だんだんと日が短くなってきて、夜はだいぶ肌寒くなってきました。
そろそろ冬物を買おうかなと思っている方におすすめしたいのが、ルコックスポルティフの「エアチューニングジャケット」です。
このジャケット、「とにかくすごい」の一言です。その特徴はジャケット内に仕込まれた“チューブ”に自ら空気を入れることで、保温性を調整できるところ。
上の写真は左が空気を入れてない状態、右が入れた状態です。
暖かい日中は空気を抜いてサッと羽織り、気温の下がった夜には空気を入れて暖かく過ごす、といったことが1着で可能になる夢のジャケット。
実際どんなふうに使えるのかレポートしていきます。
ジョギングからデイリーユースまで対応したシンプルデザイン
手にしてみると思ったよりも軽い素材のスポーティーなジャケットです。
シンプルなデザインながら、身頃はハイテク感のあるタフタ素材を採用。
袖にはまるでウェットスーツのような柔らかい風合いのニット素材を使っており、その切り替えが良いアクセントになっています。
色合いはシックな黒、そしてシルエットは細身のため着用シーンは幅広く、屋外でのランニングやウォーキングだけでなく、デイリーユースにもしっかりとなじみます。
普段はデニムパンツと合わせて、週末はジョギングパンツと合わせたり、何を着ても様になるのはうれしいですね。
空気を入れるだけでダウンと同等の暖かさに
さて、それではさっそく空気を入れてみましょう。
空気を入れるためのポンプは、専用のものが商品に付属されています。ジャケットの首元に備え付けられた吸込口に差し込み、手で繰り返し握るとどんどん空気が入っていきます。
1~2分でジャケットが空気で満たされ、立体的なフォルムになりました。
衣服内の蒸れを軽減するために施した“LCS”のロゴパンチングがデザイン的により際立ってきます。
首元までしっかりと空気が充てんされているのが分かります。
着心地としては圧倒的に密着感が高まり、体がギューッと包み込まれる感覚があります。綿が入っていないのでシルエットはすっきりとしたまま、ダウンのような暖かさを感じました。
この調整機能は実際に体験すると、その価値がよく分かります。
ボリューム感のあるダウンは、暖かいけど電車での移動中や屋内ではやや持て余しがちでした。じっとりと汗をかいてしまうことも…。かといって薄着で出歩くと夜が寒い。
そんな冬のお悩みがこの1着によって見事に解消されます。
このジャケットで走ってみるとどうなるか
冬にジョギングをするとき、走り出してからしばらくは寒く、体が温まってくると一気に暑くなってきますよね。
そんなときもこのエアチューニングジャケットなら、空気を入れて暖かくして走り始め、徐々に抜いていくといった使い方もできるはず。
実際にやってみました。
まずは空気が入った状態で走ってみます。
体が温まっていないので、この密着感がちょうど良い。そして肩の切り替えによって腕も動かしやすいのでジョギングにもしっかり対応できます。
5分ほど走って、少し汗が出てきたところで空気を抜いてみました。
普通のアウターになったので、前のファスナーを開けて風を入れながら走り続けます。これはとても快適です。
この使い方がより有効なのはウォーキングでしょう。特に体が温まるまで時間のかかる早朝のウォーキングに力を発揮しそうです。
ちなみに吹き込み口が密閉されているわけではないので、非常に微量ですが空気が抜けていきます。
極寒の日に丸1日外でスキーをするといった使い方は厳しいですが、外の移動と屋内の滞在を繰り返す一般的なお出かけには十分対応できます。
シーンを選ばず、あらゆる運動に対応した万能ジャケット
一通り使ってみると、この「エアチューニングジャケット」は自分で空気を入れるというなかなかレアな機能を、しっかりと日常利用できるレベルまで落とし込んだ名品アウターという印象を強く受けました。
エアチューニング機能を備えながら、価格は28,600円(税込)。シーンを選ばずに使えて、あらゆる運動に対応できることを考えると決して高くはないと思います。深まる秋から真冬、そして春先まで長く使えるのも魅力です。
カラーは今回着用したブラックのみ。サイズはM・L・Oとあります。身長170cmの私はLサイズを選びました。空気を入れたときにギュッと縮まることを考えると、少し余裕のあるサイズ感がおすすめです。
今年の秋冬の1着を探していたという人にぜひおすすめしたいアウター。この新体験を味わってみてください。
撮影・スタイリング・文/鳴海淳義
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