エスニック料理は好きだろうか?
筆者は東南アジア料理が好きで、よく店に食べに行く。スパイスや香草の豊かな香りが、異国情緒をもたらしてくれて、今は行けない海外旅行への憧憬をバシンバシンに煽ってくれる。
と、ここで一つの疑問がわく。
いつも店で食べているトムヤムクンやガパオライスやナシゴレン……あのお店の味を、一般人がイチから自炊で作ることはできるのだろうか?
一般的な家庭料理しか作れない筆者には、まったくの未知の世界である。
食材ってどこで売ってるの!?
そもそもどうやって作るの!?
そんな疑問を解消すべく、この2人をお呼びした。
シャールルさん(左)と、ズニータさん(右)。
日本在住5年目になるマレーシア人夫妻だ。
シャールルさん
都内IT企業に勤務。学生時代、日本に留学していた過去もあって、日本語ペラペラ。趣味はランニングやスノーボード。
ズニータさん
コスメ製品の貿易会社を営む傍ら、日本文化をマレーシアに紹介するインフルエンサーとしても活躍中。TVCMへの出演歴も。
・Instagram|@zunita.ramli
今日はこの2人が
・普段買い物をしている場所で食材を買い、
・普段作っているマレーシア料理を一緒に作ってみる
ことで、さきほどの2つの疑問を解消できればと思う。
***
(筆者)というわけで、今日はいろいろ教えてもらえればと思います! よろしくお願いします!
はい! ……と言いつつ、私は全然料理をしないので、作るのは妻に任せますね。
よろしくお願いします! 今日は何を作りましょうか?
そうですね、マレーシアで最も一般的な料理を作ってみたいなと思います。日本食で言ったら、ご飯に味噌汁、焼き魚みたいな…。
それでしたら、ナシレマにしましょうか。
ナシレマ?
【ナシレマとは?】
ココナッツミルク、塩、香草を加えて炊いたご飯に、卵、ナッツ、キュウリなどのおかずを乗せて食べるマレーシアの家庭料理。
美味しそう。これはどういうときに食べるんでしょうか?
一般的には、朝ごはんに食べますね。場合によっては昼や夜に食べることもありますが。
私たちも、よく作って食べていますよ。
先ほどシャールルさんは「全然料理をしない」とおっしゃていましたので、いつもはズニータさんが作られるんですか?
そうですね、私は卵料理をちょっとするぐらいで……。ただ、うちの妻は料理が上手いんですよ! 義母も太鼓判を押してますから、間違いないです。
楽しみです!
まずは買い物
というわけで、ナシレマを作るべく、まずは食材の買い出しから始めよう。
やってきたのは、こちら。
【ボンゴバザール】
埼玉県三郷市にある、ハラル(※)スーパーマーケット。ハラル肉、冷凍魚、スパイス、豆や米などを直輸入で販売しており、パキスタン、マレーシア、トルコなど様々な国籍の人が利用している。
※ハラル……イスラム法で食べることを許されているものを指す(マレーシアの国教はイスラム教)
普段からこちらで買い物をしているんですか?
そうですね。家からだと少し遠いので、週に1度ぐらいのペースで来て、まとめ買いをするようにしています。
日本のスーパーには行かないんですか?
やっぱり日本のスーパーだとハラルの食品が無いので、難しい部分がありますね。
なるほど……。たしか、豚肉やアルコールがNGなんですよね。
はい。ただ、牛肉や鶏肉でも、イスラム法に従った、と畜・加工を行ったもののみがハラルになります。
あと、スナック菓子やみりんなんかも気を付ける必要があるんですよ。
え、そうなんですか! あ、でも確かに、みりんはアルコールですもんね。スナック菓子はなぜでしょう?
動物性の油脂が使われていたり、乳化剤が使われていたりしますよね。そういったものがハラム(イスラム法で禁じられたもの)に該当するんですよ。
なるほど……。全然知りませんでした。知れて良かったです。
ただ、どこまで厳しく従うかは、人によって違いますけどね。
では、さっそく店内へ
※お店に許可を得て撮影
店内は、一般的な日本のスーパーと遜色ないほどに広々としている。客層は、日本人と外国人が1:1といった様子。
野菜コーナー
まずはこれを買いましょう。
えっと……“レモングラス”?
はい、ハーブの一種です。トムヤムクンとかにも使われてますね。
続いてはこちらを……。
なんですか? 球根?
