今の時代は近視の子が多いそうですが、長男も近視になってしまいました。
※あくまで私が聞いた先生のお話と、それを受けて私が決めたことです。治療については眼科の先生とご相談ください。
近視発覚の経緯
幼稚園時代は自費で毎年健診を受けて視力もスポットビジョンスクリーナーで検査してもらっていました。これではおおまかにしか視力がわからないのですが、「近視は大丈夫。乱視がややあるけど正常範囲内」ということはわかっていました。
小学一年生になり春に受けた健康診断では視力は両目とも1.0以上あったので安心していました。わずか一年で視力が下がるだろうとは思いもしなかったのですが、冬休みに時間があったので「久しぶりに視力を測ってもらおうかな」という軽い気持ちで眼科に連れて行きました。
ところがどっこい、
視力測定に行ったっきり全然戻ってこない。
ねぇ、遅くない?
長すぎない??
なんか引っかかった??
長男が戻ってくるまで気が気じゃなかったです。
そこで知らされた事実。
「視力は0.2です。」
ねぇ、嘘でしょ??
春の1.0から一年も経っていないんだよ??
気分はどん底です。
後悔してもしきれない。
とことん調べて「視力は回復しない」ということがわかり絶望でした。
(ただ子どもの視力は緊張で見えなかったり安定しなかったりするそうで、実際はもう少し視力は上でしょうとのこと)
本が好きな長男。
変な姿勢で読む、暗いところで読む。
何度注意してもダメで、、、
それとYouTube。
昆虫に恐竜に興味があるから見せていたんですけど、テレビは離れていたけど長時間見ることがあったし、これも離していたけど電車でスマホで見せたこともあった。
あぁ、私の責任だ、と大後悔。
視力は徐々に見えにくくなっていくから子どもは見えないことに気づかないのかも。それが当たり前の見え方だから。
自分が悩んだ虫歯と視力だけは守ろうと決めていたのに、虫歯対策ばかり頭にあり近視対策はおろそかになっていました。(虫歯はいまだにゼロ)
相当落ち込みましたが時間は戻せない。
いかに進行を食い止めるか調べるしかない。
ということであれこれ調べたり先生に相談したりで治療プランを決めました。
方法その1「オルソケラトロジー」
近視が進行するのは「眼軸長が伸びる」から。
身長が伸びたら戻らないように眼軸長も伸びたら戻らないと眼科で聞きました。うぅ〜悔しい!
↓わかりやすい説明を見つけました
近視抑制方法はいくつかありますが、オルソケラトロジー(オルソ)は夜中にコンタクトレンズを入れて眠り角膜の形を変え、日中は裸眼で過ごしてもよく見えるというものらしいです。
効果は長時間続かないので夕方には視力が元に戻り見えにくくなってしまうようです。
また、レンズの使用を中止すれば角膜の形が元に戻るというのも利点だそう。
ネットで検索すると小学校低学年からの利用も多く、みなさん「裸眼でよく見える!眼軸長も伸びていない!大満足!」と書かれていて良いな〜と思い眼科で相談しました。
ところが、我が家のかかりつけの眼科は
オルソ反対派。
「角膜の形状は元に戻ると言われているけれど、実際診察している患者さんの中には戻っていない人もいる。それで大人になり日中のコンタクトを作ろうとしたけど本当の視力がわからず作ったレンズでよく見えない、という人を何人も見てきている。なので自分の子どもにもオルソをしなかった」と。
先生が複数人いらっしゃる眼科なのですが、お話を伺った先生は皆さん反対派でした。(同じ眼科なので意見が割れるのもおかしな話か)
ずっと通っている眼科であれば視力は把握していますが、眼科を変えてコンタクトを作ろうとするとこうなってしまうこともあるそうです。(オルソ経験者全員ではない)
じゃあ同じところにかかり続けたらいいじゃん!と思ったりもしましたが、角膜の形状が変わってしまうかもと聞いたら、自分の体ではないし未来がある子どもにそんな決断できないわ・・と我が家はオルソは断念しました。
方法その2「目薬」
結局我が家が選んだのは
低濃度アトロピン点眼薬。
まぶしさを感じるので夜点眼して寝るんです。忘れてしまうことがありましたがアレクサのリマインダーに登録したら忘れることがなくなりました。
冷蔵庫保管なので長期旅行の際は持っていけないのがネック。
この点眼は自費ですが、我が家のかかりつけは1本1,500円と高くないので使用しない選択肢はありませんでした!
