米 Apple(アップル)が2月2日(米国時間)に発売したゴーグル型ヘッドマウントディスプレー「Apple Vision Pro」。日本でも各所で体験会が行われた。本紙編集部が体験したのは、2月 29 日、東京竹芝で MICE関係者が集まる「DMO 芝東京ベイ勉強会」でのこと。ゴーグルの外側がみえるパススルーモードで閉塞感なく、指を使った操作性もほどなくして慣れることができた。体験満足度は想像以上に高い。
株式会社 palan (https://palan.co.jp/ )が行なった、企業での XR担当者から新規事業担当者、MICE イベント参加者まで 103 名を対象としたユーザーアンケートでも、94 名・91.3%が満足・大満足と回答している。(グラフ)
palan CEO の齋藤瑛史さんは、「AR・MR・空間コンピューティングが広まる時代が来るだろうと言われているいま、普及の伴となるのはキラーコンテンツ」と話す。そうなった時にコンテンツが世の中に増える必要があるとし、誰もが簡単に AR 体験を作り出せるノーコード AR 作成サービス「palanAR」を 2019 年 12 月にリリースしている。以来、幅広い業種・業態の企業や教育機関に導入され、利用企業数は 2,100 社を超え、今年1月には累計ユーザー数は 10,000人を突破した。
先の Apple Vision Pro 体験会でも、自社の事業で利用したいという声も少なくない。建設・建築関連企業ではシミュレーションとしての活用や、商品プロモーションを行う企業から3D 表示をさせたいといった内容だ。現在は初期段階のため「今後、デバイスやAR 技術が浸透する未来に向け、R&D 的にはじめていきましょう」と提案している。