シャロットです。玉ねぎの一種ですね。
1つ1つは、ずいぶん小ぶりですね……。にんにくより小さいくらい。
マレーシアでは、日本の玉ねぎのような大きいものはあまりなくて、基本的にこのシャロットを食べるんですよ。でも、手に入らなければ普通の玉ねぎで代用しても大丈夫です。ほとんど同じなので。
見慣れた野菜も売っている。
これは、何でしょうか……?
奥がドリアンで、手前がバナナの花ですね。
ドリアンは知ってますが、バナナの花……? 初めて聞きます。
アメフトボールのような形とサイズ。
文字通り、バナナの木がつける花のつぼみです。生で食べたり、カレーに入れたり、いろいろな使い方ができるんですよ。
味の想像がまったくつきません。というか、この時点で知らないものばかりで楽しいですね、ボンゴバザール。
【野菜コーナーで買ったもの】
・レモングラス 1袋
・シャロット 1袋
・きゅうり 3本
・生姜 1袋
・にんにく 1袋
・唐辛子 1袋
生鮮食品コーナー
次はお肉ですね。ナシレマに添える鶏肉を買いましょう。
あ!
ちゃんと、ハラルマークがついてますね。
中には、ハラルではないものもありますよ、これとか。
「NON HALAL」の文字が。
本当だ。ちゃんと区別されてるんですね。
あ、これとか、日本にはあまり無い食材ではないですか?
え、どれですか?
ティラピアという魚です。
めちゃくちゃ凶暴なやつ?
それはピラニアですね。ティラピアは、東南アジアでは一般的に食べられている淡水魚で、さっぱりしてて美味しいですよ。
【生鮮食品コーナーで買ったもの】
・鶏もも肉 700g
・卵 1パック
冷凍食品・加工食品
次は冷凍食品ですね。
当たり前なんですけど、各国それぞれ冷凍食品ってあるんですね。
今回必要なのは、パンダナスの葉とカフィアライムの葉です。
??? 何と何???
パンダナスの葉
カフィアライムの葉
あ、そうこれ! 東南アジア料理の最大の謎って、こういう葉っぱ系の食材なんですよね! 日本の一般的なスーパーにはまず売ってないですし、よしんば買えたとして使い方が見当もつかないんですよ。これ、どういうものなんですか?
どういうもの、と言われましても「パンダナスの葉です」としか……。
パッケージにも加熱して食べろとしか書いていない。
どう使うかは、実際に料理するときに説明しますね。
うおお、気になります……!
缶詰や調味料のコーナーへ。
あとはココナッツミルクですね。
ココナッツミルクって、グリーンカレーとか食べてて「ココナッツミルクの味だ」と思うことはあっても、現物を見る機会はあんまり無いので新鮮です。缶で売ってるんだ……。
そうですね。あとは冷凍で売ってることもありますよ。
【冷凍食品・加工食品の棚で買ったもの】
・パンダナスの葉 1袋
・カフィアライムの葉 1袋
・ココナッツミルク 400ml 1缶
・カシューナッツ(本来はピーナッツが望ましい)
・ターメリックパウダー
米
最後はライスですね。
何度も言うようですが、見慣れないものが多いです。タイ米とかジャスミンライスとか……。
目当てのものは、こちらです!
バスマティライス……? 初めて聞きました。
よく見てみてください。
一粒一粒が細長いタイプのやつだ。
日本のお米は、炊くとしっかり粘り気が出ますよね。このバスマティライスは、サラサラしていて、炊いてもお互いにくっつかないのが特徴なんです。
ほうほう……。普通に炊飯器で炊けるんですよね?
もちろんです!
【米コーナーで買ったもの】
・バスマティライス 1袋
購入完了!
これで、必要なものは全部そろいました!
やったー! 知らないものばかりで、どう調理するのか楽しみです。
ちなみにボンゴバザールにはオンラインショップもあるので、埼玉まで行けないという方は利用してみてください。
なるほど、オンラインでピラニアが買えるかもしれないんですね。
ティラピアです。
料理開始!
それでは、ここからは都内のスタジオに移動して、実際にナシレマを作っていこう。
あらためて、必要な食材はこちら。
食材一覧(6皿分。作りたい量に応じて増減してください)
・バスマティライス(3合)
・ココナッツミルク 1缶(400ml)
・パンダナスの葉(2~3枚)
・カフィアライムの葉(4枚)
・生姜 1つ
・にんにく 2~3カケ
・レモングラス 3本
・シャロット 2つ
・きゅうり 1~2本
・唐辛子 1~2本
・卵 6個
・ナッツ類 適量
・鶏もも肉 700g
・ターメリックパウダー
・塩
・味の素
・サラダ油
調理器具一覧
・炊飯器
・ミキサー
・フライパン×2
・包丁
・まな板
・スプーン(計量用)
・ボウル
・缶切り(ココナッツミルク用)
ということで、いろいろ準備しましたが、まずは何からやりましょうか。
時間のかかるお米からいきましょう!
