自然環境・生物多様性
沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討について
2018年5月28日に開催された第35回中央環境審議会自然環境部会における議題「海洋環境をはじめとする自然環境の保全につき講ずべき措置について(諮問)」において、沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討会を2回程度開催して、自然環境部会の答申を得ることが了承されました。これを踏まえ、「沖合域における海洋保護区の設定のあり方」を検討するため、沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討会を開催しました。
その後、11月12日に開催された中央環境審議会自然環境部会(第36回)において答申案の審議が行われ、同部会においてとりまとめられた答申案について、意見募集(パブリックコメント)を実施しました。さらに、その結果も踏まえ、2019年1月21日に中央環境審議会自然環境部会(第37回)において審議が行われ、「生物多様性保全のための沖合域における海洋保護区の設定について」がとりまとめられ、同日に環境大臣に対して答申されました。
これを踏まえ、自然環境保全法の一部を改正する法律案を作成し、2019年3月1日に閣議決定しました。さらに、当該法案について第198回通常国会に提出し、4月24日に成立(4月26日に公布)、2020年4月1日に施行されました。
自然環境保全法改正当時から優先的・先行的に保全を図る海域とされてきた小笠原方面の沖合域の優れた自然環境を保全するため、日本のEEZ(排他的経済水域)内で最も深い海溝や、海山が高密度に存在する海域である、①日本海溝の最南部及び伊豆・小笠原海溝周辺の海域、②中マリアナ海嶺と西マリアナ海嶺を含む海域、③西七島海嶺を含む海域、及び④マリアナ海溝北部の海域について指定書及び保全計画書(案)を作成し、意見募集(パブリックコメント)を実施しました。さらに、その結果も踏まえ、2020年10月19日に中央環境審議会自然環境部会(第41回)に諮問し、同年10月28日付けで、中央環境審議会より「沖合海底自然環境保全地域の指定及び保全計画の決定について」の答申を受けました。
これを踏まえ、2020年12月3日に沖合海底自然環境保全地域が4地域(伊豆・小笠原海溝、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部、西七島海嶺、マリアナ海溝北部)指定されました。
沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討会
沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討会の成果
・沖合域における海洋保護区の設定のあり方(とりまとめ) [PDF 392KB]
・関連資料1 我が国の海洋保護区の設定状況 [PDF 283KB]
・関連資料2 各海洋生態系の特徴、保全すべき生態系、懸念について [PDF 596KB]
・関連資料3 エコシステムアプローチ・予防的アプローチ [PDF 296KB]
・関連資料4 沖合海底域の地形・生態系と重要海域 [PDF 166KB]
・関連資料5 自然環境保全法の概要 [PDF 198KB]
・関連資料6 用語集 [PDF 242KB]
「生物多様性保全のための沖合域における海洋保護区の設定について」に係る中央環境審議会の答申について
・生物多様性保全のための沖合域における海洋保護区の設定について(答申) [PDF 407 KB]
自然環境保全法の一部を改正する法律(平成31年4月26日法律第20号)
・自然環境保全法の一部を改正する法律 概要 [PDF 861 KB]
・自然環境保全法の一部を改正する法律 要綱 [PDF 136 KB]
・自然環境保全法の一部を改正する法律 [PDF 163 KB]
・自然環境保全法の一部を改正する法律 理由 [PDF 36 KB]
・自然環境保全法の一部を改正する法律 新旧対照条文 [PDF 198 KB]
・自然環境保全法の一部を改正する法律 参照条文 [PDF 180 KB]
※自然環境保全法についてはこちら
沖合海底自然環境保全地域 指定書及び保全計画書
・伊豆・小笠原海溝沖合海底自然環境保全地域 指定書及び保全計画書
・中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部沖合海底自然環境保全地域 指定書及び保全計画書
・マリアナ海溝北部沖合海底自然環境保全地域 指定書及び保全計画書
沖合域における海洋保護区の設定に関する報道発表
・平成30年度第1回沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討会の開催について
・平成30年度第2回沖合域における海洋保護区の設定に向けた検討会の開催について
・中央環境審議会自然環境部会「生物多様性保全のための沖合域における海洋保護区の設定について(答申案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について
・一般公開シンポジウム「沖合域を中心とした生物多様性と海洋保護区」の開催について
・「生物多様性保全のための沖合域における海洋保護区の設定について」に係る中央環境審議会の答申について