夏にテニスを楽しむなら、暑さをできるだけ気にせず爽やかにプレーしたいものです。しかし、暑さ対策の機能を疎かにしてしまうと体調を崩すことがあります。
そこで今回は、夏の暑さを乗り切る機能を備えたテニスの服装やインナーを紹介します。ぜひ参考にして、快適でかつスタイリッシュにプレーを楽しんでください。
真夏のテニスは熱中症に注意
テニスに限らず、夏の運動では熱中症への備えが欠かせません。温暖化が進んでいると言われる昨今、きちんとした知識に基づいてしっかりとした対策を取りましょう。
熱中症とは
そもそも熱中症とは、体温の上昇した状態が続くことで引き起こされるさまざまな不調や体機能の乱れの総称です。
熱中症はあくまで外気と温度調節機能のバランスの問題であることから、屋内やそこまで気温の高くない日でも陥る危険性があります。
熱中症のステージは3段階に分けられていて、軽度であれば、めまいや立ちくらみ、発汗や筋肉痛といった症状が起きます。
中度になると、倦怠感や虚脱感に象徴される「熱疲労」と呼ばれていた段階に進行します。そして3段階目(重度)に至ると、意識障害やけいれん、真っ直ぐ歩けないといった状態に陥ります。
暑さを予防するには
熱中症の予防のためには温度管理が大切です。特にテニスのように激しいスポーツをする際は、自分の体を過信せず、しっかり休憩を取ってクールダウンしましょう。
屋外でも、ハンディ扇風機やうちわなど体を冷まさせるグッズを携帯すると良いでしょう。テニスの際は、ウェア選びも重要です。近年は、吸汗速乾に優れた接触冷感素材のスポーツウェアも多数リリースされています。
また、日頃から食事や睡眠を十分に取り、暑さに強い「体」をつくっておくことも大切なポイントです。スポーツをしない日でも、1日数10分程度の散歩などで汗をかいておくだけでも、体を暑さに慣らすという点では大きな効果があります。
これから暑くなるにつれて、注意しなければいけないのが熱中症。夏本番を迎える前に、今から対策を行うことで、そのリスクを抑えられると話してくれたのが医学博士の永田孝行氏。ゴルフや野球といった野外で行われるスポーツ時の熱中症対策や暑熱順化の重要[…]
水分補給を忘れずに
暑さ対策には、こまめな水分補給も欠かせません。水分を摂取するときは、一気にたくさん飲むのではなく、少量ずつ小分けにするのがコツです。
ただの水やお茶よりは、汗で失われたミネラルを補えるスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。スポーツドリンクでは甘すぎるという場合は塩を少量加えると、味の調整だけでなくミネラルの追加もできて一石二鳥です。
無理はしないこと
熱中症は、「まだ大丈夫」と思っている間に症状が進行しています。決して無理をせず、休憩と水分補給を習慣として身に付けましょう。
夏のメンズ用ウェアは機能性を重視!インナーで暑さ対策を
テニスウェアはデザインも重要ですが、暑さ対策を念頭に置いたとき、どのようなウェアを選べば良いでしょうか。夏用のテニスウェアで注目したい機能について紹介します。
動きやすくて軽いウェアを選ぶ
暑さ対策には、動きやすく体に負担をかけにくいウェアを着用するのも効果的です。
軽くて伸縮性に優れたTシャツやポロシャツは、テニスウェアの定番です。汗をたくさんかいたときに、気軽にサッと着替えられるのもメリットの一つです。
機能性の高いウェアを選ぶ
技術の進歩により、さまざまな機能に優れた素材が開発されています。
吸汗速乾のほか、通気性やUVケア機能など、多機能なウェアが数多く販売されています。暑さ対策のほか紫外線対策など、目的に合わせた機能を持つウェアを探しましょう。
高機能なインナーで暑さ対策
夏のテニスウェアは半袖にショートパンツというのが基本ですが、暑さ対策にインナーを活用するのもおすすめです。インナーには汗を素早く乾かして肌を冷やす素材のものもあり、重ね着しても効果が損なわれることはありません。
汗対策は足元も大事
テニス中に最も湿度や温度が上がりやすいところの一つが足です。
シューズもできれば通気性が高く蒸れにくいものを着用し、靴下は汗をかいたら一度は交換できるよう、替えを用意しましょう。
つま先の踏み込みが重要なテニスでは、靴下にはある程度の厚みが要求されます。そのため、靴下に通気性や吸汗性が備わっているかどうかは大きなポイントです。
サンバイザーも汗対策に
夏の強い日差しによる紫外線を軽減するためにキャップがあります。ただし、キャップだと頭が蒸れるのが気になるという人もいるでしょう。
そのようなときには、サンバイザーがおすすめです。日差しが肌に直接当たるのをしっかり遮ってくれるほか、汗が顔へ流れてくるのも抑えてくれます。
夏のメンズ用テニスウェアのおしゃれな着こなし方
ここまでは暑さ対策に特化して、テニスでの服装について解説してきましたが、せっかくウェアをそろえるならコーディネートにもこだわりたいところ。
そこで、夏のメンズテニスウェアのスタイリッシュな組み合わせについて紹介します。
半袖シャツ+パンツ
公式でもおなじみの、スタンダードな夏のコーディネートと言えるでしょう。上下とも同じブランドのセットでそろえるも良し、パンツに合わせてシャツを無地や柄もので着回すも良しです。
半袖ポロシャツ+パンツ
襟の付いたポロシャツも、テニスウェアの定番です。無地にブランドのロゴやエンブレムがさりげなく添えられたポロシャツは、大人の雰囲気を演出したいときにぴったりです。
キャップ
前節でサンバイザーを取り上げましたが、コーディネートを考えるならキャップも選択肢の一つです。
通気性に優れたメッシュ生地の男性用キャップも多数販売されており、トップスに合わせてデザインもいろいろ選べます。
ショートパンツ+スパッツ
「紫外線はカットしたいけれど、ロングパンツでは蒸れて嫌だ」という人には、ショートパンツにインナーとしてスパッツを組み合わせるのがおすすめです。
最近のスパッツは吸汗速乾性に優れているものもあり、足首までしっかりカバーしても暑苦しさは感じません。
夏でも快適なテニスウェアでおしゃれを楽しもう
最後に、真夏でも快適にプレーできるおすすめのテニス用半袖シャツをルコックスポルティフから2点紹介します。
le coq sportif(ルコックスポルティフ)半袖シャツ
吸汗性とUVケア機能を備えた「マイクロメッシュニット」を採用したモデルです。前後で大きくデザインの印象が異なるのが一番の特徴です。
カラーはブラック・ネイビー・スパニッシュレッド・シノープルグリーンの4色から選べます。
le coq sportif(ルコックスポルティフ)半袖シャツ
JTA(日本テニス協会)公認の定番ゲームウェアです。カラーはネイビー・レッド・セーヌブルー・ホワイトの4タイプがあり、胸元のデザインがアクセントになっていておしゃれです。
夏のテニスウェアは、なにより通気性や吸汗速乾性といった暑さ対策機能が施されたものを選ぶことが第一です。
そのうえで、デザインやコーディネートを考慮した、快適でスタイリッシュな服装を心掛けましょう。夏のテニスウェアを新調する際は、ぜひチェックしてみてください。