15年のキャンプ用品企画歴と20年のサウナ歴を活かしたDODの本気のテントサウナ「ウササウナナウ」誕生。
大変お待たせしました! 新企画「#ウササウナナウ」がついに情報大解禁 & 発売開始! 「#ウササウナナウ」、それはDODが提案するサウナシリーズ。 主役となるテントと薪ストーブ(セット販売)をはじめ、サウナ内でくつろぐためのベンチ、外気浴でととのうためのチェア、サウナハットにポンチョ、と大充実のラインナップをずらりと揃えています。
特設ページ:https://www.dod.camp/features/usasaunanow/ 「#ウササウナナウ」の発起人は我らがDODのブランドマネージャー、TERAさん。 15年のキャンプ用品企画歴と20年のサウナ歴を活かした渾身の企画ということで、「テントサウナセット ウササウナナウ」に込めた想いや開発の経緯、こだわりを聞いてきました。
企画担当に聞いてみた
テントサウナ to the people
ついに「#ウササウナナウ」始動ですね!
恥ずかしながら私がサウナにあまり詳しくないので、そもそも、みたいなことも含めて詳しく教えていただきたいです。
まず、「テントサウナセット ウササウナナウ」のコンセプト、“テントサウナ to the people”とはどういうことなのでしょう?
一般の人々に向けたテントサウナ、だね。
ちょ、直訳通りですね。
一般の人々に向けた、とはどういうことでしょう?
テントサウナ体験をもっと気軽にし、その魅力をたくさんの人々に知ってもらうためのテントサウナ、かな。
テントサウナって自前で用意しようと思うとめちゃくちゃ大変なんだよね。
だからそのハードルを下げることを目指して作ったのが「テントサウナセット ウササウナナウ」。
キャンプに慣れているTERAさんでもめちゃくちゃ大変ってことは相当ですね。
でも、もうずいぶん前から結構な頻度でテントサウナされてますよね?
もともとサウナが好きで、サウナ目的で旅に出たり出張の機会を見つけては全国各地のサウナを楽しんでいたんだけど、
どうやらテントと薪ストーブを使って自分でサウナを作れるらしい、と知って挑戦してみたのが7年前くらいかな。
一度体験して、たちまちハマったね。
自分でテントサウナを買っちゃうほどですもんね。
そうそう。あの非日常感、大自然の中でととのえる感覚が最高で。
職業柄テントや薪ストーブの扱いはそれなりにできるし、自分の好きなときに好きな場所でプライベートなアウトドアサウナを楽しめるってのがめちゃくちゃ魅力的で購入したんだ。
前述のとおり準備もめちゃくちゃ大変なんだけどね。
普通のテントや薪ストーブとは違うんですか?
トッキはあまりサウナに行かないらしいけど、サウナ内の温度って何度くらいか知ってる?
う~ん、60℃くらいでしょうか?
いやいや、低くても80℃くらいはあるよ。80~100℃が一般的だね。
テントサウナでもそれを実現するためにはテントは温度を蓄熱させるための断熱性、薪ストーブは超高温やロウリュによる温度変化にも耐えるタフさが必要。
だから素材が分厚くなったりしてテントも薪ストーブもでかくて重くなる。
高温にするために大量の薪を消費するから荷物も多くなる。
これが俺が7年間テントサウナを楽しみつつ、ハードルだと感じていた大変さ。
7年前はサウナも今ほど流行っていなかったし、ましてやテントサウナなんて非常にマイナーなアクティビティだったけど、
近年のアウトドアブーム、サウナブームによってテントサウナもだいぶ知られるようになってきたよね。
そんな今、もっとたくさんの人々にテントサウナを楽しんでもらうべく、キャンプ用品メーカーとして培ってきたノウハウを活かして前述のハードルに全力で向き合い、完成したのが「テントサウナセット ウササウナナウ」なんだ。
その熱い想いが特設ページにある“DODによる本気のサウナシリーズ”の本気に表れているんですね。
コンパクトで熱効率と耐風性も良いドーム型テント
「テントサウナセット ウササウナナウ」はテントと薪ストーブ、そして耐火シートやストーンバスケットなども付いた、これだけでテントサウナができるオールインワンセット。(サウナストーンやCOチェッカーは付属しません) 大充実セットでありながらセット内容すべてをこんなにコンパクトに持ち運ぶことが可能。
それぞれのアイテムにコンパクト性と機能性を両立させるためのこだわりがてんこ盛り、ということで、 まずは主役となるテントについて詳しくご紹介。
勝手ながら「#ウササウナナウ」のフォルダをいろいろ覗いていたのですが、一番古い写真がこちら。 赤いイエテント….?でしょうか….?