※レシピだけ見たい人は、記事の最後のまとめをご覧ください。
STEP 1: 米を炊く
まずはバスマティライスを用意しましょう。今日は6皿分なので、3合炊きましょうか。
了解です! 普通の炊飯器でいいんですね。
3合量る
香りはしないんですね。
香りが無いのが、バスマティライスの特徴の1つです。そこがジャスミンライスなんかとは違うところですね。
米を洗う
めちゃくちゃサラサラしてます。炊く前から少し柔らかくて、日本のお米を洗うときのジャリジャリ感は一切ないですね。
炊きあがったお米も、サラサラなんですよ。
水は少し多めに入れるのがポイントです。さらに、ここに香りづけの食材を加えます。
生姜を半欠けほど、みじん切りにして加え、混ぜる。
これも入れます。
出た! パンダナスの葉! ここで使うんですね。
2枚ほど使いましょう!
なんか甘い香りがしますね。東南アジア料理からする謎の香りの1つだ……。これだったのか……。
炊飯器の中で浮かないように、キュッと結んで入れます。
これでOKです! 炊飯器のスイッチを押しましょう!
あれ? ナシレマってココナッツミルクを入れて炊くっておっしゃってませんでしたっけ?
ココナッツミルクは最初からではなく途中で入れるんです。炊飯器の表示が残り10分になったら、入れましょう。
なるほど。じゃあその時のためにココナッツミルクの缶を開けてみますね。
なんだこれ! 固形?
冬だと、寒さで中の油分が固まって、こうなっちゃうんですよねぇ。スプーンでかき混ぜて解きほぐしましょう。
スプーンでかき混ぜると、だんだん液体になっていく
少し流動性ができたら、ボウルに開けてかき混ぜる。完全に液体になるまで
半分に分けるんですね。
1缶で400mlあるので、半分をお米用に分けて、残りの半分はおかずで使います。
お米で使う方に、塩を加える。計量は特にせず、味見をしながら適量にしていくという。
ここで入れる塩がそのままご飯の味付けになるので、ちゃんと味がつくまで入れます。
ファサッ、ファサッ、ファサッぐらいです。皆さん参考にしてください。
STEP2:チキンルンダンを作る
お米が炊けるまでの間におかずを作りましょう! 今日はチキンルンダンを作ります。
チキン南蛮?
ルンダンです。これもマレーシアの代表的な料理で、お肉をココナッツミルクとスパイスでじっくり煮込んだ料理のことなんですよ。
……ん? 今日は『ナシレマ』を作るんですよね? ルンダンはナシレマの一部?
うーん……。厳密には少し違いますね。ナシレマは、ナシ(ご飯)レマ(オイリー/クリーミー)という意味で、ココナッツの脂で炊いたご飯のことを指すんです。一般的にはそこに、サンバルというチリソースや、イカンビリスというアンチョビのフライを乗せて食べるんです。
なるほど、ナシってご飯って意味だったんですね。ナシゴレンのナシもつまりご飯だったと。
そうです! ゴレンは「フライ」という意味なので、炒めたご飯という意味になります。ミーゴレンだと、炒めた麺ですね。
なるほどー!
話を戻すと、ナシレマには様々なおかずを付けて食べるのが一般的なので、今日はその1バージョンとして、チキンルンダンを乗せてみましょう。
まずは、チキンを切り分けていく。サイズの目安は、1口大というよりは、少し大きめ。ファミチキくらいの大きさにする。(セブンイレブン派の方はななチキ、ローソン派の方はLチキを思い浮かべてください)
いいですね。そしたら、一緒に煮込む香辛料の準備をしましょう。今回は、レモングラス、シャロット、ニンニク、生姜、唐辛子を使います。
お、ここでレモングラスが登場するんですね!
