自然環境・生物多様性
国立公園等における山岳環境保全
山岳地域における環境保全の必要性
国立公園等の山岳地域は、優れた自然環境や景観を有しており、これらに直接触れあえる登山は、健全な心身を育み、活力ある社会の発展に寄与するものとして、重要な自然体験アクティビティとなっています。
一方、山岳利用が進むにつれて、山岳地域のし尿や廃棄物の適正処理、安全対策、登山道の施設の整備やその維持管理等の課題が生じています。山岳地域を含む国立公園等の優れた自然の風景地を日本の宝として将来世代へ引き継ぐため、国立公園等を保護し、利用の増進を図り、利用者の保健、休養及び教科に資するとともに、生物多様性を確保することが重要です。
山小屋の公益的機能
日本の国立公園・国定公園は、土地の所有に関わらず指定を行う「地域制自然公園制度」を採用しており、多くの私有地が含まれています。保護の面でも利用の面でも多くの利害関係者がいることから、多様な主体の連携による「協働型管理運営」が重要となっています。
国立公園・国定公園内の山小屋は、環境大臣(国定公園は知事)の認可等を受けて、公園事業である宿舎事業を実施して登山者に対して宿泊場所を提供しています。また、登山者に対するトイレの提供、登山道等の施設の補修、登山者の安全確保等といった公益的機能を担っており、国立公園等の山岳地域の管理において山小屋は重要な役割を果たしています。
国立公園の利用にあたって
・トイレを使用する場合は、チップなどの協力金をお願いしています。
(山小屋は登山者に対してトイレ等を提供しています。山岳地域での維持管理には多額の費用が必要であり、協力金は維持管理費に活用しています)
国立公園関連の支援事業
検討会等
・国立公園等における山岳環境保全のあり方に係る検討会(令和元年度)