「NZドルに投資したいけど実際どうなの?」「NZドルの特徴や今後の見通しを知りたい」
こんな風に疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
NZドルは高金利通貨でオーストラリアドルとの相関関係が強い点が大きなポイントです。ただ、流動性が低く不人気通貨なので外資の供給が課題といえます。
そこで本記事では、NZドル(ニュージーランドドル)の特徴や今後の見通し、NZD/JPY取引におすすめのFX口座について詳しく紹介していきます。
【2024年】NZドル(ニュージーランドドル)の今後の見通しとは?
狭いレンジで堅調に推移していく
ニュージーランドは世界中が新型コロナウイルスの影響で経済が停滞している中、オーストラリアとニュージーランドはワクチン接種率90%を超え順調に経済回復をしています。
また、現在ニュージーランドは夏休みに突入しましたが何の材料もないため、NZドル(ニュージーランドドル)と豪ドル(オーストラリアドル)は低調に推移しています。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)とオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の会合は2月に行われるため、当面は狭いレンジ内で推移していくと考えられます。
上値トライの動きが強まっている
新型コロナウイルスの次に猛威を振るい始めたオミクロン株は、症状は軽症でアメリカ製薬会社の追加接種の有効性が証明されたことで、リスク回避の動きが後退しました。
一時期はリスクオフとなり円が買われる動きがありましたが、リスクオンの動きが強まったことでドル買い円売りとなり、全面安の状況が今現在も続いています。
78円は上値が重い状況が続いていますが、一度大きく乗せて越週することができればもう一つ上の段階へと上昇する確率が高いので、ドルと円の動きに注視しましょう。
少しずつコロナ前の水準に戻る
アメリカとオーストラリア、ニュージーランドの経済成長は、ここ数年新型コロナウイルスの影響もあり低調に推移していますが、少しずつコロナ前に戻っています。
この調子で新型コロナウイルスが終息に向かえば、2019年の為替レートまで戻ってくる可能性が高いです。つまり、ドル高円安になる確率が高いということです。
そして、それを握っているのは紛れもなくアメリカ経済と中国経済の回復です。なぜなら、NZドル(ニュージーランドドル)は先進国の経済がダイレクトに影響するからです。
ニュージーランドは輸出の3割以上を特に中国経済に頼っているため、中国経済が右肩上がりになってくれば、為替レートが上昇する材料が増えてくるでしょう。
NZドル/円の政策金利推移
FXで通貨ペアを取引する場合は、政策金利も気になるところです。NZドル(ニュージーランドドル)の政策金利もこれまでにどんな推移になっているのでしょうか。
2011年:2.50%
2012年:2.50%
2013年:3.50%
2014年:1.75%
2015年:2.75%
2016年:1.75%
2017年:1.75%
2018年:1.75%
2019年:1.00%
2020年:0.25%
2021年:0.25%
2022年2月発表時:1.00%
出典:「NZ政策金利の推移」外為どっとコム
2020年はコロナウイルスの影響を受けて0.25%とかなり低い数字が続いていましたが、昨年0.50%までの引き上げがあったことが記憶に新しいです。インフレ圧力がまだまだ懸念されるなか金融引き締めを理由に2022年2月には「1.00%」に引き上げられました。
出典:「More tightening needed」RBNZ(ニュージーランド準備銀行)
NZドル(ニュージーランドドル)の特徴とは?
NZドル(ニュージーランドドル)は、ニュージーランドで流通される通貨のことを指し、資源国通貨とも言われています。
また、高金利通貨としての位置付けがあり、メジャー通貨よりも流動性が低くボラティリティが高い通貨のため、値動きが不安定な特徴があります。
特にNZドル(ニュージーランドドル)は中国経済と密接に関係しているため、中国の景気動向が直接的な影響を受けやすい傾向がある通貨です。
中国経済に強い影響を受ける
NZドル(ニュージーランドドル)は、ボラティリティが大きく短期取引には向いていない通貨と言えます。
というのも、NZドルは貿易依存度がGDPの70%と高く、先進国の景気動向が直にニュージーランドに影響を与える傾向が高いです。
その割合はGDPの2割と大きな値を示しており、外資に頼るニュージーランド経済は、どうしても中国経済の景気に左右される特徴があります。
高金利通貨
NZドル(ニュージーランドドル)は先進国の通貨に比べて金利が高い通貨であり、取引高が少ないため安定しない値動きをします。
また、世界中が不景気(リスクオフ)になると売られやすく、世界中が好景気(リスクオン)になると買われやすい傾向がある通貨です。
基本的にNZドルのような流動性の低い通貨は、取引高が小さいので金利が高くなる傾向があり、そのため先進国通貨よりもリスクが高いです。
NZドルは豪ドルと高い連動性を持つ
実はNZドル(ニュージーランドドル)と豪ドル(オーストラリアドル)は、高い連動性を持つ通貨なので相関関係があります。
そもそも、両国には共通点が多く存在し、地理的関係、英国領、使用言語が英語、文化が似ているなどから共通点が非常に多い国と言えます。
なぜなら、ニュージーランドとオーストラリア両国は中国が最大の輸出国であり、ニュージーランドはオーストラリアの経済と繋がりが非常に強いからです。
そのため、中国経済の景気が良いとオーストラリアの経済が良くなり、次いでニュージーランドの経済も良くなるという循環の上で成り立っているのです。
乳製品価格が相場に影響する
