皆さん、入社おめでとうございます。あらたに、日本をはじめ、7か国・地域から209名の方がファミリーマートの一員となりました。心よりうれしく思います。
皆さんが入社したファミリーマートは、国内に1万店以上のお店があり、1日あたり約1,000万人、日本の人口の約10%に相当するお客さまが毎日お買い物をされています。また、1店あたり10人以上のスタッフが勤務しており、合計10万人以上の雇用を創出しています。組織の使命が、「社会の発展に貢献すること」「人を活かすこと」とするならば、ファミリーマートは日本社会において責務を果たしている会社であると言えます。是非とも胸を張って仕事をしていただきたいと思います。
さて、現在CVS業界は大手3社の出店加速により、競争環境が激化しています。しかし、私は、社会構造や消費環境の変化に対応し続けることで、国内のCVS事業は成長分野であると考えます。ただし、そのためには私たちの行動を変えなくてはなりません。過去の成功体験に捉われず、ファミリーマートならではの付加価値を創造し、お客さまに選んでいただける「新たなCVS像」を掲げ、それを実現していくことが求められます。
現在、国内のCVS事業は、「第3フェーズ」に突入しています。草創期の第1フェーズは「近くて24時間開けていれば良かった」という距離的・時間的な利便性追求の時代であり、その後、各チェーンの企業努力により、「質の高い商品とより便利なサービスを展開する」という第2フェーズに移行しました。そして第3フェーズは、「社会・生活インフラとして、高まるお客さまの期待にどのように応えるか」という顧客価値を創造し、提供していく時代を迎えました。
そこで、ファミリーマートでは、2015年度から3年間の中期経営計画を策定し、お客さまにとっての品質に徹底的にこだわり、社員・加盟店をはじめ、ファミリーマートに関わる全てのパートナーと共に、「新たなCVS像」の確立に取り組んでいます。その価値観や方向性を一つにする言葉が戦略テーマである「Fun&Fresh」です。「楽しく、新鮮」はもちろんのこと、「ファミマはここまでやるか!」と驚いていただけるようなお店を、具体的にどのように創り上げていくか
を常に考え、実現していくための合言葉、言わば迷った時の道しるべです。
これから、新入社員の皆さんは、店舗研修が始まります。お店での経験は、その一つひとつがかけがえのない財産であり、皆さんがファミリーマートで仕事をしていく上で、全てのベースとなります。様々なことを学び、感じ、気づき、行動してください。そして何かに迷った時、悩んだ時は、この「Fun&Fresh」という言葉に立ち返り、行動や判断の基準としてください。
最後に、ファミリーマートが持続的な成長を遂げるためには、ひとえに皆さんの努力が不可欠です。今日からそのような努力をしていただきたいと思います。それが、会社の成長に繋がり、皆さんの成長に繋がります。皆さんの実り多いファミリーマート生活を祈念いたしまして、私の祝辞といたします。本日は入社、誠におめでとうございます。
株式会社ファミリーマート
代表取締役社長
中山 勇