以前ジモコロ編集部で「ひとり旅するならどこ行きたい?」という会議を開催しました。
僕は石川さゆりの名曲『津軽海峡・冬景色』を久しぶりに聞いて感動したので、青森の「津軽海峡」と、そして歌詞に出てくる「竜飛岬」を見に行きたい、と発言したわけですが……
実際に青森にひとり旅してきたのでレポートします。だって本当に見たかったから……
もくじ
▼竜飛岬
▼青森駅周辺観光
・長尾中華そば(津軽ラーメンの店)
・青函連絡船メモリアルシップ
・ワ・ラッセ(ねぶた祭りのねぶたを展示してる)
・アスパム(お土産屋のショッピングモール的なとこ)
・お食事処おさない(安くておいしい青森郷土料理)
・街ぶら(スーパーマエダとか)
※この記事は石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』を聞きながらお読みください
青森の竜飛岬から津軽海峡・冬景色を見る旅
♪前奏 24秒
♪上野発の夜行列車……
……は、2016年を最後に運行されていないので、普通に新幹線で向かいます。※正確には「北に向かう夜行列車」が運行されていません
新幹線だと「上野駅」から、竜飛岬への最寄り駅である「奥津軽いまべつ駅」まで一本で行けます。所要時間は3時間半くらい
遠く遠く、北に向かう列車にただ一人……つらかった事や悲しかったことを思い返すためには、3時間半という長い時間が必要なのかもしれません
なお僕はNetflixやAmazonプライムビデオで山ほどアニメを見て過ごしました
今期のアニメだと『魔法少女にあこがれて』がエロくて最高だなーなどとニヤけていたら、いつの間にか車窓からの景色が銀世界に変わっていました
ということはそろそろ…………?
奥津軽いまべつ駅に―
とうちゃk…………って雪エグ~~~!!!!!!
この日はガンガンに雪が降ったり突然快晴になったりと変な天候でした。関西人なのであまり雪を見たことなくて、この時点でかなりテンション上がってしまいました
ここから乗合タクシーで45分(500円)走ると―
竜飛岬灯台のすぐ手前に、『津軽海峡・冬景色』の歌謡碑があります。
「風の岬」と書かれている通り、強風がハンパないので、風を通さない服装を心がけましょう
なお、竜飛岬は他にも龍飛崎(たっぴざき)、竜飛崎、龍飛岬など色んな表記があるのですが、この記事では歌にならって「竜飛岬(たっぴみさき)」で統一します
歌謡碑には赤いボタンがついててこれを押すと―
※音量注意
気が弱い人なら即死するレベルの音量で『津軽海峡・冬景色』が流れます。しかも、歌っているのは石川さゆりさん本人なんですが、「竜飛岬」という単語が出てくる二番からスタートするという変わったバージョン。
『津軽海峡・冬景色』の豆知識
歌詞に「青森駅は~~」「あれが竜飛岬」という単語が出てくるので青森の歌と思われがちですが……この歌の主人公は北海道出身で、恋に敗れ傷心のまま青函連絡船で北海道に帰る(その船上から竜飛岬が見えた)、という内容なので、実は青森県は通過するだけです
なお、この歌謡碑を見に来た観光客は100%の確率でボタンを押すので、周辺は突発的に大音量が流れる無法地帯と化していました
ではさっそく竜飛岬の灯台あたりまで登って、津軽海峡・冬景色を見てみましょう!
これが…………
竜飛岬から見る、津軽海峡・冬景色じゃ~~~!!!!!
かなりの断崖絶壁で見晴らしが良いですね! なんて美しい光景だろう……
遥か彼方に北海道の大地が見える……!!!
北の果てでひとり津軽海峡の冬景色を望めば……あの歌のように打ちひしがれて故郷に帰った者の切なさや、つらいこと、悲しいこと、人生の出会いと別れ、そういったものが心中に沸き起こるはず
それが知りたくて、こんなところまで来ちまったな……
さあ一体、自分の胸にどういう感情や思い出が去来するのか?
さっむーーーーーwwwwwww
いや寒、え、マジで? なにこれウケるwwwww 風エグ~~~www
さむさむさむさっっっっむ~~~~~~~~wwwwww
ありがとうございました
青森駅周辺を観光しよう
十分満足したのでもう帰ってもよかったのですが、せっかくなので青森駅周辺を観光します
長尾中華そば
とりあえず寒いからラーメン食べよーっと
駅から徒歩5分の「長尾中華そば」は、青森特有の津軽ラーメン(魚介出汁が特徴)が食べられるチェーン店
うっっっまーーーー!!!!!
なにこれめちゃめちゃおいしい!!!
濃い!!! 魚介出汁の味が濃い!!! それを引き締めるように醤油がビシッと効いてますね。うまい! 麺もチャーシューもメンマもおいしいけど、出汁がとにかく濃厚で身体に染みる~!!
最後に、この濃厚な出汁をごはんにかけて食べるのがまた最高。ちなみにライス無料。すごい。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
おなかもいっぱいになったし、駅から5分くらいのところにある『青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸』でも見に行くか……
青函連絡船は1988年の青函トンネル開通と同時に通常運航が終了。このメモリアルシップは、実際に使われていた船をほぼ当時の状態のまま保存し、中を見学できるようになっています。
写真だとわかりにくいですが、ムチャクチャでかいです。だって鉄道車両を丸ごと乗せて北海道まで運んでたから
見学料金は大人510円(詳しくは→公式HP)
ではさっそく見ていきましょう!
※この帽子と上着は無料で借りれて記念撮影できます
中はこんな感じ。当時のまま船内を見学できますって言うからもっと質実剛健なものをイメージしていましたが……客室(?)にあたる部分に関しては、当時の連絡船や青森駅の様子が人形で再現されていました
「寒いから」という理由なのでしょうけど、子どもの人形 ほっぺが全部赤くてかわいい
ん? 誰かこっちを見……
首こわ!
