異例のロングラン上映!
この作品は63館で公開され口コミで拡散されじわじわと広がり最終的には360館公開、累計動員数200万人、興業収入26億円という異例の大ヒットになりました!作品のレンタル開始直前の9月上旬でもまだ20館以上の劇場で公開中です!
あらすじ
1944(昭和19)年2月。18歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。
夫・周作のほか、周作の両親と義姉・径子、姪・晴美も新しい家族となった。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。
1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。
それでも毎日は続く。そして、昭和20年の夏がやってくる――。
お話は1944年の広島。18歳のすずを主人公に戦時中の生活が描かれています。戦時中の話と聞いて身構えましたが今までの戦争を描いた作品と全く趣が異なり、普通の女の子が結婚して、家庭に入り、生活している様子を描いています。たまたま時代が戦時中だった、それだけです。
とにかく登場人物が皆優しい!言葉や態度が厳しい事も時にはありますが皆、家族や地域や赤の他人を気遣い、受け止めています。これを観て現代の自分たちはこんなに心の余裕があるのか?と自問しました…。現代は何かとせかせかしていて心の余裕が無いのではないか?と。
主人公すずの声を担当したのは女優の”のん”
すずのキャラクターがいいです!「ぼーっとしている」というすずですが、このふんわりした雰囲気によって普通の女の子の日常を描いていることが伝わってきます。すずの声優を務めた「のん」がとても良かった!彼女がいなければこの作品はここまでにならなかったのではないかと思います!
映画音楽は”コトリンゴ”が担当
音楽のコトリンゴの楽曲がとても良く、映画の雰囲気を一層素晴らしいものにしています。コトリンゴは片渕監督の前作『マイマイ新子と千年の魔法』でも主題歌を担当。『この世界の片隅に』ではザ・フォーク・クルセイダーズの『悲しくてやりきれない』をカバー。
この映画を観て自然に涙が溢れてきて、日常の大事さを改めて感じさせてくれる本当に素敵な作品だと思います。是非、この作品を色々な方に観ていただきたいと思います!