。

とりあえずあるだけもってけ~になると結局また重くなっちゃいます。

 

いっその事動画撮らなければ1台減らせるわけなんですが…。

ひとまずこの辺りは考えたほうがよいかもと思ってます。





管理


3台を管理するのは大変だと思います。

何故なら2台でも時折面倒だなと思うことがあるからです。

具体的には小屋やテン場について移動する際など、

ロケハン行くときなどは機材持って移動するわけですがモノが多いとなかなか気軽に移動できません。





さらに地味に大変なのがバスなどに乗るとき。

貴重品やカメラボディはなるべく手荷物として持っていくようにしてるんですが、三台手に持つのはなかなか大変っすよね。

しかも行きなんてのは如何に早くバスに乗って降りてすぐに行動開始するかってのが重要なわけであって、

そこであれこれやるのは面倒だし時間ロスにつながるわけです。

この辺りについてもなるべくシンプルかつ管理しやすい方法を見つけなければなりません。




形状

fpのボディはお世辞にも山で使いやすいとは言い難いです。

まぁこれは購入前から分かってたことなので今更言うのもどうなんだって話。



問題なのはここからいかに自身が使いやすい形に持っていくかという点。

今まで以上に山に持ち出すならば本格的に考える必要があります。





特に重要となるのが視野部分。

重量や運用を考えるとEVFやLVFはなしの方向で考えたほうがよいかと考えています。

本当は使いたいんですが、どちらもサイズ感が大幅に変わってしまうんですよね。

ただ背面液晶だけで日中使うのは大層不便なので何か別の案を考える必要があります。



その他、グリップやL型プレート等々、いろいろと問題抱えてます。

この辺り、恐らく既製品で好みに仕上げるのは無理(金銭的にも)かと考えています。

最悪は自身で作成するということも考慮しなければならなそう。



ただ作るとなると今度は時間もかかるわけなので、

この辺り自分の置かれた状況やタスクと照らし合わせる必要がありそうです。




メリットの方が多い気がする

とりあえず思いつくことをわーって書いちゃいました。

まだ実際に運用出来てませんが、現段階ではメリットの方が多いような気もします。

重量の部分もそうですがBKUP機としての部分やfpならではの部分で試したかったことが出来るようになるのは個人的にはデカい気がしています。



デメリットのうち、山に本格的に持ち出す前に解決しなければならないのは最後の形状の部分。

これが一番重要かつ時間がかかる部分かと思います。

丁度今は冬の入りたてで山もひと段落している状態、

やり始めるなら今しかありません。





…ということで数年ぶりにこのアイテムを導入。

fpを山に合わせた自分仕様に仕上げられていければと思います。