株式会社ファミリーマート(本社:東京都豊島区/代表取締役社長:上田準二)は、店舗備え付け型の屋外看板(以下、ファサード看板)へのLED照明の導入を、2010年10月から新規に開店するファミリーマート店舗に、標準設備として導入してまいります。
ファミリーマートは、2004年にコンビニエンスストア業界において初めて、消費電力の削減、環境負荷の低減を目的にファサード看板にLED照明を実験導入し、約30店舗で展開しております。これまで、照明性能、耐久性、コスト面など、様々な検証を重ねてきた結果、このたび標準設備とすることを決定いたしました。
なお、今回のファサード看板のLED化にともない、従来の直線的なデザインから、“丸み”を帯びたすっきりとしたデザインに変更いたしました。これにより、看板材料のプラスチック使用量がおよそ20%削減されます。
<現行の蛍光灯ファサード看板からの主な変更点>
・電気使用料約70%削減
・ランプの交換費用が10年間ゼロに。
・デザイン変更により、看板材料を約20%削減
ファミリーマートでは、2010年1月に、環境配慮型店舗のフラッグシップとして「ファミリーマート豊玉中三丁目店」(所在地:東京都練馬区)をオープンし、太陽光発電、店内外のLED照明はもちろんのこと、“ノンフロン型冷凍庫”や“光ダクト採光システム”など、コンビニエンスストア業界初の取り組みなど、様々な省エネ設備の導入を実験・検証しております。
これらの検証をもとに、今後は「駐車場照明」、店舗設置の誘導看板「ポールサイン看板」などにも、LED照明の標準導入を進める計画です。
ファミリーマートは日本を含め6カ国1地域におよそ16,000店舗のファミリーマート店舗を展開しています。今後は、真のグローバルチェーンとして、海外店舗にもLED照明をはじめとする様々な省エネ機器を導入することで、ファミリーマートグループ一丸となって、地球規模の環境負荷低減に向けた取り組みを実施してまいります。
ファミリーマートは、“あなたと、コンビに、ファミリーマート”のスローガンのもと、あらゆる年代のお客さまとの家族のようなお付き合いを通して、気軽にこころの豊かさを感じていただけるコンビニエンスストアを目指し、“ファミリーマートらしさ”を追求してまいります。
以上
ファミリーマートでは、このたびの取り組みに留まらず、店舗設備においても標準的に店舗で導入できる省エネ設備を選択し、地球環境にやさしい店舗づくりをすすめております。
・『木造店舗』2008年から導入。30店舗にて展開(2010年8月末現在)
従来の鉄骨造と比較して、製造時に発生するCO2排出量を約60%削減することができます。また同工法では、壁は高断熱・高気密のFPパネル、天井にはFP断熱パネル、サッシには樹脂とアルミの複合ペアガラスを使用するため、開店後の年間電気使用量及びCO2排出量についても、従来店舗と比較して約10%削減することができます。
・『総合熱利用システム』2003年から導入。約4,700店舗(2010年2月末現在)
店内のエアコンや什器などから発生する熱を大気中に放出することなく店内で二次利用するシステム。このシステムを導入することにより、冷蔵・冷凍ケースからの排熱を冬期の暖房などに活用できるとともに、約15%(当社従来比)の年間電気使用量の削減効果が得られます。今後は、冷蔵・冷凍室外機、空調機各々の省エネ性に優れた機器を組み合わせることによって全体を最適化し、更なる省エネ化を推進しています。
・『店内照明調光システム』1990年から導入。約7,500店舗(2010年2月末現在)
店内照明の消費電力を抑えるため、1990年からインバータ式照明器具を導入し、1999年からは照明効率の高い良いHf照明(高出力型蛍光灯)を使用しています。また、2001年から店内を3つのゾーンに、更に2005年からは5つのゾーンに分けて自動的に蛍光照度を抑えたり、昼間と夜間で店内の照度を調節するシステムで、導入前と比較し約45%の年間電気使用量の削減を実現しています。
・『太陽光発電店舗』1997年から導入。現在10店舗(2010年8月末現在)
1997年に開店した港南台インター店(神奈川県横浜市)を皮切りに、業界でもいち早く実験を開始。現在は、最新の太陽光発電設備を含め10店舗を展開。