5㎜幅ぐらいの輪切りにしてください。あとでミキサーにかけるんで、適当で大丈夫です。
切ってる感触はちょっと固い長ネギって感じですね。あとめっちゃ爽やかな香りがする。
レモンみたいな香りがするので、レモングラスと呼ばれるんです。ちなみにレモンとはまったく別の植物です。
切れた
次はシャロットです。
えっと、確かちっちゃい玉ねぎでしたね。
シャロットは2つほど使う。サイズと色以外は、固さや匂いなど、ほぼ玉ねぎと変わらない。最寄りのスーパーにシャロットが無ければ、玉ねぎを小さく切って代用するのがいいだろう
通常の玉ねぎと同様、皮をむいてから切る。こちらもミキサーにかけられる程度に小さくすればOK
さらにニンニク2かけ、生姜(米を炊くときに使った残り半分)、唐辛子を、それぞれ粗みじんにしてください
唐辛子は1本だけでいいんですか?
もっと入れてもいいですよ! 辛いのがお好きなら。
1本にしましょう。
具材がそろった。これをミキサーにかけてペースト状にする
ここで、ターメリックパウダーを入れます。この量なら、スプーン1.5杯分くらいですかね。
ターメリックパウダーは、味じゃなくて黄色い色を出すために入れてるんです。入れ過ぎちゃうと、味にも影響が出て、少し苦くなってしまうので注意してくださいね。
へー、てっきり味のために入れてるのかと思ってました!
最後に、水と塩を加えます
材料がひたひたになるくらいの水、さらに塩を少々入れて―
スイッチオン!
こうなった
いい感じです! では、チキンを焼いていきましょう。
フライパンに油を敷いて熱し、鶏肉を皮目を下に並べる
焼き色がついたらひっくり返して、両面色が変わるまで焼く
両面焼き色がついたところで、ペースト状になった具材を加えて軽く混ぜ―
取り置きしてあったココナッツミルク200mlを加えて、さらに混ぜる
こうなった
いい感じです! 最後に、香りづけにカフィアライムの葉を加えます。
お! 使いどころが謎だった葉っぱその2ですね!
4枚ほど使う
「ライム」の名がつく通り、爽やかな香り
細かく刻んで―
そのまま鶏肉に加えて、一緒に煮る。風味がついて味わいが豊かになるらしい。
これで準備は完了だ。
弱めの中火で、適度に水分が飛ぶまでじっくり煮る。
煮えるのを待つ間、少しズニータさんとシャールルさんについて聞いてみることにした。
2人が日本に来た経緯について、聞いてもいいですか?
5年前に日本に来たんですが、直接のきっかけは、私の仕事ですね。
ほうほう。なぜ、日本で働くことを選んだんでしょう?
もともと学生時代に日本に留学していた経緯があって、日本に来たい思いがあったんです。
私の場合は学生時代、彼(シャールルさん)に招かれて一度日本に来たことがありました。そのときが初めての日本だったのですが、日本の文化や、日本人のマナーの良さをすごく好きになって。
ほう。ということは、学生時代からお付き合いされてたんですね!
ズニータさんは日本の文化が気に入り、日本文化を広める活動をSNSで展開している
STEP3:付け合わせを用意
そうこう言ってるうちに、炊飯器の表示が残り10分に――
そろそろココナッツミルクを入れましょうか!
ふたを開けて、塩入りのココナッツミルク200mlを投入。よく混ぜる。
炊飯器のふたを開けると、ふわっと良い香りがします。日本人のボキャブラリーでは形容しがたいんですが、東南アジア料理店に行ったときに嗅ぐ匂いですね。
これはパンダナスの葉の香りですね! さて、あとは米の炊きあがりと、ルンダンが煮詰まるまでに付け合わせを作りましょう!
付け合わせ……。まだ使ってない食材は、卵、ナッツ、きゅうりですね。
はい、まずは卵から行きましょうか。一般的にはゆで卵を付けることが多いんですが、今日はサクッとできる目玉焼きにしましょう。
了解です! あ、そういえば……
冒頭の会話
卵料理ということで、目玉焼きはシャールルさんにお願いしていいでしょうか!?
目玉焼きならお任せください! まずはフライパンに多めの油を入れて、そこに卵を……
あ。
あ。
……。
まあ、腹に入れば一緒です!
今度はうまくいきました!
裏っ返して反対側にもしっかり火を通す。
両面焼くタイプですね。焼き方で言うと、オーバーミディアムってやつでしょうか。
そうですね! でもここは完全にお好みで良いと思います。
では、彼が卵を焼いてくれている間に、他の付け合わせもそろえましょう!
きゅうりを適当なサイズにカットして……
ナッツを袋から出し……
付け合わせの準備完了!
