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大山隠岐国立公園の取組み
鏡ヶ成の自然環境保全活動
大山隠岐国立公園内にある鏡ヶ成は中国地方最高峰「大山」の南東に位置し、三方を烏ヶ山、象山及び擬宝珠山に囲まれた盆地状の高原です。山地湿原の少ない鳥取県では貴重な標高約900mの湿原と、ススキを主体とした草原が広がっています。
鏡ヶ成において、産官学の多様な主体が連携することにより、自然環境の保全再生と活用を進めていくことを目的として、2019年3月に「大山隠岐国立公園鏡ヶ成保全再生活用協議会」が設立されました。
鏡ヶ成ではこの協議会が活動の中心となり、春の山焼きや初夏の選択的草刈り、秋の防火帯作り等をボランティアの協力も得ながら実施しています。
鏡ヶ成ではこの協議会が活動の中心となり、春の山焼きや初夏の選択的草刈り、秋の防火帯作り等をボランティアの協力も得ながら実施しています。
2023年度に、大山隠岐国立公園鏡ヶ成保全再生活用協議会で議論を行い、鏡ヶ成の目指す方向性を「鏡ヶ成ビジョン」としてとりまとめました。
また、ビジョンの達成に向けた課題と解決策を「行動計画」としてとりまとめました。その他、鏡ヶ成に関する基礎的な自然情報データをサントリーホールディングス株式会社のご協力の下とりまとめました。
鏡ヶ成は2022年5月に「未来に残したい草原の里 100 選」第1回選定地域にも選ばれています。詳細、以下「未来に残したい草原の里100選」HPを参照ください。
ウスイロヒョウモンモドキの保護活動
ウスイロヒョウモンモドキは草原地帯に生息するチョウで、環境省レッドリストにおいて「絶滅危惧ⅠA類」に指定されており、絶滅の可能性が高いチョウの一種です。
ウスイロヒョウモンモドキの保護を図るため毛無山、三瓶山周辺において、生息環境である草原を維持するための草刈りなどの取り組みを地元の方々の協力の下、行っています。
ウスイロヒョウモンモドキの保護を図るため毛無山、三瓶山周辺において、生息環境である草原を維持するための草刈りなどの取り組みを地元の方々の協力の下、行っています。
隠岐ユネスコ世界ジオパークとの連携
隠岐では、地域住民が主体となったジオパークの取り組みが進められており、環境省では、自然とのふれあいイベントや講演会の開催、外来植物の駆除、環境教育プログラムの作成、案内標識の設置など、様々な面でジオパークと連携しながら、隠岐の優れた自然や文化を保全し、持続的に活用していくための取り組みを進めています。