持続可能な農業にむけて
日本の農業においては人口減少に伴う担い手不足や農地の有効利用などの課題が顕在化しています。農業の持続性確保に向け、農業データと ICT 技術を活用したスマート農業の実現により、農業の無人化・省力化そして生産性向上が期待されています。ArcGIS は農業に係る位置情報データを活用し、農地ポリゴンと台帳の紐づけ、モバイルデバイスによる現地確認業務の効率化、リモートセンシングを活用した農作物の状況監視、事業者間の情報共有といった農業の行政・経営・生産者の課題解決に資する GIS プラットフォームを提供します。
特集
スマート農業ソリューション
「スマート農業」の実現をサポートする GIS ソリューションをご紹介します。
キーワード:現地調査、農地、筆ポリゴン、ドローン、鳥獣害対策、WAGRI
概要
データ作成/現地調査の効率化
JA 道央は、地域農業再生協議会が行う交付金事業である経営所得安定対策に係る事務委託を受けており、当該業務の効率化のため江別営農センターにおいて ArcGIS の活用を開始しました。
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農林水産省「デジタル地図」を活用した農地情報の管理に関する検討会への参画について
当社は、農林水産省が 2019 年 11 月より開催した「「デジタル地図」を活用した農地情報の管理に関する検討会」において構成員として参画しました。
特長
データ管理
わかりやすいインターフェースで農地に関連するあらゆるデータを集約するとともに、データの分析や高度な編集機能を提供します。
現地調査
現地確認者や農業従事者にモバイルデバイスでの調査環境を提供し、データ入力の省力化とリアルタイムのデータ共有を可能にします。
情報共有
ポータルに集約された農地情報をマップとアプリで分かりやすく関係者に共有します。
活用事例
ArcGIS と小型 UAV で簡単かつ低コストな牧草地管理を実現
帯広畜産大学環境農学研究部門農業環境工学分野の辻研究室では、ArcGIS Desktop を用いて小型 UAV の空撮画像より生成した異なる時期の DSM(数値表層 モデル、Digital Surface Model)データを基に、草高の差から雑草領域の抽出と面積を算出する研究が行われている。
デジタル技術を活用した行政での業務改革
愛知県豊田市は、現地調査において、従来の紙地図を利用した調査手法を変更し、ArcGIS を用いた Windows タブレット向け現地調査アプリと、調査データを統合管理する水田調査管理システムを導入した。
ソリューション
ArcGIS Online
クラウド GIS である ArcGIS Online は、地図の作成や保存といった管理ができ、適切なアクセス設定のもと誰とでも作成した Web マップやアプリの作成と共有が行えます。 また、現地調査アプリや作業状況モニタリング用のダッシュボード等のアプリを提供します。農地情報をはじめとする地理空間情報の管理がしやすく、また PC やスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスで情報にアクセスすることができます。
ArcGIS Pro
農地ポリゴンと農地台帳などのデータベースとを地図上で関連付け、台帳データに基づくマッピングや空間解析が行えます。また、トポロジによる隣接性を考慮した農地区画の編集、マルチスペクトル画像による農作物の生育状態の分析など、農地の状況把握に資する高度な分析が可能です。
ArcGIS Drone2Map
ドローンで取得した画像から、オルソモザイク・数値表層モデル(DSM)・3D 点群・3D メッシュなどを短時間で作成することができます。作成したデータは ArcGIS Online での共有や、ArcGIS Pro でさらに高度な解析や可視化を行うことができます。
作付け調査テンプレート
道央農業協同組合(JA 道央)の協力のもとに開発した農業分野向けソリューション テンプレートです。本テンプレートは農業事業者からの申請どおりに作付けが行われているかを確認するための「現地確認調査」を支援する現地調査アプリとダッシュボードアプリを提供します。
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