おー、懐かしい。テントのファーストサンプルだね。 できるだけコンパクト収納にすることを目指してまず作ってみたのがこの形。 たしかにコンパクトではあるんだけど、非自立式ゆえに地面が安定しにくい河原で設営するのが難しかったんだよね。 だからテントは自立式であることがマストだなと気付き、その上でコンパクト収納、と考えたときに出てきたのがこの形。
お、もう完成版と同じ形。これって「ファイヤーベース」の形ですよね。 実はロングセラーの隠れた人気製品「ファイヤーベース」。
そうそう。これなら自立式かつコンパクト収納を両立できる。 さらにこのドーム形状がテントサウナを効率的に行うのに非常に都合が良かったんだよね。
一般的なテントサウナはキューブ形状のものが多いんだけど、これって幕内の空間が広いからサウナを十分な熱さにするために大量の薪が必要になる。 一方ドーム形状であれば上の方の無駄な空間が少ないため同じくらいの床面積であっても全体の体積が小さく、その分薪も少なくて済む。 ストーブの熱が幕内全体を均一に温める熱対流の観点でもドーム型は理に適っているしね。
コンパクトに収まって、空間効率も良くて、耐風性も高くて、さらに見た目もかっこいい!ってドーム形状ってめっちゃ優秀! テントサウナにはこのドーム形状が都合がいい、と早い段階で気付けたのはやはり「ファイヤーベース」や他の様々なテントを開発してきたノウハウがあったからですよね。
そうだね。ちなみに「ファイヤーベース」とは異なる結構こだわった特徴もあって….。 トッキは「ファイヤーベース」立てたことある?
ありますあります。1人が幕内に入って天井をぐいっと持ち上げて、その間にもう1人がポールをセットするやつですよね。
そうそう。「ファイヤーベース」であれば2~3人で協力すればそのやり方で全然いけるんだけど、 「テントサウナセット ウササウナナウ」の生地はサウナの高温に耐え、高温を保つための耐熱性を確保すべく3層構造になっているので分厚くて重い。 これを同様にぐいっと持ち上げるのは大変なので、ポールを組み立ててから生地を引っ掛けていくノースリーブ構造の設営方法に変えたんだ。
たくさんの荷物を持って車から川までの険しい道を歩いた後にあの生地をぐいっと持ち上げるのは相当ハードだからこの設営構造は絶対だなと思って、 重たい生地の引っかけにも耐えられるようテント業界でも最高級のポール、DAC Pressfitポールを採用してるんだよね。
コンパクトながらハイパワーな薪ストーブ
わあ、薪ストーブがずらり。 これ全部、「テントサウナセット ウササウナナウ」のですか?