ここで、ご飯も炊きあがった。
チキンルンダンの様子はというと……
適度に水分が飛んで、鶏肉の厚い部分にもしっかり火が通ったようだ。
良い感じですね! 最後に少し、味を調えます。
味の素をファサッと入れて、混ぜながら全体に行きわたらせる。
味見をしてみて、薄かったら少し塩を加えて、好みの味にする。(ご飯にも塩を入れているので、味は濃すぎない方がベター)
これで完成です! 盛り付けて食べましょう!
やったー! 香草とかスパイスとか使って料理すると、香りに食欲が刺激されてめちゃくちゃお腹すきますね……。
STEP4:盛り付け
盛り付けには、平らで大きめの皿を用意する。
まずは、お椀にご飯を盛る。ココナッツミルクで炊いたバスマティライスは、パラパラしていて、しゃもじがサクサク通る。
お椀いっぱいに持ったご飯を……
こう!
きれいなドーム状に盛り付けることができた。
さらに、チキンルンダン、フライドエッグ、きゅうり、ナッツを盛り付け……
ナシレマ、完成~~~~~~!!!!!!!
実食!
というわけで、早速いただきます。
マレーシアでは箸やスプーンを使わず右手で食べるのが一般的だというが、慣れないので今日はスプーンを使う。
店の味。
当たり前だが、完全に東南アジア料理店で食べる本格的な味で思わず笑ってしまった。調理過程からガッツリかかわった分、不思議な感動がある。
ご飯は、グリーンカレーのようにココナッツミルクの風味が強いのかと思いきや、意外とそんなことはなく、ココナッツミルク感は控えめだ。パンダナスの葉と生姜の風味でさっぱりしていて、適度に塩気があるので、おかずが無くてもモリモリ食べられる。
チキンルンダンも、ミキサーにかけたスパイスの香りや風味が、長時間煮込んだことでしっかり鶏肉に染み込んでいて、口に入れるとうまみがジュワっと広がる。夏の暑い日で食欲が落ちていても、ぺろりと食べられそうな味だ。
付け合わせもどれも、絶妙にマッチして、味にあきることがない。
めちゃくちゃ最高です。お二人の感想はいかがでしょうか? いつもご家庭で食べてるものと、変わらない味にできたでしょうか?
ばっちりです! とても美味しいですよ。
うまくできましたね、良かったです!
口当たりがサッパリしてるので、ぺろりと食べられます!
完食
ちなみにお二人は、コロナ禍でマレーシアには……?
もう3年ほど帰れてないですね。
あら……。それは寂しいですね……。
落ち着いたら、すぐに一度帰りたいです。家族にも会いたいですし、何といってもマレーシア料理が恋しいです(笑)
やっぱ違いますか、本場で食べると。
それはぜひ、マレーシアまでお越しになって確かめてみてください!
コロナ明けたら、マレーシア行きます!!! ピラニアも食べたいですし!
ティラピアです。
今回作った料理のレシピまとめ
食材一覧(6皿分。作りたい量に応じて増減してください)
・バスマティライス(3合)
・ココナッツミルク 1缶(400ml)
・パンダナスの葉(2~3枚)
・カフィアライムの葉(4枚)
・生姜 1つ
・にんにく 2~3カケ
・レモングラス 3本
・シャロット 2つ
・きゅうり 1~2本
・唐辛子 1~2本
・卵 6個
・ナッツ類 適量
・鶏もも肉 700g
・ターメリックパウダー
・塩
・味の素
・サラダ油
1.バスマティライス3合を洗って、少し多めの水で炊飯器にセット。結んだパンダナスの葉2~3枚と、刻んだ生姜1かけを入れて、炊飯。
2.レモングラス、シャロット、にんにく、生姜、唐辛子を細かく刻む。ターメリックパウダー大さじ1.5、ひたひたになるくらいの水を入れて、ミキサーにかける。
3.鶏モモ肉をファミチキサイズに切り、油を熱したフライパンで両面焼き色をつける。2で混ぜた香辛料、ココナッツミルク200ml、刻んだカフィアライムの葉を入れて、煮込む。
4.別のフライパンで、フライドエッグを作る。(焼き方はお好み)
5.ココナッツミルク200mlに味見をして塩気が出るぐらいに塩を入れる。炊飯が残り10分になったら、炊飯器に入れてかき混ぜる。
6.チキンルンダンの水分が飛んだら、味の素、塩で味を調える。
7.炊きあがったご飯、チキンルンダン、フライドエッグ、輪切りにしたきゅうり、ナッツを皿に盛り付けて完成。
■ボンゴバザール(オンラインストアもあり)
https://www.bongobazar.info/ja.html
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