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パソコンスペック(PCスペック)とは
パソコンスペックとはCPUやグラフィックボードやメモリやストレージやマザーボードなど単体ごとや、パソコン自体の性能をあらわすものとなります。
この記事では、パソコンのスペックの確認方法から、CPUやグラフィックボードやメモリなどの主要なパーツの個別のスペックについてご紹介します。
もくじ
パソコンスペック(PCスペック)とはどのようなものか
パソコンの「スペック」という単語は「Specification:仕様」を短縮したものとなります。
主にパソコンのハードウェアの性能を指すことが多いですが、ハードウェアと対応するソフトウェアやOSまでを含む場合もあります。
パソコンのスペックを確認することで、パソコンの処理能力や、どのような処理に向いているのか、パーツの交換の際には、どのパーツを交換すると処理能力が上がるかなどの確認が可能となります。
パソコンスペック(PCスペック)の確認手順
パソコンスペックの中で「CPU」「グラフィックボード」「メモリ」「SSDやHDD」は「タスクマネージャー」で確認することができます。
次の章からタスクマネージャーでのパソコンスペックの確認手順を紹介していきます。
タスクマネージャーでのパソコンスペック確認手順
タスクマネージャーでのパソコンスペック確認手順は以下の流れとなります。
デスクトップウィンドウ下部「タスクバーの何も表示されていない部分」を「右クリック」します。
表示されたショートカットメニューから「タスクマネージャー」をクリックします。
タスクマネージャーが起動したら「パフォーマンス」のタブをクリックすることで、パソコンのスペックが確認できます。
※初めて起動した場合は簡易表示になっているので、下部にある「詳細」ボタンをクリックし「詳細表示」に切り替えます。
タスクマネージャーのパソコンスペックは項目ごとに分かれています。
確認したい項目ごとにクリックしていくことで、パソコンスペックが確認できます。
- CPU:「CPU」の項目をクリック
- グラフィックボード:「GPU」の項目をクリック
- メモリ:「メモリ」の項目をクリック
- SSDやHDD:「ディスク」の項目をクリック
次の章から各パソコンスペックについて詳しく紹介していきます。
パソコンスペック(PCスペック)「CPU」
パソコンスペックで、最も性能に影響を及ぼすパーツがCPU(セントラルプロセッシングユニット)となります。
CPUのスペックの中で確認すべきポイントを紹介していきます。
「CPU」のコア数、スレッド数
CPUには内部に「コア」と呼ばれる部分が存在しコアが動作する速度はギガヘルツ(GHz)で表します。
物理的なコアの数と基本的な性能を表す部分の「コア」での処理をさらに効率化するために「スレッド」という単位もあります。
同じ性能のコアを使用している場合は、1コアに対して1スレッドのCPUよりも、1コアに対して2スレッドのCPUの方が高性能となります。
「CPU」のキャッシュ容量
効率よくデータをやり取りするために一時的にCPUでデータを保存する機能です。
「キャッシュ容量」に関しては、同じ世代のCPUで比べた場合、キャッシュ容量の多い方が処理の効率が上がります。
CPUの製品については以下のページをご確認ください。
パソコンスペック(PCスペック)「グラフィックボード」
パソコンスペックにあるグラフィックボードは、映像処理と映像出力を行う仕様と性能となります。
グラフィックボードは物理的にパーツが分かれているPCパーツのグラフィックボードと、CPUに内蔵される内蔵グラフィックの場合もあり、こちらもグラフィックボードと呼ぶことがあります。
グラフィックボードの処理はグラフィックボード自体の演算処理装置であるGPU(グラフィックプロセッシングユニット)が行います。
パソコンスペックの中で、映像処理を行うグラフィックボードは3Dゲームをプレイする時に影響が大きいパーツとなります。
ゲーミングPC用のグラフィックボードには主に「NVIDIA GeForce シリーズ」と「AMD Radeon シリーズ」があり、世代やシリーズが分かれています。
同じ世代ならば、型番の数字が大きいものが基本的には高性能となっています。
複数の画面や高解像度でゲームをプレイしたい場合は「グラフィックメモリ」の容量が多い方が快適な傾向があります。
グラフィックメモリはグラフィックボードごとに決まっていて、後から追加ができません。
基本的に高性能なグラフィックボードは大容量のグラフィックメモリが搭載されています。
一部のゲームによっては「グラフィックメモリの容量が~GB以上」というように、具体的にグラフィックメモリの容量も推奨条件に記載している場合もあります。
パソコンスペックの中で、映像出力機能として何台のディスプレイが接続可能かという点は用途によっては重要となります。
接続したいモニターの台数が決まっている場合は、グラフィックボードの接続端子の仕様を確認してみましょう。
グラフィックボードの性能を比べたい時は「グラフィックボード性能比較ページ」が便利です。
グラフィックボードの製品については以下のページをご確認ください。
パソコンスペック(PCスペック)「メインメモリ」
パソコンスペックでメインメモリや単に「メモリ」と呼ばれるパーツです。
パソコンスペックを見た時に4GB、8GB、16GBなどと記載されることが多い傾向があります。
メインメモリの最大容量には、パソコンの機種やマザーボードによって搭載できる容量や、物理的に挿せる枚数が決まっています。
最大容量は商品ページや、搭載するマザーボードの仕様、OSのバージョンによっても制限があります。
メインメモリには容量の他にも速度を表す動作クロック(MHz)「メガヘルツ」で表すものがあります。