NZドル(ニュージーランドドル)は資源国通貨という位置付けがありますが、一般的な原油や鉱物などではなく酪農が主要の輸出生産業の国です。
酪農は全輸出産業の約3割以上を占めているため、ニュージーランドにとっては、金や原油などの商品より、乳製品などの農産物価格が相場に影響を与えやすいです。
つまり、NZドル(ニュージーランドドル)は乳製品や商品価格が上昇すると景気が良くなりますが、乳製品や商品価格が下落すると景気が悪くなります。
NZドル(ニュージーランドドル)に投資するメリット
NZドル(ニュージーランドドル)は、2020年の新型コロナウイルスの影響を受け、経済成長率は-11.0%と大幅にマイナスを記録しました。
ですが、2021年には実質GDP成長率が+4.4%と、先進国や新興国に比べて高い経済成長率を遂げたこともあり、2022年はさらに伸ばしていくと考えられます。
なので、もしもNZドル(ニュージーランドドル)に投資をする場合は、スワップポイント狙いの長期投資がメリットの大きい投資方法と言えるでしょう。
そのため、2月に行われるニュージーランド準備銀行(RBNZ)とオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の会合次第で相場が動く可能性が高いです。
NZドル(ニュージーランドドル)に投資するデメリット
NZドル(ニュージーランドドル)に投資するデメリットは資源国通貨なので、ボラティリティが高く予測のしづらい通貨である点です。
NZドルは中国に輸出を依存しているので、中国経済に大きく影響を受けます。そのため、国際情勢や経済指標が悪いと景気回復は見込めません。
また、新型コロナウイルスが終息し経済回復が見込まれている一方、オミクロン株や新たな変異型ウイルスが出現すれば経済成長は逆戻りになる可能性があります。
なので、NZドル(ニュージーランドドル)への積極投資よりも、分散投資としてスワップポイント狙いの長期投資をすることをおすすめします。
NZドル取引におすすめのFX口座
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DMM FXの基本情報
最低取引単位 | 10,000通貨 |
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取引手数料 | 無料 |
最低入金額 | 制限なし |
取扱通貨ペア数 | 21通貨ペア |
デモ取引 | 可能 |
取引ツール | PC版 ・DMM FX PLUS ・DMM FXSTANDARD ・プレミアチャート モバイル版 ・スマホアプリDMM FX |
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基準スプレッド ※原則固定、例外あり | 米ドル/円 0.2銭 ユーロ/円 0.5銭 ポンド/円 0.9銭 |
出典:DMM FX公式サイト
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外為どっとコムの基本情報
最低取引単位 | 1,000通貨 ※RUB/JPYは10000通貨 |
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取引手数料 | 無料 |
取扱通貨ペア数 | 30通貨ペア |
デモ取引 | あり |
レバレッジ ※原則固定、例外あり | 最大25倍 ※個人口座の場合 |
基準スプレッド ※原則固定、例外あり | 米ドル/円 0.2銭 ユーロ/円 0.4銭(キャンペーンスプレッド) ポンド/円 0.9銭 ※詳細はこちらをご確認ください |
出典 | 外為どっとコム公式サイト |
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FXネオの基本情報
最低取引単位 | 1,000通貨※ |
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取引手数料 | 無料 ※ロスカット発生時に別途あり |
取扱通貨ペア数 | 20通貨ペア |
デモ取引 | あり |
レバレッジ ※原則固定、例外あり | 最大25倍 ※個人口座の場合 |
スプレッド ※原則固定、例外あり | 米ドル/円 0.2銭 ユーロ/円 0.5銭 ポンド/円 0.9銭 |
出典 | GMOクリック証券公式サイト |
※南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は10,000通貨単位
NZドル(ニュージーランドドル)に関するよくある質問
まとめ
ここでは、NZドル(ニュージーランドドル)の特徴や投資するメリット・デメリット、今後の見通しについて詳しく紹介させて頂きました。
特にNZドルは最大の輸出国が中国なので中国経済が大きく影響したり、豪ドルとの連動性が高いなど、ファンダメンタルズの材料が他通貨に比べて多いと理解して頂けたと思います。
なので、NZドル(ニュージーランドドル)に投資する際は、豪ドルの動きと中国経済の動向を確認し、スワップポイント狙いの長期で投資することをおすすめします。
・本記事では、FXを「必ず利益を生む方法」として紹介しているものではございません。FXは自己の責任において行っていただくようお願い致します。
・外国為替証拠金取引は外国為替レート金利の変動により損害を被るリスクがあり投資元本は保証されていません。
・マーケットの相場変動率に比べ投資元本の損益変動率が大きく状況により損失が証拠金額を上回ることもあります。
・スプレッドは指標発表時や相場が急変した際に拡大する場合があります。
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