艦橋。かっこいい~! 北北西に進路を取れ~!!
腕が寄生獣みたいな船員さんがいました
艦橋からは青森港が一望できます。駅から数分でこの光景……なんていい街だ
船底の貨物を乗せるとこはこんな感じ。
この光景、PS2の名作ホラゲー『SIREN2』を思い出すな~「中島くん? 倫子? みんなどこ~?」
鉄道車両が丸ごと格納されてます。しかもこれ一本じゃなくて他に何本も並んでました。青函連絡船がいかに巨大かイメージできたでしょうか?
電車ごと北海道に運んじゃおうぜっていう発想すごい
『青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸』、めちゃめちゃ良かったのでおすすめです
ねぶたの家 ワ・ラッセ
八甲田丸の受付のお姉さんに観光スポットを聞いたら、『ねぶたの家 ワ・ラッセ』という施設を教えてくれたので行ってみます
!!??
なるほど、青森ねぶた祭で優秀賞とかを獲ったねぶたを、体育館みたいな広いスペースにずらーっと展示してあるのか。思ってたより巨大で極彩色でかっこいいなー!
地域の祭りとか人混みが苦手なので、こうして落ち着いてゆっくりねぶたを見れるのって嬉しい。
青森県観光物産館アスパム
青森駅周辺の観光スポットその2『青森県観光物産館アスパム』
ショッピングモールが丸ごとお土産屋みたいになってる感じの施設。ソフトクリームとか売ってておいしかったですね。
帰り際に駅で慌てておみやげ買うのはダルいので、こういう施設でまとめといてくれたら助かるな~。実際、探しやすいし比較しやすかったです
なお、ここで買ったものも含めて、青森のおみやげは別の記事で食べてみるつもりなのでお楽しみに!
おみやげをいっぱい買ってしまったので、予約してたビジネスホテルにチェックインして荷物を置きます
ひとり旅だと高級旅館より、こういうビジネスホテルの方が落ち着くんだよな……
快適~~~!
人付き合いが苦手なので、ビジホのように「こっちから何か言うまでほったらかしてくれる」のが一番落ち着く……
お食事処おさない
夕食は乗合タクシーの運転手さんに教えてもらった『おさない』という食堂へ。ここは地元の人も普通に行くような、安くてうまくて青森の郷土料理が食べられる店なんだって。青森駅から徒歩2分くらいです
「できるだけ青森っぽいやつ食べたいです」と店員さんにお願いして出てきたのがこれ
やばっ!うまそう~~~!!!!
実際ウメェーーーwwww
ひらめの刺身、食感がぷりぷりコリコリで最高~~!!
ほたて貝焼きみそ
ゴロンゴロンほたてが入ってる~~~!!!それを玉子でふんわりとじてまろやかな口当たり……そしててっぺんにウニが乗ってるという贅沢っぷり(贅沢といっても900円でした)
うま~~~!!!下にたまった汁が、ほたて凝縮濃厚スープって感じになってて、全部飲み干してしまいました
たらのじゃっぱ汁
たらのアラが入った汁。寒い外から店に入ってきて、このあったけ~~~汁めちゃめちゃホッとするな。たらの出汁がギュンギュンに溢れかえってて良かったです
さすが地元をよく知るタクシー運転手さんおすすめの店……マジで安くておいしかったです!!(全部合わせて2200円くらいだった)
青森を散策する
すっかり日も暮れたので青森の街をブラブラ散歩しましょう
僕、グルメにも温泉にも高級な宿にもあまり興味がないのですが、こうやって知らない街を歩くのがめちゃめちゃ好きなんです
駅前でたくさん見かけたよく知らないキャラクター
青森の人にとっては馴染みのキャラなんだろなーと違和感を楽しんだり……逆に、知ってる全国チェーンの店を見かけるとなぜかホッとしたり
こういうなんでもない道を歩きながら、「もしこの街に住んでたら、毎朝この高架をくぐって通勤してたんだろうなー」とか妄想するの楽しい
一応登山靴を履いて行ったんですが、雪で足元がつるつる滑る。なのに地元民と思われる女子高生は革のローファーで普通に歩いてたりしてすごい。歩き方にコツがあるのかな?
知らん町の知らんスーパー良いよな~
調べてみると青森県の地域密着型スーパーマーケット・マエダというらしいです
あーやばい楽しい。知らない町の知らない人々の“生活”を感じるの楽しい! ぶらぶら歩く時間って、旅で一番好きな時間かも
見たことねーお菓子売ってたから買った。南部煎餅のアレンジ菓子みたいなので、青森では定番のお菓子なのでしょう
ぶらぶらしながら食べよーっと。まあこういうの大体おいしくないんだけどね
サクッ
うまいじゃん……!!!
この後はホテルに戻ってDMMで動画をみたりして、翌朝早朝に朝食も摂らず帰っただけなので特に書くことはありません。最高のひとり旅でした!!!!!!
なんか急に終わりましたけど、ひとり旅ってこんなもんだから。オチとかないから
まとめ
というわけで今回は、青森県の津軽海峡・冬景色を見るひとり旅をお送りしました。
雄大な景色と広い海を見ながら、身を切るような寒さの中にひとりで居ると、やっぱり思うところありましたねー。人生の後半、こんなところまで来ちゃったな……っていう最果て感が最高でした。
交通費・食事・宿・施設利用、全てひっくるめての予算は大体5万5000円くらい(おみやげ代別)
料理もおいしかったし、みなさんもぜひ行ってみてくださいね、青森!
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