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11/3 湘南戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW<br />
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INTERVIEW2024.11.02

11/3 湘南戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW
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<前節・ヴィッセル神戸戦のレビュー>

アウェイ神戸のピッチに魔法をかけたのは、“青赤のタロウ”だった。

まずは開始5分に華麗なターンで相手のイエローカードを誘発。チームは、前半15分から野澤大志ブランドン選手が立て続けにファインセーブを見せると、“ピンチの後にチャンスあり”。東京がタロウのファンタスティックなプレーでヴィッセル神戸ゴールを陥れることに成功する。

前半24分のことだった。左サイドで高宇洋選手とのパス交換から前を向いた東慶悟選手がニアゾーンへクロスを入れる。ここでペナルティエリア内に抜け出した荒木遼太郎選手が巧みに身体をひねりながら胸で後方に落とし、遠藤渓太選手の鮮やかなフィニッシュをアシスト。スローモーションを見るかのようなフワリとした軽やかなポストプレーで先制ゴールを演出した。

タロウのマジックは止まらない。後半7分に振り向きざまに華麗なループシュートでスタジアムを沸かせると、直後の後半9分には自身が倒されて得た右サイドのセットプレーから追加点をもたらす。

鋭い眼光で狙いを定めたタロウの右足から放たれたのは、相手ゴールキーパーと最終ラインの間を巧みにすり抜けるボール。ピッチにアーチを掛けるような低い弾道の先でファーサイドに走り込んだのは安斎颯馬選手。タロウのファンタスティックな右足から背番号38が気迫のヘディングをねじ込み、東京がリードを2点に広げた。

だが、相手はディフェンディングチャンピオンにして今シーズンも連覇をめざして首位に勝点1差と迫る神戸。果敢なハイプレスとロングボールを武器に力強いサッカーを仕掛け、2点を追う終盤も、なりふり構わずパワープレーを仕掛けてきた。

しかし、青赤も譲らない。意地と誇りを胸に終盤まで全員で集中した守備を続け、ゴールを守り切ることに成功。リーグ戦6連勝中で公式戦12戦無敗という快進撃を続けていた神戸に土をつけ、リーグ戦3連勝から1分けを挟んで再び白星。90分間を通じて勝負強さと粘り強い守備を見せ、アウェイで会心の勝利を手にした。




<マッチプレビュー>

サガン鳥栖を相手にホームで1-1の引き分けを挟み、前節はアウェイでヴィッセル神戸に2-0の勝利を収めた。この一戦ではウォーミングアップ中に俵積田晃太選手が負傷するアクシデントに見舞われ、代わって遠藤渓太選手がスタメン出場。ピーター クラモフスキー監督から「持っているメンタリティを示せ」と声を掛けられた遠藤選手は、その期待に応えて前半24分に先制ゴールを挙げた。遠藤選手は「自分だけじゃなくチームメイトもすごかった。きれいなサッカーはできなかったけど、集中力を保って良いサッカーができた」と、90分間を戦い抜いた仲間への賛辞を惜しまなかった。

これで9月以降は5試合負けなしと好調を維持し、今節は味の素スタジアムに3連勝中の湘南ベルマーレを迎える。湘南は前節、首位を走るサンフレッチェ広島に逆転勝利を飾っており、勢いに乗っているチーム。東京にとってはハードワークをベースにした相手のハイプレスをうまく回避しつつ、試合の主導権を握ることがポイントになるだろう。

ここ6試合連続でフル出場を果たしている森重真人選手は、「良いトレーニングをして良いゲームをすることが強みになっている。その流れを断ち切らないように、ルーティンを崩さず挑みたい」と連勝を誓っている。ラスト4試合で上位に食い込むために、東京は最後の瞬間まで、チーム一丸となって戦い抜く。


今節のマッチデープログラムはこちら


[ピーター クラモフスキー監督インタビュー]


Q、直近の試合では、様々なスタイルの相手に柔軟な対応をみせ、勝ちを積み重ねている印象です。
A、自分たちの規律を守ること、決まりごとをやり切ることがハードワークに繋がり、信じてプレーし続けることが勝利という結果として還元されていると思っています。

Q、今節の相手は湘南ベルマーレです。
A.湘南のことは本当にリスペクトしています。湘南には若くて才能がある選手が多く揃っています。そして、21歳以下の選手の出場時間が長いクラブでもあります。ただ、それを唯一上回っているチームがあります。どこだか分かりますか。そう、我々東京です。前回の対戦では1-0で勝利しましたが、非常に難しい試合展開でした。今節は大きなチャレンジになると思っていますし、そのために最大限の準備をして臨みます。自分たちのパフォーマンスを出し切り、エキサイティングな試合にしたいと思います。

Q、J1リーグもあと4試合となりました。
A、もちろん、それぞれの試合に照準を合わせて戦います。どのチームと対戦しようと、自分たちが強く戦っていくことがモチベーションであり、チャレンジです。そのために全力を尽くすのみです。


[選手インタビュー]
<岡哲平選手>


Q、前節のヴィッセル神戸戦では、直近の試合からポジションが変わり、センターバックでのプレーでした。
A、後方からボールをしっかりと前線の選手に繋ぐことを意識しているので、センターバックとサイドバックでは当然、見える景色も変わってきますが、チームのためにやるべきことは変わらない認識です。日ごろのトレーニングからコンビを組む選手や近くでプレーする選手とはコミュニケーションをしっかりと図っています。周りの選手や僕自身のポジションが変わることで、戦い方が大きく変わらないようにケアはしています。

Q、今節は湘南ベルマーレとの一戦です。
A、攻守において、連携や認識を合わせていきたいと思います。ディフェンスラインの選手たちとコミュニケーションをとり、湘南の攻撃陣をどのように押し出していくかが守備の重要なポイントだと思います。質にこだわって、様々なシチュエーションを想定し、試合に臨みたいと思います。

Q、岡選手のハードワークが今節もチームの勝利に繋がることを期待しています。
A、一番の理想は守備の時間が長くならず、ピンチの回数が少ないことです。ですが、そのような局面や相手に押し込まれる時間になった時に、しっかりと身体を張る、自由を与えない守備をみせたいです。そして、ホームでの勝利とリーグ戦連勝を手にしたいです。



<エヴェルトン ガウディーノ選手>


Q、前節のヴィッセル神戸戦では、約1か月半ぶりに公式戦のピッチに立ちました。
A、怪我をして試合に出られない時期もありましたが、無事に復帰できたことはうれしいです。そして何より、重要な試合で勝点3を獲得できたことに大きな価値があったと思っています。個人としては、コンディションも上向きですし、湘南ベルマーレ戦に向けて良い状態でプレーできるように準備していきたいです。

Q、チームとして直近の公式戦では5試合無敗と好調が続いています。
A、長いシーズンを戦ううえで、勝利から遠ざかってしまう時期というのはどのチームにも起こりうると思っています。ですが、チームとして一体感を持って苦しい状況を乗り越えられる力が東京にあったからこそ、チームの調子ももう一度良い状態、方向に進んでいると思っています。今シーズンが終わるまで、状態を高めていくことが大事です。

Q、今シーズンもあと4試合となりました。どのようなプレーをファン・サポーターに見せたいですか。
A、試合に出られない時期もあり、貢献できなかった悔しさもありました。だからこそ、まずはピッチに立ちたいですし、自分のプレーでチームの勝利に貢献したいです。チームの状態やこの良い流れを止めることなく、最後まで勝ち続けることが目標です。