歴代のサンプルたちだね。 実はテントだけなら半年ほどで仕上がったんだけど、この薪ストーブを完成させるのに2年以上かかったよ。
開発当初より変わらない概念は縦型で作ること。 まず、テントサウナの薪ストーブは幕内を高温に保つために蓄熱性の高さが不可欠。 蓄熱性は薪ストーブの体積が大きいほど高くなり、一般的には横長形状のストーブが多いんだけど、そうするとテント内のスペースを広く使ってしまうことになるよね。
そのスペースを確保するためにテント自体も十分な大きさが必要になるし、幕内空間が広がる分、燃焼用の薪も増えちゃうわけですね。
お、よく分かってる! だからくいっと90度回転させた縦型のものを開発。 こうすれば薪ストーブ本体は同じ体積を確保しつつ、幕内で省スペースで設置できるからテントがコンパクトでも問題なし。
コンパクトなドーム形状のテントには薪ストーブは縦型が都合良し、 とこのセットであることで、“テントサウナ to the people”な「テントサウナセット ウササウナナウ」が完成しているんですね。
ところで縦型という構想が最初から決まっていたにも関わらずこんなにサンプルを作って調整したんですね。
全くのゼロからの設計だからね。 サンプル制作と検証をくり返すんだけど、ロウリュの水がだだ漏れしてしまったり、高温に耐えられず歪んでしまったり。 熱すぎてすね毛が焼けそうになったこともあったかな。 あとは本体の密閉性をできる限り高めるためにべべさんに細か~く調整してもらったね。 これは一酸化炭素漏れリスクを低減するため。
安心安全のためのちょっと変わった構造
安全に使えるのかどうかはテントサウナにチャレンジするうえでやっぱり気になるところです。
テント内に薪ストーブをインストールして、さらにサウナのためにドアや窓も閉じるのは、キャンプや焚き火に慣れている人であっても決して気が抜けない行為。 もちろん定期的にCOチェッカーで一酸化炭素濃度を計測したり、テントや薪ストーブを正しく扱ったりというのは絶対行ってもらわないとなんだけど、 その上で一酸化炭素漏れの事故リスクを低減するための構造も取り入れているよ。
薪ストーブでのポイントが先ほどの縦型形状と密閉性の高さ。 どんなに燃焼効率の良い薪ストーブや薪を使っても、一酸化炭素の発生や幕内へ流れるのを完全になくすことは不可避。
縦型の燃焼室はドラフト(上昇気流)の効率が良くスムーズな吸気と排気を促せるため、一酸化炭素が幕内に漏れ出る量を減らすことができるんだ。
縦型は省スペースと安全リスクの観点でも一石二鳥なんですね。
密閉性の高さというのは薪ストーブ本体に隙間が少なく、燃焼室から一酸化炭素が漏れ出ていく場所が少ないという意味。 溶接箇所をできるだけ減らしたりドアの位置や大きさをいろいろと試したり、というのが先ほどの細か~い調整なんだけど、 そもそもの構造としてこの薪ストーブには吸気口がなく、外気を直接吸入するダクト構造を採用しているのがほか製品とは異なる大きなポイント。
一般的な薪ストーブは本体に付いた給気口から幕内の酸素を取り込むため、逆に燃焼によって発生する一酸化炭素が給気口から漏れ出てしまう可能性もある。 そのような空気の流れを避けて一酸化炭素による事故のリスクを軽減できるってのがこの外気導入構造のメリットなんだ。
あと、給気口から幕内の酸素を取り込もうとすると、フロア部分などのテントの隙間から外気が入り込む流れが発生して幕内の温度が下がっちゃうんだよね。 だからこの外気導入の構造はテントサウナの高温化にも貢献しています。
なんと!この気流構造も一石二鳥だなんてすごい!!
テントサウナを通してハッピーな人が増えますように
こだわりてんこ盛りの「テントサウナセット ウササウナナウ」の魅力は伝わりましたでしょうか?(こんなに長文を読んでくださった皆さんには伝わってると信じてる!) 本製品はDOD STOREにて148,500円(税、送料込)、本格テントサウナと専用薪ストーブのオールインワンセットとしては比較的抑えめの価格設定です。 とはいえ、なかなか気軽に手を出せない方もまだまだいらっしゃいますよね。 そんな皆さまは、まずはキャンプ好きやサウナ好きの仲間を誘ってシェア購入なんていかがでしょう! サウナ仲間の輪が広まるかもだし、人数が多い方が楽しく、準備や片づけもラクですしね。 そのときは是非、皆さんオソロイで「ムッシュはとお」や「ムッシュぽんた」もご活用くださいませ!