定期検診で「眼軸長が伸びているけれど、目薬のおかげでかなり持ちこたえていますね」と言われています。
方法その3「バイオレットライト」
「太陽光に含まれるバイオレットライトが近視進行抑制に効果的である可能性」があるそうです。
↓詳しくは慶応大学の資料をご覧ください
https://www.kll.keio.ac.jp/ktm2017/pdf/28_tsubotalab.pdf
近視進行抑制は
・近くの物を見続けない
・外に出る(太陽光のある環境に)
と私は理解しています。
なので長男の視力低下がわかってから「なんとしても1日2時間外遊びを!」と思ったのですが、平日は学校や習い事で無理(かろうじて外のスポーツ系はラッキー)。日本の夏は数ヶ月の酷暑なので外遊びが無理。等々でかなり難しいんですよね・・
今の窓は紫外線カットが多いらしく、屋内で日差しを浴びても意味がないようです・・
長男は「まだ黒板は見える」とのことで普段はかけていませんが一応メガネを作りました。少しでも良いものを、とJINSのバイオレットプラスというバイオレットライトを通すものにしました。
日本も小学生の1日2時間の外活動を必須にしてほしい・・
方法その4「レッドライト治療」
専用の機器をのぞいて光を見るだけの治療だそうで、すごく魅力的だなと感じました。
↓詳しくはこちら
日本で認可されていませんが、自費で治療を受けることは可能だそうです。検索すると実施されている眼科がいくつもヒットします。
ただ我が家のかかりつけの先生からは「まだ日本で長い研究がされていないのでこの治療の結果将来どうなるかがわからない」ことを聞き、確かに不安だなと思いました。世界では認可を受けている国があり、すでに多くの人が使用しているそうなんですが。
そして今年に入ってこんなニュースを見つけました。日本語であまり情報がでない場合は海外の情報を検索するようにしています。
日本語の簡単な説明はこちら。
方法その5「多焦点ソフトコンタクトレンズ」
アトロピン点眼液を使っていても多少は進行している近視。
なのでオルソが諦めきれなくて眼科の先生に「ほんの2、3年オルソをして、10歳くらいから普通のコンタクトにしたら装用期間が短いからなんとかならないですか?」と聞いてみました。←諦めが悪い
すると先生からは「ほんのわずかな期間でも角膜が平たくなったりする人もいる。それなら日中のコンタクトを入れる方がいい。多焦点ソフトコンタクトレンズはいかがですか?」と。
多焦点ソフトコンタクトレンズは、一般的に遠用の球面度数に近用の加入度数が付加された老視矯正のための遠近両用コンタクトレンズとして知られております。一方で近年は、小児の近視進行抑制のため様々な特殊デザインを持つ多焦点ソフトコンタクトレンズが開発され、その有用性が報告されています。
出典:診療のご案内:小児近視外来 > 東京科学大学 眼科学教室
魅力的ですが、これを装用して授業中に目がゴロゴロしても小学校低学年では対応ができないし、学校の先生にもご迷惑をかけるので実際問題すぐには無理かな(週末だけとかどうなんだろう)。でもオルソはしないと決めたので今一番気になっているものです。
コンタクト代は病院によって違うようですが、我が家のかかりつけではワンデーで1箱3,000円しなかった!普通のコンタクトと同じでびっくりしました。
読むべき書籍
知りたいことがとてもよくまとまっていて一気に読みました。おすすめです。