CPU内蔵グラフィックスを使用する場合にはメインメモリがグラフィックメモリの役割を果たします。
そのため、メインメモリの動作クロックが高ければ高いほどフレームレートが高くなります。
パソコン全体のスペックにおいては、メインメモリの容量が足りないと、動作が遅くなってしまう傾向があり、メモリのスペックは速度より、容量が重視されます。
メモリの製品については以下のページをご確認ください。
パソコンスペック(PCスペック)「ストレージ:SSD、HDD」
パソコンスペックでSSDやHDDと記載されているものは「ストレージ」と表現されます。
ストレージは「Storage:保管庫」という意味があります。
最近は、データを保管するデバイスやPCパーツの総称として「ストレージ」という表現をするようになりました。
パソコン内蔵のストレージの代表的な例は、SSDと言われるフラッシュメモリを使用した高速なデータ転送の可能なストレージとなります。
他にも大容量のデータ保管や、長期保存にも向いているHDD(Hard Disc Drive)や、小型のパソコンの組み込み向けに使用されるEMMc(Embedded MultiMediaCard)「Embedded:埋め込み」というフラッシュメモリを使用するストレージも存在します。
ストレージは、データ転送速度が高速であるほど容量あたりの値段が高くなりやすい傾向があります。
ストレージの中でもSSDはデータ転送速度の速さから注目され、現在発売されているパソコンでも多く採用されています。
SSDとひとまとめにしても、接続端子の形状や外観のサイズもさまざまで、多くの種類の製品が存在します。
SSDの内部接続方法はSATAなどの従来からの方法で接続する方法や、高速なデータ転送が可能な、CPUと直接データをやりとりするタイプのNVMe(Non-Volatile Memory Express)「Non-Volatil:不揮発性、電源がOFFになっても記憶が消えない意味」で接続する方法があります。
転送速度は1秒間に通信するデータ量の単位のBitを用いた「Mbit/s(メガビット毎秒:megabits per second)」や「Gbit/s(ギガビット毎秒:gigabits per second)」という単位で表す場合と、1秒間で転送できるデータ容量の単位のByteを用いた「MB/s(メガバイト毎秒:megabytes per second)」や「GB/s(ギガバイト毎秒:gigabytes per second)」で表す場合があります。
それぞれ数字が大きい方がより高速なデータ転送が可能となっています。
パソコンスペック(PCスペック)「マザーボード」
パソコンスペックにおいて、マザーボードはスペック性能を数値化することが難しいパーツとなります。
マザーボードのスペック自体をパソコン上の数値の一覧などで確認する項目は存在しません。
「パーツの拡張性」「パーツ同士を組み合わせる選択肢」「オーバークロック可能、不可能」を決めるのがマザーボードと考えてください。
マザーボードの「拡張性」を判断する基準としては、「チップセット」があります。
世代ごとにマザーボードの仕様を決めているもので「チップセット」を中心にマザーボードの対応する機能が確認できます。
「拡張性」に関しては、マザーボード単体だけでなく、どのCPUと組み合わせるかによっても変化する場合があります。
マザーボードのグレードとCPUのグレードによって「拡張性」に関しては確定することが多い傾向があるので、マザーボードとCPUはセットで検討するようにしましょう。
高性能なCPUを選んだ場合には、上位のグレードのチップセットを搭載したマザーボードを組み合わせるほうが「拡張性」「搭載可能なパーツの種類」で問題が発生しにくくなります。
マザーボードの製品については以下のページをご確認ください。
パソコンスペック(PCスペック)「OS」
パソコンスペックにおいてOSも記載される場合が多い傾向があります。
過去にはOSで「64bit版」と「32bit版」がそれぞれ流通していて、使用できるソフトや認識できるメモリ容量への制限があることから、確認の重要項目となっていました。
現在は64Bit版が標準となり、Windowsの「Homeエディション」と「Proエディション」でインストール可能なソフトは変わりません。
128GBを超えるような大容量のメモリを搭載した場合は「Homeエディション」の対応上限が128GBとなっているため、「Proエディション」が必要となります。
OSが必要とするハードウェアの最低スペックが存在するため、その最低スペックを下回る場合にはインストールができなかったり、実際に使用するには困難なレベルで動作が遅くなったりする場合があります。
OSのエディションの確認手順
Windows 10のエディションの確認方法を紹介します。
スタートボタンをクリックします。
表示されたメニューから「設定」をクリックします。
設定ウィンドウの「システム」をクリックします。
左メニュー下部にある「詳細情報(「バージョン情報」の場合もあります)」をクリックします。
詳細情報ウィンドウが表示され、下部にスクロールし「Windowsの仕様」の項目にWindowsのエディションやバージョンが表示されます。
OSの製品については以下のページをご確認ください。
まとめ
パソコンスペックの確認手順を紹介してきました。
パソコンスペックを確認出来るようになると、パソコンを買い替えるなどの再は必要なスペックやりたいことと合っているのかを確認しやすくなります。
また、パーツの増設や交換などを検討する場合には適切なパーツ選びが可能になります。
まずは現在使っているパソコンのスペックをしっかりと確認できるようになると良いでしょう。
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