今回記事でご紹介するのは1980年にビッグコミックスピリッツで連載スタートしたラブコメの金字塔、『めぞん一刻』のあらすじです。
作者は『犬夜叉』『らんま1/2』などで知られる漫画界の大御所・高橋留美子、新装版単行本は全15巻完結済み。
累計発行部数は2500万部を記録しており、現在も愛され続ける人気作です。
1986年にはテレビアニメ化され、2007年にテレビドラマ化も果たしました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『めぞん一刻』のあらすじ
舞台は時計坂と呼ばれる下町情緒あふれる街。
浪人生の五代祐作(ごだい ゆうさく)は上京に伴い、オンボロ木造アパート「一刻館」5号室に入居しました。
「一刻館」の住人は宴会好きな主婦・一の瀬花枝(いちのせ はなえ)、セクシーホステス・六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)、人をからかうのが大好きな四谷(よつや)など、いずれ劣らぬ変わり者揃い。
初の一人暮らしと近所付き合いに悩み、当初は引っ越しを検討していた祐作ですが、新しい管理人・音無響子(おとなし きょうこ)に一目惚れし、「一刻館」に留まることを決めます。
実は響子は夫・惚一郎(そういちろう)を亡くして間もない未亡人であり、「一刻館」の管理人に就任したのも、少しでも寂しさが紛れればと考えた養父の取り計らいでした。
大家を兼ねる養父の思惑は当たり、日々の業務に追われる中で響子は元気を取り戻し、「一刻館」の店子たちに受け入れられていきました。
祐作は音無響子への想いを募らせていくものの、アプローチがことごとく空回りし、すっかりしょげ返ってしまいます。
酒屋のバイトを通じ祐作と知り合った七尾こずえ(ななお こずえ)は、そんな2人の様子にやきもちを隠せません。
亡き夫に操を立てる一方、祐作のアタックに心を揺らす響子に、今度はテニスサークルのコーチ・三鷹瞬(みたか しゅん)が告白。
三鷹は高級マンションに住む資産家の御曹司で、祐作と丁々発止の恋の鞘当てを繰り広げ、「一刻館」の住人たちを大いに沸かせました。
数年後……。
どうにか大学を卒業した祐作は、子守りのバイトがきっかけで保育士に興味を持ち、本格的に就職活動を始めました。
紆余曲折を経て見合い相手と結ばれた三鷹は響子から身を引き、祐作の応援に専念。
そこで祐作は覚悟を決め、他の住人が出払った晩に響子を抱き、お互いの気持ちを確かめ合います。
響子は漸く結ばれた喜びに涙を流し、「私より一日でも長生きして」と懇願。
結婚の報告の為、2人で惚一郎の墓参りに向かいます。
祐作は惚一郎の墓前に「響子さんは必ず幸せにします」と誓い、幸せな家庭を築いたのでした。