エコアクション21 中央事務局 一般財団法人 持続性推進機構(IPSuS)

エコアクション21審査員とは

環境経営を通し、企業価値向上へと導くプロフェッショナル

エコアクション21審査員は、エコアクション認証・登録を目指す事業者に寄り添い、認証獲得までの道のりを伴走します。
ガイドラインに基づいた審査を行うだけでなく、環境への取り組みに関する指導・助言などを通し、企業価値の向上を支援します。
環境・社会課題を発見し、解決することがエコアクション21審査員の仕事です。

エコアクション21審査員の仕事

  • 1環境・社会課題の
    解決に直結
    エコアクション21審査員は、事業者の環境経営を支援することで環境や社会に貢献します。
  • 2経験・キャリアを
    活かす
    エコアクション21審査員は、豊富な経験・キャリアを有しており、培ってきたノウハウを活かしてアドバイスや審査を行います。
  • 3社会の変化に
    即応してアップデート
    エコアクション21審査員は、内部研修により、知識だけでなく意識のアップデートも行なっています。

審査員の声

エコアクション21の審査員に、業務のやりがいや、これまでのキャリアなどについて聞きました。

事業者それぞれの特性に合わせ、取り組みを支援。

田中菜摘審査員 田中菜摘技術士事務所/代表

社会的使命感ややりがいについて
以前は企業に勤務して環境に関わる仕事をしていましたが、2017年に独立するときに、個人でも環境保全に貢献できる仕事として審査員を志しました。エコアクション21は、ひとつひとつの事業者の取組みが、認証・登録する数千社で継続的に行われていることで、持続可能な社会に向けた大きな力になっていると思います。審査員として伺う事業者様は一社として同じではないので、その個性に応じた取組みを支援できることにやりがいを感じています。
これまでのキャリアについて
前職は環境アセスメントの技術者で、大規模施設の整備に際し大気質・騒音・水質・動植物などの調査を行い、環境影響を予測・評価する仕事をしていました。現在は技術士事務所を開業し、環境に関するセミナーや講演、技術士受験指導、働き方改革や女性技術者の育成支援などに取り組んでいます。また、環境カウンセラーとして小学校での環境教育なども行っています。環境マネジメントシステムの審査経験としては、エコアクション21と他の規格を合わせると、伺った事業者様は2021年4月時点で60社ほどになります。
所定の選考・研修や自己研鑽について
環境に関する基本的な理解はあったものの、審査員になるための選考に際しては、規格や法令について新しい知識を一通り学ぶ必要はありました。二次選考では東京に4泊しましたが、終日の研修に加え課題もあったので、ホテルに戻っても勉強漬けでした。グループ研修で弁護士、行政書士、ISO審査員、技術士・中小企業診断士の方と同じ班となり、5人で昼食に行ってはそれぞれ違う分野のお話を聞けたのは楽しい機会でした。自己研鑚としては、法令や環境行政の動向などは気をつけて見ています。環境省のWebサイトで資料を読んだり検討会のライブ配信を視聴したりしています。

組織や社会に、いかにプラスになるかを考えて審査。

安達宏之審査員 有限会社 洛思社 代表取締役/環境経営部門チーフディレクター

社会的使命感ややりがいについて
企業などの組織に対して、外部から意見を言うことも大切ですが、内部に入って少しずつ改善を促すことも大切だと思います。 審査の仕事は、「外部」でありながら、「内部」にも入り、個別具体的な改善を促していくものです。なかなか知ることのできない組織の内部を知り、そうした経験も踏まえて、環境貢献に向けた取組みを提示できるので、とてもやりがいがあります。 組織や社会全体にとって、どのようにプラスになるのかを考えながら審査をするよう心がけています。それを組織の方にくみ取っていただき、次の審査において、それに積極的に対応していただいた状況を見たとき、この仕事をしていてよかったと思います。
これまでのキャリアについて
ふだんは環境コンサルタントとして、全国様々な企業を訪問し環境対応についてのアドバイスを行なっており、ISO14001の審査員も務めています。また、地元の小学校で地域の自然について教えたり、地域の干潟のガイドもしています。 エコアクション21では、これまで主に市区町村などの自治体の審査を行ってきました。自治体は、本庁舎の他に、学校や給食センター、クリーンセンター、文化施設など、様々な事業から成ります。それぞれの事業においてどのような環境上の取組みがあるのかを、審査を通して共にその方向性を考えることができるので、毎回の審査はとても充実しています。
所定の選考・研修や自己研鑽について
ご承知のように、環境分野はたいへん激しく動いています。それをウォッチせずに、漫然と過去からの指摘を繰り返していれば、審査員としては失格でしょう。気候変動や廃棄物、SDGsやESG、環境法改正など、常に新しい動きがどうなっているのかを見逃さないように情報を追っています。そうした情報をキャッチするためには、メディア情報や行政情報を継続的に追うとともに、審査先の組織の方々と意見交換を行いながらトレンドを知ることも重要です。また、地域の方や子ども達との交流を通じ、新たな気づきを得ることも多々あります。

Q&A

審査員に関する質問を一部ご紹介します。

審査員はどういうキャリアを持っていますか?

企業でマネジメントを経験してきた方や、環境関係の資格を持っている方が多数いらっしゃいます。中小企業診断士や行政書士など、ご自身の仕事を続けながら、審査員を兼務している方もいます。

審査員は、どういう人が多いですか?

最近は、40~50代の方が増えています。いろいろな人と交流を持ち、社会と繋がっている方など、社会課題への意識が高い方が多い印象です。

審査員はボランティアなのでしょうか?

報酬制度に基づき、プロフェッショナルとして事業者を支援します。

環境に取り組んできた経験がない審査員もいますか?

環境に関する直接的なキャリアをお持ちでない方も、多数いらっしゃいます。審査員試験のための勉強をし、全員が審査員としての様々な知識を身に着けています。その後も研修を受けることで自己研鑽をし審査員として仕事をしています。

審査員の仕事は、具体的にどのようなものですか?

審査員は、中央事務局または地域事務局からの選任を受け、事業者に派遣されます。そして、ガイドラインへの適合性の審査を行うなど、エコアクション21認証・登録までのプロセスの中で重要な役割を果たします。審査員の業務について、及びエコアクション21認証・登録の流れについて、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

審査員を志望される方へ

毎年、エコアクション21審査員試験を実施しています。詳しい情報は、受験要項のページに記載しています。皆様のご出願をお待ちしています。

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