今回記事でご紹介するのは三浦追儺原作、桜田画門作画の漫画『亜人』のあらすじです。
本作は2012年より『good!アフタヌーン』で連載され、単行本全17巻で完結しています。
なお三浦追儺が原作を担当したのは1巻のみで、2巻以降は桜田画門のみで手掛けています。
2015年には劇場版アニメ3部作、2016年にはテレビアニメが2クール制作され、シリーズ累計発行部数は900万部を突破しました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『亜人』のあらすじ
何度死んでも蘇生する不死身の人間、「亜人」が存在する世界。
埼玉県入間市在住の高校生・永井圭(ながい けい)はごく平凡な少年でした。
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難病で入院中の妹を治す為医者を志し、勉強に励んでいます。
ある日のこと、友人と連れ立って下校中のた圭は暴走トラックにひかれてしまいます。
しかし即座に甦り、現場を目撃した人々が「亜人だ」と騒ぎだします。
亜人は政府に連行されることが決まっていた為、圭は衝動的に逃亡し、元親友・海斗(かいと)の手引きで地元を離れました。
圭は海斗が犯罪者の息子だと聞かされ、進路の妨げになるのを懸念し、一方的に絶交した過去があります。
しかし海斗は昔の事など気にせず、圭をバイクの後ろ乗せ、県を跨いだ逃走劇を繰り広げます。
亜人管理委員会のエリート・戸崎優(とさき ゆう)は執拗に二人を追跡、部下の下村泉(しもむら いずみ)が行く先々に立ち塞がります。
亜人はIBMと呼ばれる黒い幽霊を操ることができ、圭はこの能力で間一髪死地を脱却しました。
かたや亜人の佐藤が圭に接触を試み、自分の組織に勧誘します。
佐藤が束ねる組織には他にも亜人が所属し、テロまがいの抵抗運動をしているそうです。
海斗を戦闘に巻き込みたくない圭は、独断で佐藤のもとへ赴き、平穏な生活を約束する彼の手を取りかけます。
その矢先に佐藤が裏切って圭を拘束、近くで待機していた戸崎に引き渡しました。
戸崎が属する厚生労働省は、極秘裏に人体実験を行い、亜人の謎を解明しようとしていました。
さらには一般企業に亜人を貸し出し、車の衝突時の耐久テストに用いるなど、数々の非道な行いをしていたのです。
厚生労働省の施設に囚われた圭は残虐な実験を受け、死にたくても死ねない生き地獄を味わいます。
十日後、事態は急変しました。
佐藤が施設に乗り込んで研究者を虐殺、圭を助け出したのです。
佐藤の組織に再勧誘された圭は、無力化した人間の命乞いを気にも留めない彼の残忍性を目の当たりにし、袂を分かって戦うことを決めます。