TinCanプロジェクト | デジタルラーニング・コンソーシアム(旧:日本イーラーニングコンソシアム)

TinCanとは?

「Tin Can API (正式名称:Experience API)」とは、従来の事前に用意された教材を学ぶというフォーマルな学習形態にとどまらない、多種多様な学習活動の履歴を記録・検索・抽出するための仕様です。
LMS(学習管理システム:Learning Management System)に依存することなくあらゆる学習についての記録ができるため、さまざまな活用方法が期待されています。

 TinCanプロジェクトとは?

特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム(eLC)とモバイルラーニングコンソシアム(mLC)が共同で運営するTin Canプロジェクトでは、Tin Canについての理解の促進、有効な使い方の検討、市場への普及といった活動に加え、テストベッドとして利用するためのLRS(Learning Record Store)設置を計画しております。
 
Tin Canについて関心を持つさまざまな方に加わっていただき、プロジェクトを進めてまいります。

TinCanプロジェクト活動内容(概要図)

 

【1】翻訳分科会

本分科会では、活動の第一弾として、米国ADL(ADVANCED DISTRIBUTED LEARNING)より2013年4月27日に公開された仕様書、「The Experience API specification Version 1.0.0」の日本語翻訳を実施しました。現在は、「The Experience API specification Version 1.0.1」の翻訳に取り組んでおります。
「Experience API 仕様書 Version 1.0.0」日本語版のダウンロード

 

【2】TinCan規格普及分科会

本分科会では、以下の課題を解決しつつ、TinCan規格の普及促進を目指します。

<課題&目的>

  • TinCan API のLMSへの採用促進
  • APIの標準化、統一化
  • TinCan技術者資格の創設
  • 学習ポートフォリオの共通化

<分科会の意義>

 eラーニングの普及に伴って、受講者や研修管理者にとっては教育手段の1つとして無視できない重みを持ちつつあり、それが故に、eラーニングの学習履歴とその他の学習履歴をITで統合して閲覧、管理したいニーズが顕在化しつつあります。
 しかし現実には、講義やセミナー、通信教育、書籍や電子書籍、教育アプリ、EdTech、学校などの学習手段が学習履歴をそれぞれバラバラに管理、もしくは管理すらされていないのが現状です。
 一方、IMS-LTI、GLUE、EduPub、TinCanのように学習履歴を保持・受け渡しする規格も提唱され、特にTinCanではeラーニング以外の学習経験にも対応しようとする動きが広まりつつあり、この学習履歴の統合IT管理については、ITを使った教育を担うeラーニング業界にこそ、その貢献が求められています。
 

【3】TinCan利活用研究分科会

本分科会では、以下の課題を解決しつつ、TinCan規格の利活用に関する提案、研究を中心に行います。

<課題&目的>

  • テストベッドの公開
  • 具体的な活用例の蓄積
  • 活用アイデアの提案
  • 個人情報の扱い

<分科会の意義>

TinCan/LRS は、従来の LMS(学習管理システム: Learning Management
System)に依存することなくあらゆる学習経験履歴の記録・検索・抽出をすることができる仕様となっており、幅広い分野での利用が期待されています。
 
今回、当分科会の発足に伴い、6月初旬に TinCan API(正式名称:Experience API)に対応するテストベッド版 LRS(Learning Record Store)を設置いたします。
 
当分科会においては、多様な利活用の具体的な共同検討と共に、当テストベッド版LRSを実際に利用して、それぞれの教材と管理ツールの作成・評価を行います。並行して今後利用していく TinCan APIの個別検討と規定も行っていきます。
 

「Experience API (Tin Can API)」仕様書日本語版の公開

特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム(eLC)とモバイルラーニングコンソシアム(mLC)は、共同で「Tin Canプロジェクト」を運用しています。TinCanプロジェクトの翻訳分科会が英文の仕様書を日本語に翻訳しましたので、公開をいたします。
 

2014年9月2日公開「Experience API(v1.0.1)」

英文の仕様書(2014年7月28日時点の原文)を日本語に翻訳しました。

※詳細はこちらをご覧ください。
http://www.elc.or.jp/topics/detail/id=584
 

2014年2月20日公開「Experience API(Tin Can API)(v1.0.0)」

「Experience API(Tin Can API)(v1.0.0)」の仕様書を日本語に翻訳しました。

■Experience API(v1.0.0)仕様書の日本語版のpdfファイルです。  xAPI_ja.pdf(564.18 KB) 
■英文と和文が並記されている仕様書のpdfファイルです。      xAPI_en_ja.pdf(742.67 KB) 

■pdfファイルのもとになっているmdファイルです。(xAPI_en_ja.md)   ダウンロード こちら  

「Experience API cmi5(Version 1.0.0)」仕様書日本語版の公開

この文書は、米国ADLが策定している標準化規格 Experience API(以下、xAPI)向けのプロファイルであるcmi5仕様書の日本語版です。
原文については、こちらをご覧ください。 https://github.com/AICC/CMI-5_Spec_Current
 

2017年3月24日公開「cmi5(Version 1.0.0)日本語版」

日本イーラーニングコンソシアムは技術委員会のxAPI分科会を運用しています。当分科会では仕様翻訳ワーキンググループを設け、2016年6月1日時点の仕様書原文を翻訳(和訳)しました。

■cmi5(Version 1.0.0)仕様書の日本語版のpdfファイルです。 xAPI_ja.pdf(385 KB) 

■pdfファイルのもとになっているmdファイルです。(cmi5_spec.md)   ダウンロード こちら  

翻訳に関する誤りや改善の提案があれば、Github の Issue または Pull Request をご利用ください。
またはeLC事務局までご連絡ください。 お問い合わせフォーム
 

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